オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

GRAPEVINEの亀井亨は乃木坂46齋藤飛鳥のファンだった

自分の日課のひとつに、インスタグラムでアイドルの写真を観てニヤニヤすることがある。そのため頻頻にアイドルのプロフィール欄にアクセスし「更新されてないかな♪」と確認する。これが自分のモーニングルーティンだ。 そんなモーニングルーティンをしてい…

【ライブレポ・セットリスト】椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常 at 東京国際フォーラム ホールA 2023年5月10日(水)

開演前の客席は穏やかなBGMが流れていたので、気品がある空間が作られていた。観客もそれに合わせようとしているのか、静かに着席し開演を待っている。 しかしそれでも観客のライブへの期待や緊張は隠しきれていない。どことなく落ち着かない様子で、周囲を…

子どもをライブや音楽フェスへ連れて行くことについて想うこと

お父さんやお母さんに連れてこられたチビッ子は、ライブを観ても何がなんだかわからないかもしれない。 でも、大人になった時、子どもの頃[Alexandros]のライブを観たことを自慢に思える日が来るよ。そして君のお父さんやお母さんが[Alexandros]を見せてくれ…

【ライブレポ・セットリスト】VIVA LA ROCK 2023 Day4 atさいたまスーパーアリーナ 2023年5月6日(土)

本日はビバラロック最初から最後まで休む暇がないほど良きメンツです朝イチのハルカミライ、リハの『ファイト!!』で楽器を投げ捨ててるし、リハの意味があるのかよくわからなくて最高(笑)そして約15年振りに規制無しでELLEGARDENを観れる今日は『Make A Wish…

【ライブレポ・セットリスト】ゲスの極み乙女『歌舞伎乙女』 at 中野サンプラザ 2023年4月21日(金)

『歌舞伎乙女』というツアータイトルが付いている通り、今回のゲスの極み乙女のライブは『歌舞伎』をコンセプトにした特別な内容だった。 開演前のステージは緞帳で隠れていたものの、ステージ下手側には落語で使われることが多い『めくり台』が置かれており…

「モッシュ・ダイブ禁止」のルールは守るべきなのか?

約15年ほど前。自分は初めて銀杏BOYZをライブハウスで観た。凄まじいライブだった。バンドの演奏やパフォーマンスも衝撃的だったのだが、それと同じぐらいフロアの雰囲気にも驚いた。 バンドが登場し、爆音で音を鳴らした瞬間、それまで大人しかった観客の目…

【ライブレポ・セットリスト】BiSH『PUNK SWiNDLE TOUR』 at 大宮ソニックシティ大ホール 2023年3月16日(木)

6月29日にBiSHは東京ドームで解散する。つまり今回のツアー『PUNK SWiNDLE TOUR』はBiSHにとって最後の全国ツアーでもある。だからこそいつも以上の期待と緊張と、いつもと違う寂しさと切なさを感じる清掃員が、少なくなかったと思う。 自分が参加した大宮ソ…

【ライブレポ・セットリスト】フジフレンドパーク 2023 (出演:フジファブリック・くるり) at Zepp Divercity Tokyo 2023年3月29日(水)

フジファブリックとくるり。この2組の対バンは、待ち望んでいたファンが多いかもしれない。 この2組は15年以上前から交流があり、岸田繁と志村正彦は飲みに行く仲でもあった。2010年に富士急ハイランドで行われた『フジフジ富士Q』にくるりは出演しているし…

【ライブレポ・セットリスト】AGESTOCK2023 in 国立代々木競技場 第一体育館 2023年3月5日(日)

代々木第一体育館で『AGESTOCK2023』というイベントが開催された。主催者は学生のイベントサークルらしい。学生主催とは思えないほどの大規模な会場での開催だし、メインの出演アーティストはBiSHとHump Backという豪華さだ。 そんな豪華なイベントは、当然…

【ライブレポ・セットリスト】SPEEDSTAR RECORDS 30th Anniversary『LIVE the SPEEDSTAR』supported byビクターロック祭り at 幕張メッセ国際展示場9~11ホール 2023年3月18日(土)

本日は『LIVE the SPEEDSTAR』自分にとって今年初フェス矢野顕子か出るのでGRAPEVINEには『1 & MORE』をやって欲しいバインとつじあやののコラボ&矢野顕子と岸田繁のコラボもあるらしいから『Shiny Day』や『おいてくよ』を聴けることが確定してるのが嬉し…

【ライブレポ・セットリスト】クリープハイプ アリーナツアー2023『本当なんてぶっ飛ばしてよ』 at 幕張メッセ 国際展示場 2023年3月11日(土)

開演前の会場にはBGMとしてモーリス・ラヴェル作曲の『ボレロ』が流れていた。「酒場で一人の踊り子が踊っていると、次第に周囲の人たちが集まり一緒に踊り出す」という物語のバレエ作品に書き下ろされた楽曲だ。 もしかしたらクリープハイプが、自身のバン…

藤原基央のために裏拍の手拍子を練習をしよう

日本のライブにおける観客の手拍子は、表拍で叩かれることが多い。 演歌や民謡や童謡など日本の文化が色濃く出た音楽は、表拍でリズムを取った方が自然である。そんな文化やしきたりが日本人には染み付いているのかもしれない。それは悪いことでもないし日本…

【ライブレポ・セットリスト】乃木坂46『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』DAY 1  at 横浜アリーナ 2023年2月22日(水)

1曲目で早くも意表を突かれた。『乃木坂の詩』からライブがスタートしたからだ。 この楽曲はグループのテーマソング的なポジションの楽曲であり、ライブの最後に披露されることが多い。1曲目に披露されたことは初めてかもしれない。 しかもメンバーは客席の…

【ライブレポ・セットリスト】GRAPEVINE 『in a lifetime presents another sky 』追加公演at 中野サンプラザ 2023年2月23日(木・祝) 

ステージに登場したメンバーは、少し緊張しているように見えた。観客も同様に、緊張している人が少なくないように感じる。普段のGRAPEVINEは最初からリラックスして登場することが多いし、観客もそれを温かく迎え入れることが多いのに。 それは今年初ライブ…

【レビュー】YUKI『パレードが続くなら』で感じる不思議な感覚について

【外付け特典付き】パレードが続くなら (初回生産限定盤)(紙ジャケット仕様)(特典:YUKIオリジナルトート型エコバッグ付き) アーティスト:YUKI ノーブランド品 Amazon 楽曲だけで評価するならば、アルバムとして統一感があるかというと、それはないように感じ…

【ライブレポ・セットリスト】日向坂46 四期生『おもてなし会』at 幕張メッセイベントホール 2023年2月12日(日)

そういえばコロナ禍になってから声出しが解禁された日向坂46のライブは、幕張メッセイベントホールで開催された四期生による『おもてなし会』が初めてになった。 とはいえ出演者は去年9月に加入した四期生メンバーの12人のみ。11月のライブに一部出演してい…

【ライブレポ・セットリスト】the pillows『RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.4』at KT Zepp Yokohama 2023年1月29日(日) 

the pillowsが『ペナルティライフ』と『GOOD DREAMS』というアルバム2枚の再現ライブツアーを行うと知り、必ず行かなければと思った。個人的に『GOOD DREAMS』には思い入れが深いからだ。 自分が初めて買ったthe pillowsのアルバムが『GOOD DREAMS』だった。…

【レビュー】礼賛『WHOOPEE』はサーヤと川谷絵音の感性が混じりあった傑作

WHOOPEE 礼賛 J-Pop ¥2139 BiSHのサウンドプロデュースを務める松隈ケンタが、かつて自身のYouTube配信で「作詞作曲は誰でもできる。でも編曲は誰でもできるわけではない」と語っていた。 それは安田大サーカスのクロちゃんが作詞作曲、松隈ケンタ率いるSCRA…

【ライブレポ・セットリスト】カネコアヤノ ⽇本武道館 ワンマンショー 2023

2021年にカネコアヤノが初の日本武道館公演を行った時、ファンは「ついに武道館まで来たか!」という特別な想いや興奮した気持ちを持って会場へ足を運びライブを観たと思う。 カネコアヤノもバンドメンバーも、いつものライブより浮き足立った様子に見えたし…

【レビュー】75歳の年金受給者のイギー・ポップが作った新作『Every Loser』について

超ベテランミュージシャンが新作を作る際、後輩のミュージシャンと音楽活動をすることがある。 例えば矢沢永吉は自身よりも30歳以上年下の若手ミュージシャンを集め、Z'sというバントを結成しツアーを回ったことがある。加山雄三も20代から70代までの幅広い…

【ライブレポ・セットリスト】SHISHAMO NO BUDOKAN!!! 〜10YEARS THANK YOU〜 at 日本武道館 2023年1月4日(水)

Theピーズの楽曲がBGMとして流れる開演前。日本武道館を埋め尽くす観客の多くが、バンドロゴが書かれたTシャツを身にまとい、物販コーナーて買った1枚1000円のタオルを首にかけている。 それは普段のSHISHAMOのライブと同じ景色だ。違うことといえばアリーナ…

マリウス葉のSexyZone卒業について想うこと

ここ数年のSexyZoneは、ハイクオリティな楽曲が増えている。それがSexyZoneやジャニーズに詳しくない音楽ファンにも広がり、気づけば音楽評論家や音楽ライターにも注目されるようになった。 キャリアを重ねメンバーのスキルが上がったことで、難しい楽曲や表…

2022年 個人的年間ベストアルバム 10選

2022年に聴いたアルバムで個人的に特に好きな作品を10枚選びました。 今の自分は自分自身が音楽に点数や順位を付けることに懐疑的なので、ランキングではなく五十音順で紹介しています。(他人が順位をつけることは悪いとは思っていない。ただ真摯に音楽に向…

【ライブレポ・セットリスト】BiSH FES at 国立代々木競技場 第一体育館 2022年12月20日(火)

2022年12月20日。代々木第一体育館で不思議な音楽フェスが開催された。そのタイトルはBiSH FES。 フェスなので複数の出演者がいるわけだが、4組の全出演アーティストがBiSHとなっている。意味不明である。 つまりBiSHによる「フェス」をテーマとしたワンマン…

ナンバーガールの解散を自分は求めていた

俺が昔、CIBICCOさんだった頃、ナンバーガールは水色だった。テレビと小学校の授業で扱われる音楽が全てと思っていた自分は、現役バリバリのバリヤバなナンバーガールに出会うことができなかった。 俺が昔、水色だった頃、ナンバーガールは透明だった。なぜ…

歌わないし踊らないしライブに出ないアイドルがいても良いはず

日向坂46の影山優佳が心配である。今月行われるライブに欠席することが、彼女のブログで発表されたからだ。 小さい頃から耳の感覚が鋭く、大きい音に苦手意識があったのですが、1年ほど前からライブで苦しさを感じることやその程度が大きくなっていました。…

関ジャニ∞『18祭』を観て感じたモヤモヤについて

7月。自分はSexy Zoneのライブを観た。ものすごく良いライブだった。 これまでも過去に2回、セクゾのライブは観ていたが、観る都度にパフォーマンスも演出も進化している。日本屈指のエンターテインメントのステージだとも思う。 それはSexy Zoneに限らない…

【ライブレポ・セットリスト】ACIDMAN presents 「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」DAY2 at さいたまスーパーアリーナ

ACIDMAN presents 「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」DAY2。 自分が観たライブの簡単な感想のまとめです。 THE BACK HORN sumika the band apart マキシマム ザ ホルモン BRAHMAN ASIAN KUNG-FU GENERATION ELLEGARDEN 10-FEET Mr.Children ACIDMAN THE B…

赤ちゃんはエルレ、バンプ、アジカンを聴くと泣き止む

新生児の我が子が泣き止まない。ひたすらに泣き続ける。 反町隆史『POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~』を聴かせると泣き止むと言われているが、我が子には効き目がなかった。反町隆史と反りが合わないようだ。 しかしそんな我が子が泣き止む…

ロックバンドはアイドルに勝てない?

ロックの世界でずっと生きてきたバンドマンが、アイドルへ敗北宣言をしたことに驚いた。 THE COLLECTORSの加藤ひさしと古市コータローのインタビューでのことだ。加藤は乃木坂46『君の名は希望』について、このように語っていた。 君の名は希望乃木坂46J-Pop…