オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

コラム・エッセイ

アーティストや音楽に関連する偏った思想のコラムです。

藤原基央のために裏拍の手拍子を練習をしよう

日本のライブにおける観客の手拍子は、表拍で叩かれることが多い。 演歌や民謡や童謡など日本の文化が色濃く出た音楽は、表拍でリズムを取った方が自然である。そんな文化やしきたりが日本人には染み付いているのかもしれない。それは悪いことでもないし日本…

マリウス葉のSexyZone卒業について想うこと

ここ数年のSexyZoneは、ハイクオリティな楽曲が増えている。それがSexyZoneやジャニーズに詳しくない音楽ファンにも広がり、気づけば音楽評論家や音楽ライターにも注目されるようになった。 キャリアを重ねメンバーのスキルが上がったことで、難しい楽曲や表…

ナンバーガールの解散を自分は求めていた

俺が昔、CIBICCOさんだった頃、ナンバーガールは水色だった。テレビと音楽の授業で扱われる音楽が全てと思っていた児童の自分は、現役バリバリのバリヤバなナンバーガールに出会うことができなかった。 俺が昔、水色だった頃、ナンバーガールは透明だった。…

歌わないし踊らないしライブに出ないアイドルがいても良いはず

日向坂46の影山優佳が心配である。今月行われるライブに欠席することが、彼女のブログで発表されたからだ。 小さい頃から耳の感覚が鋭く、大きい音に苦手意識があったのですが、1年ほど前からライブで苦しさを感じることやその程度が大きくなっていました。…

関ジャニ∞『18祭』を観て感じたモヤモヤについて

7月。自分はSexy Zoneのライブを観た。ものすごく良いライブだった。 これまでも過去に2回、セクゾのライブは観ていたが、観る都度にパフォーマンスも演出も進化している。日本屈指のエンターテインメントのステージだとも思う。 それはSexy Zoneに限らない…

赤ちゃんはエルレ、バンプ、アジカンを聴くと泣き止む

新生児の我が子が泣き止まない。ひたすらに泣き続ける。 反町隆史『POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~』を聴かせると泣き止むと言われているが、我が子には効き目がなかった。反町隆史と反りが合わないようだ。 しかしそんな我が子が泣き止む…

ロックバンドはアイドルに勝てない?

ロックの世界でずっと生きてきたバンドマンが、アイドルへ敗北宣言をしたことに驚いた。 THE COLLECTORSの加藤ひさしと古市コータローのインタビューでのことだ。加藤は乃木坂46『君の名は希望』について、このように語っていた。 君の名は希望乃木坂46J-Pop…

スピッツの歌詞には作り手の人間性が滲み出ている

草野マサムネは、時折、ふわふわした歌詞を書く。綴る言葉も表現方法も、ふわふわしていて掴みどころがない。どっちつかずな内容もある。 例えば『チェリー』の〈ズルしても真面目にも生きていける気がしたよ〉というフレーズ。ここに辿り着くまでの歌詞の文…

日向坂46とココイチのキャンペーンで車輪が軋むように泣いたファンがいる

急にココイチ食べたくなったんだ。美味くて辛い名古屋生まれ。タワレコみたいな黄色い模様の飲食店。 それはナゼーかと言うと、日向坂46がコラボレーションをしたからだ。特定のメニューを注文すると、メンバーの写真とサインが印刷されたコースターがもらえ…

サンプリングを止めたCreepy Nutsと、サンプリングを大胆に取り入れた米津玄師について

2020年。Creepy Nutsは『かつて天才だった俺たちへ』というEPをリリースした。この作品以降、彼らの創る音楽が、少し変わったように思う。 おそらく楽曲の制作方法を変えたからだろう。このEP以降、彼らは「サンプリング」をほとんど行わずに楽曲を制作して…

小沢健二『天使たちのシーン』にモヤモヤしていた理由について

好きな歌なのに「聴いていてモヤモヤするなあ」と思うことが、時折ある。それは歌詞の内容が自分にしっくりこない時だ。 例えば小沢健二『天使たちのシーン』が、それに当てはまる。 もちろん名曲だとは思う。13分30秒もある聴きごたえのある楽曲で、聴く都度…

Sexy Zone菊池風磨を「全裸ドッキリ」に仕掛けることは間違っている

先日放送された『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』で、菊池風磨がドッキリを仕掛けられていた。P&Gの洗濯洗剤「ボールド」のテレビCMとのコラボするという、豪華なドッキリ企画だ。 内容はCM撮影をしていると思い込んでいる菊池に水に濡れると溶ける素材…

関ジャニ∞『18祭』日産スタジアム公演の感想を今更になって書く理由

関ジャニ∞のライブを、7月に初めて観た。 7万人以上集客できる日産スタジアムで行われた公演で、彼らにとって過去最大規模のワンマンだったらしい。会場の大きさに負けないファンの熱量と、それに応える関ジャニ∞のスター性ある立ち振る舞いに痺れた。たった…

フジファブリック『茜色の夕日』は「夏の終わりの名曲」なのに超絶過小評価されている

「フジファブリック」という言葉を、夏の季語にしたい。 そう思うほどに、8月の後半あたりから様々な場所で『若者のすべて』を耳にすることが多い。もしかしたらここ数年の中では、夏の終わりにラジオで最も流された楽曲かもしれない。それぐらい耳にする機…

ELLEGARDENのチケット代の安さを批判する理由がわからない

ELLEGARDENが16年振りの新曲をリリースし、ワンマンツアーの開催を発表した。 活動再開から4年経ったものの、活動ペースは遅くバンドの稼働率は低かった。それがようやくここから本格始動する予感がする。ひっそりとユニバーサルミュージックが関わるように…

日向坂46の宮田愛萌の卒業について想うこと

メディアでは宮田愛萌を「ぶりっ子キャラ」と評することが多いが、自分はそれに疑問を抱く時がある。 実際にテレビのバラエティではあざとい表情や動きでアピールしたり、音楽番組やライブでもカメラに抜かれれば確実にあざとい表情で釣ってくる。だから「ぶり…

Sexy Zoneがライブで女装したことについて想うこと

スカートを男性が履くのはおかしいし、メイクをするのも変。男性の長髪もよくない。 そんなイメージや価値観が2022年でも存在する。男性が女装をすると気味悪がられたり笑われたりするのだ。例えば芸人がコントで女装をした時、ボケていないとしても、女装を…

アイドルのライブで客が声援やコールをする必要はないのでは?

ももクロのライブを観る都度、「モノノフ、めちゃくちゃうるせえな」と思っていた。 コールや歓声がメンバーの歌声をかき消すぐらいに大きいからだ。むしろファンの方がメンバーよりも声が大きいかもしれない。服装も全身推しメンカラーで揃えている人が多く…

ライブで隣の席に迷惑なノリ方をする客がいた

自分の隣の座席に変な動きをする客がいた。日本武道館で行われたEveのライブを観た時のことである。 その客は手拍子の音が無駄に大きかった。しかもリズム感がないのか、手を叩くタイミングがおかしい。バラードなのにヘドバンしていたし、エアギターも弾い…

ロッキンが千葉開催になって失ったものについて

会場を千葉県に移し、3年振りに開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った。 めちゃくちゃ楽しかった。千葉の会場だからこその魅力も感じたし、当然ながら出演アーティストはどれも最高だった。参加者の民度も全体的に高かったと思う。 でも「何か」が足りな…

千葉で初開催したロッキンに行った感想と参加者に知って欲しい注意事項について

千葉県で初開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った感想と、行って感じたひたちなか時代との違いによる問題点と注意点についてまとめました。 今後参加する人で不安がある人は参考にしてもらえたらと思います。 入場について 会場内の移動や混雑について …

リセールを1回しか行わず払い戻しもしないロッキンの対応を自分は全面的に支持する

『王様のレストラン』というドラマが好きだった。ストーリーが面白かったことはもちろんだが、劇中に出てくる台詞が胸にグサッと刺さるほどにインパクトがあって、忘れられないものが多かった。だから自分はこのドラマが好きなのだ。 その中でも特に印象深い…

ライブ終演後の規制退場を無視する客に心底ガッカリする件について

ライブ終演後に「ああ、またか......」と思って、ガッカリする時がある。 それは規制退場を無視し我先にと出口に向かう観客を見た時だ。ルールやマナーのへったくれもない自分勝手な行動に嫌悪感を抱いている。 ドーム以上の規模ではコロナ禍以前から行われる…

加山雄三も中島みゆきも吉田拓郎も音楽活動を縮小させる件について

加山雄三がコンサート活動からの引退を発表した。 ここ数年は脳梗塞などの病気をしている。年齢的にもコンサートを続けるには体力の負担が大きいのかもしれない。引退理由について「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい。最後までいつ…

日向坂46のドキュメンタリー映画『希望と絶望』を観たらモヤモヤした

※映画のネタバレがあります 日向坂46は東京ドーム公演2デイズを即完させるほどの、超人気アイドルになった。 ステージ上の彼女たちは、常に明るく笑顔で最高のパフォーマンスを繰り広げている。そんなプロのアイドルで有り続ける姿によって、多くの人を惹き…

あいみょんはSNSの悪ノリにもっとブチギレて良いと思う

かつてフジテレビで放送されていた『ウケメン』というコント番組が好きだった。その中でも3時のヒロインの福田麻貴が演じる「まいみょん」というネタが印象に残っている。 「あいみょんに憧れた女」が主人公のものまねコントで、あいみょんを意識したであろ…

山下達郎がサブスク解禁しないことを自分が現時点で100%支持する理由について

とても良いネット記事を読んだ。Yahooニュースに掲載された山下達郎のインタビューだ。濃度が高くて発見がたくさんある内容である。 しかしTwitterに投稿された見出しはいただけない。これでは「山下達郎がサブスクを全面的に否定している」と勘違いされてし…

「会いに行けるアイドル」のおかげで日本の音楽業界は救われたのかもしれない

湯川れい子が日本のアイドルのCD販売のシステムについて言及していた。おそらく握手会などで同じCDを1人のファンに大量に買わせる商法についての言及だろう。 このツイートへの反応は賛否が分かれている。日本のアイドルファンは湯川のツイート内容に否定的…

櫻坂46と日向坂46のライブ『W-KEYAKI FES. 2022』のチケット先行の販売方法に重大な問題がある

櫻坂46と日向坂46による合同ライブ『W-KEYAKI FES. 2022』の内容とチケット先行の方法についてSNSが荒れている。 去年も行われた特別なライブだが、今回は日向坂46が木曜日と土曜日に、櫻坂46が金曜日と日曜日にワンマンライブをおこない、各グループ2日間ず…

バンドマンの不倫を自分は絶対に擁護しない

バンドマンやミュージシャンのプライベートについて、ファンが知る必要はない。例えば結婚や出産などおめでたいことだとしても本人が自ら発信しないならば、ファンが詮索することはご法度だろう。 不倫などの不祥事でも同じだ。本来は世間が知る必要がない情…