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【ライブレポ・セットリスト】椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常 at 東京国際フォーラム ホールA 2023年5月10日(水)

開演前の客席は穏やかなBGMが流れていたので、気品がある空間が作られていた。観客もそれに合わせようとしているのか、静かに着席し開演を待っている。

 

しかしそれでも観客のライブへの期待や緊張は隠しきれていない。どことなく落ち着かない様子で、周囲を見たり身体を動かしている人も多い。それもそのはずだ。多くの人にとって「椎名林檎のライブ」を観ることは、久々なのだから。

 

ソロでのライブツアーは、2018年のアリーナツアー以来。2020年に東京事変を活動再開させたものの、有観客でのライブは1公演のみ。ファンの前で生の歌声を披露するのは、久々かつ貴重なのだ。

 

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そんな空気の中、久々のライブツアー『椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常』の千秋楽・東京国際フォーラム ホールA 2日目はスタートした。

 

1曲目は『あの世の門』。緊張で張り詰めた曲調と英語詞ではあるものの「死」をテーマにした重い内容の楽曲だ。「世のすべてのものは、移り変わり、また生まれては消滅し、繰り返す」という意味を持つ『諸行無常』をツアータイトルにしているからこその選曲かもしれない。

 

ステージには黒い暗幕が張られているが、中央は十字架型に空間が開いている。そこからステージの向こうの様子がチラリとだけ見える状態での演奏だ。客席の明かりも消えてステージも隠されて暗い中、微かな幕の隙間から光が漏れる。それは「死」の向こうの新しい「生」を表現しているのだろうか。1曲目から諸行無常を知るための教養を、観客につけさせようとしている。

 

曲が終わると林正樹(Pf.)による美しいピアノの旋律に合わせ、ゆっくりと幕が上がっていく。そこに椎名林檎とバンドメンバーの姿が見え、観客から大歓声が湧き上がる。観客は早くも興奮している。

 

しかし椎名林檎は焦らす。薄いレースの布を頭からかぶっているので、顔が見えない。見たいのに見えないという焦らし方をしている。ドMな観客の興奮はさらに高まる。

 

音楽でも焦らす。続く楽曲は『我れは梔子』だったからだ。

 

林原めぐみに提供した楽曲のセルフカバーという貴重さはあるものの、しっとりとしていて落ち着いた雰囲気がある。林正樹(Pf.)鳥越啓介(Ba.)佐藤芳明(Acc.)の三人による繊細で心地よいアコースティックな演奏ということもあり、心地よさがより際立っている。興奮した観客を焦らしつつも感動させる流れだ。

 

この楽曲は〈初めて身に染みてゐる生きてゐるということ〉という歌詞がある。やはりこの楽曲も「生」や「死」について歌っている。今回はそのようが楽曲を中心に披露してくのだろうか。

 

そんなことを考えていると、3曲目で興奮した観客の熱気を一気に解放させた。名越由貴夫(Gt.)が歪んだエレキギターの音を鳴らし、石若駿(Dr.)の力強いドラムから『どん底まで』が始まったからだ。

 

いっきにロックボーカリストのモードに入り、物凄い声量でシャウトする椎名林檎。先ほどまで緊張で張り詰めた空気だったとは思えない熱気だ。そういえばこの楽曲には〈あなたがいない人生は わたしの人生なんかじゃない〉という歌詞がある。これも「生」や「死」について歌っているのだ。

 

今回のライブは28曲披露されたが、セットリストの全楽曲が「生」「死」「生き方」いついて歌っている。そのような楽曲を揃えたコンセプトライブなのだろう。

 

「いらっしゃいませ。有楽町。諸行無常へようこそ」と挨拶してから『カリソメ乙女』が始まると、観客のボルテージは一気に最高潮に。

 

椎名林檎は顔にかかったスカーフを取りマイクを持ってステージを動き煽りながら歌う。バンドメンバーのソロ回しが途中であったことも最高だ。ステージ後方のスクリーンにはツアータイトルが書かれたネオン看板とダンサー2人が踊る映像が流れ、演出でも盛り上げる。この熱気と一体感を得られるのは、生のライブだからこそだ。

 

映像演出にこだわったライブでもある。続く『走れゎナンバー』では、車が走る映像をバックに披露された。その映像も楽曲に合わせたものだ。仮タイトルが『樹海へ』だったことや『椎名林檎と彼奴等がゆく 百鬼夜行2015』の演出で樹海へ行くドライブのBGMという設定で使われていた楽曲だったこともあってか、今回の映像も最後に樹海へ行く場面で終了した。

 

それによって不穏な空気が流れる会場。そこで次に演奏されたのは『JL005便で』。砂原良徳がリミックスしたものを生演奏とオケでライブで再現するという披露方法だ。

 

デジタルなのに生演奏によって生々しいグルーヴも感じるアレンジが素晴らしい。映像は飛行機のコクピットや飛行機の下から見える海であったりと、まるで自分が飛行機に乗っているような気持ちになる。今回はこのように映像に凝った演出が多いのだ。

 

かと思えば演出は最小限で音楽の強度だけで観客を感動させる楽曲もある。『青春の続き』がまさにそうだ。

 

椎名林檎と林正樹にスポットライトが当てられ、繊細な歌声と美しいピアノから演奏が始まった。吸い込まれるようにステージへ集中する観客。そしてバンドの演奏が重なり壮大さが加わる。音楽だけで観客を感動させている。

 

美しい演奏からエモーショナルな演奏へ変化していく『酒と下戸』では、バンドメンバーの演奏の凄まじさでも圧倒させる。演出が素晴らしいことはもちろんだが、根底として音楽がハイレベルであることを忘れてはならない。

 

落ち着いた曲が続いていたが、名越由貴夫のシューゲイザーかと思うほどに歪んだギターの爆音から始まった『意識』で、再び観客の熱気を上昇させていく。大沢伸一がリミックスしたバージョンを生演奏で再現する形での披露だ。

 

曲名が書かれたネオンの映像と、ダンサーのSAKRA&CHINATSUが猫の格好をして踊る映像も良い。すると途中で映像内のネオンが二つに分裂し、その中央から猫の格好をした巨大なDAOKOが登場した。かわいい。この楽曲のリミックスバージョンはDAOKOが参加している。それもあって映像に参加したのだろう。かわいい。

 

椎名林檎もかわいいのだが、DAOKOもかわいい。とても、かわいい。かわいい巨大猫DAOKO についつい見惚れてしまう。かわいい。

 

 

妖艶な表情をするかわいい巨大猫DAOKOだが、このリミックスバージョンは後半にかわいい巨大猫DAOKOが加えた新しい歌詞があり、彼女はそこを音源では歌っている。ライブではどうするのかと思いきや、映像のかわいい巨大猫DAOKOがしっかりと歌っていた。かわいさと歌声に興奮してしまう。

 

かわいい巨大猫DAOKOの映像が終わっても、観客の興奮は冷めることはない。かわいさだけでなく音楽でもしっかり興奮させてくれるからだ。

 

『神様、仏様』でも再び熱気を帯びていく会場。『諸行無常』というライブタイトルに相応しい、向井秀徳の歌声と彼の〈繰り返される諸行無常 蘇る性的衝動〉というフレーズが会場に響く。そして曲間なしでピアノリフが続き『TOKYO』へとなだれ込む。椎名林檎のアルバムは曲間なく次の曲へ繋がることが多い。ライブでも同様に曲間なしで次の曲へ続くことが多く、無駄がないストイックなライブになっている。

 

しかし『天国へようこそ』が続いたときは、突然流れがぶった切れたような違和感を覚えた。ここまでの流れとは違う方向性の曲調ということだけでなく、インパクトがある楽曲でもあるからだ。

 

歌唱の最後に椎名林檎は煙が高く舞い上がっているステージ後方へ行き、倒れ込むように煙の中へ消えていった。すると映像には人が天に登っていく様子が映し出される。それは美しくもあり不気味で不思議な気分になるものだった。

 

そして椎名林檎がステージに不在になったまま『鶏と蛇と豚』が演奏される。この楽曲は般若心軽から始まる。まるで『天国へようこそ』で天に待って行った人物を弔っているかのような演出だ。スクリーンにはMVの映像が流れる。演奏と椎名林檎の姿は見えないものの歌声とバンドの演奏だけは聴こえる。そんな不思議な空間で、呆気に撮られながらステージを見つめる観客。他のアーティストでは体験することができない感情かもしれない。

 

曲が終わり少しの無音が続く。拍手をしていた観客も静かになった時、バンドメンバーがステージから去り、代わりにピアノの前に座った椎名林檎が現れた。そして一呼吸して、ピアノをゆっくりと弾き始める。

 

そのまま『同じ夜』を弾き語りで演奏した。繊細なタッチのピアノと、時折荒々しくなりながらも魂のこもったボーカルが胸に刺さる。

 

彼女を支えるバンドメンバーの演奏は素晴らしい。それが前提ではあるが、この日のライブで自分の胸に最も刺さったのは、弾き語りの『同じ夜』ではあった。

 

ここから華やかな楽曲が続く。なぜかボクシングのグローブをはめ、構えてみたり拳を天に掲げたりしながら歌った『人生は夢だらけ』や、中盤でワインボトルをかかげて「東京!乾杯!」と言って客席を煽った『仏だけ徒歩』などで盛り上げていく。ボクシンググローブをはめた理由は謎だが、かわいいから問題ない。

 

「初めて江戸弁の猫の口調で歌詞を書きました」と言ってから演奏された、新曲『私は猫の目』でもしっかりと観客の心を掴む。

 

ポップで明るい曲調だが、メロディや歌詞は椎名林檎節を感じる個性があって最高だ。それに椎名林檎の煽りからギターソロやベースソロが演奏されれば、盛り上がらないはずがない。セクシーな猫の格好をしたダンサーBambi Nakanが踊る映像もライブを彩っていた。

 

 

音源よりもさらに激しくエモーショナルな演奏になった『公然の秘密』も最高だ。ここまでの4曲は畳がけるように続けていた。このブロックはとにかく観客のテンションを急上昇させたかったのだろう。

 

ピアノと歌だけで披露された『女の子は誰でも』は、特に演出にこだわっていた。

 

この楽曲は水色の可愛らしい形のドアと窓がステージに登場し、椎名林檎がドアからひょっこりと登場する演出から歌が始まった。ドアの横には椅子やクッションなども置かれていて、まるで歌の主人公の部屋をイメージしているように見える。

 

衣装もパジャマ風のルームウェアに着替えており、椎名林檎はステージを舞ったり小道具を持って踊ったりと、まるでミュージカル女優のよう。そんなパフォーマンスに見惚れてしまう観客。先ほどまでの楽曲たちとは違う方法で、観客をしっかりと楽しませる。

 

次の楽曲は特に意外な選曲だった。The Bangles『Eternal Flame』のカバーだったのである。事前情報なしで演奏を予想できた人はいないだろう。

 

しかし演奏された理由も納得ではある。Eternal Flameとは、墓地や戦没兵士の墓で灯されている消えない炎のことだからだ。この楽曲も『諸行無常』という今回のライブのコンセプトに合致している。

 

歌も演奏も素晴らしかった。歌の背景にある物語を意識しているからか、より感情を込めて歌っているように思えた。

 

ここから後半戦。再び観客の感情を昂らせる楽曲が続く。まずは『いろはにほへと』で盛り上げていく。イントロが鳴った主観感からグッズの旗を大きく振っている人がいたりと、期待していたファンも多かったのだろう。

 

林原めぐみへの提供曲のセルフカバー『命の息吹き』も、コアなファンのみが知る楽曲ながらも、明るい曲調も相まってかしっかりと盛り上がっている。〈今日生きてるもの〉という歌詞がある通り、この楽曲も『諸行無常』のコンセプトに合致しているからこその選曲だ。そのフレーズをシャウトするように歌う椎名林檎も印象的だった。

 

〈命はどうせ美しい〉という歌詞が印象的な『いとをかし』をしっとりと聴かせてから、再び『長く短い祭』で盛り上がる展開も良い。ひたすらに盛り上げるわけではなく、段丘をつけたセットリストにしてあるから、ライブが中弛みせずに観客に刺激を与えることができるのだ。

 

椎名林檎がエレキギターを持ち『緑酒』が始まると、演奏がこれまでで一番と感じるほどに衝動的になる。椎名林檎がギターを掻き鳴らす姿には歓声が湧き上がり、観客のテンションも最高潮になっていた。

 

曲が終わったかと思いきやドラムの演奏はそのまま続き、そのまま『NIPPON』のリズムパターンへと変化し、曲へと雪崩れ込む。この瞬間の歓声がこの日一番大きかった。盛り上がりもこの日一番だ。グッズの旗を高く掲げて振っている観客も沢山いるし、間奏になる都度、歓声をあげる観客がいた。

 

椎名林檎も観客と同じように旗を振り「もっと高く!!!」と叫ぶように煽る。このような煽り方をしたのはこの楽曲の時だけだ。観客はそれに応え、さらに旗を高く掲げて振る。後半のサビではステージから銀テープが発射され、多幸感に満ちた空気で本編は終了した。

 

すぐに熱狂した観客からのアンコールを求める拍手が会場に鳴り響く。しばらくして再登場すると、椎名林檎はゆっくりと話し始めた。これがこの日、唯一のMCだった。

 

椎名林檎「飲まなきゃやってられない、というか、飲んでもやってらんない、という日々をお過ごしだったかと思います」

女性客「本当にそう!」

椎名林檎「そうででしょ?」

男性客「わかる!」

椎名林檎「そうですよね!」

 

客席の様々な場所から、椎名林檎の言葉に共感の野次が飛ぶ。それに答える椎名林檎。ほんの少しだけ、ステージと客席とで会話ができた。コロナ禍のライブの在り方も変わってきて、声出しが可能になったからこそのコミュニケーションだ。

 

そんなやってらんない日々に見合う演目を考えていたら、長尺になってしまいました。

 

本当はサクッと終わりたいんですよ!江戸前を自負しているので。曲は3分でアルバム40分、ライブは90分にしたいんです。サクッと終わるのが粋というか。でも、今回ばかりは、そうはいきませんでした。

 

次は本拠地の東京で、そんな演目をやりたいです。そのためには世の中がストレスフルでなく、ストレスフリーにならなければいけませんよね?

 

そのために我々は、もっと賢く強かに生きていきましょう。おいしいものを食べて、健康第一で、またすぐにお会いしましょう。

 

今日はありがとう。

 

2020年2月29日。東京事変は、この日のライブと同じ東京国際フォーラムでライブを行った。

 

2月26日に安倍首相(当時)が、大規模イベントの中止または延期を要請することを決断している。 新型コロナウイルスの流行を防ぐためのイベント中止要請だったため、ほとんどの大規模イベントが指示に従い中止となった。

 

そんな中、東京事変はライブを決行した。その件は多くのメディアで報道され、事情を知らないし音楽にも興味がなさそうなテレビのコメンテーターが批判し、椎名林檎も東京事変も知らないであろう野次馬のような一般人がSNSで叩いていた。もちろんファンの間でも賛否は分かれたが、国の方針に従わなかったことで椎名林檎及び東京事変は矢面に立ってしまった。

 

あの日公演を決行したことが、正しかったかどうかは分からない。多くの人は間違いだと言うかもしれない。簡単に決めた結論ではないと思うし、バンドや椎名林檎だけの意見で決断できる出来事でもなかっただろう。椎名林檎にとっても「飲まなきゃやってられない、というか、飲んでもやってらんない日々」の始まりだったのかもしれない。

 

コロナ禍で今回のツアーまでライブを行わなかったことも、色々と思う部分があったのだろうか。それらを経てようやく開催できたライブツアーの千秋楽で話されたMCなので、より言葉に重みを感じた。

 

アンコール1曲目は『母国情緒』。明るく可愛らしい、アンコールに相応しい楽しい楽曲だ。会場が多幸感で満ちていく。

 

そんな空気の中、最後に『ありあまる富』が歌われた。

 

MVの映像をバックに、ギターをかき鳴らしながら感情的に歌う椎名林檎。この楽曲は10年前にリリースされた。しかしまるでコロナ禍の状況や時代と歌詞がリンクしているように感じる部分もある。いや、もしかしたら時代の変化なとでは、変わることが難しい人間の感情や世間の状況を見透かして歌にしたのかもしれない。

 

もしも彼らが君の何かを盗んだとして
それはくだらないものだよ
返して貰うまでもない筈
何故なら価値は命に従って付いている
ほらね君には富が溢れている

 

この楽曲でもやはり「命」について歌っている。それでいて〈富が溢れている〉と希望に満ちた言葉で歌を締める。『諸行無常』をコンセプトとしたライブのラストソングとしては、これ以上ないほどに相応しい名曲だ。

 

今回のライブは「生」「死」「命」「人生」をテーマにした楽曲が中心だった。それは『諸行無常』というコンセプトに込められたメッセージを伝えるためだろう。

 

それに加えて今回のライブは、もう一段階深いメッセージが込められているように感じた。それはセットリストや楽曲の構成によって伝えようとしていたように思う。

 

序盤は「死」を連想される重い楽曲が中心だった。しかし『天国へようこそ』『鶏と蛇と豚』か披露された後は切り替わるかのように「生」を連想させる楽曲が演奏されている。

 

『諸行無常』とは「この世の万物は常に変化し、少しの間も留まることはない」ことを意味している。

 

つまり悲しみや苦しみなどマイナスの出来事や感情も、喜びや幸福のプラスの出来事や感情へと変化していく。もちろん逆のパターンも有り得るが、何事も留まることなく変化するのならば、希望は消えることは無いのだ。

 

それをライブの構成やセットリストによって伝え、最後を『ありあまる富』で締めることで説得力を強め、ライブを終演させる。

 

自分はライブ全体を通して「飲まなきゃやってられない、というか、飲んでもやってらんない」ような人達に希望を与えたかったのかもしれない。

 

きっとライブを観て諸行無常を知った人たちは、自暴自棄に酒を飲むのではなく、喜びと幸福のために緑酒を飲むことだろう。

 

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■椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常 at 東京国際フォーラム ホールA 2023年5月10日(水) セットリスト

1.あの世の門
2.我れは梔子
3.どん底まで
4.カリソメ乙女
5.走れゎナンバー
6.JL005便で ~Flight JL005~ (B747-246 Mix by Yoshinori Sunahara)
7.青春の続き
8.酒と下戸
9.意識 ~Consciously~ (Shinichi Osawa Remix feat. Daoko)
10.神様、仏様
11.TOKYO
12.天国へようこそ
13.鶏と蛇と豚(衣装替え) MV
14.同じ夜
15.人生は夢だらけ
16.仏だけ徒歩
17.私は猫の目 ※新曲
18.公然の秘密
19.女の子は誰でも
20.Eternal Flame ※The Banglesのカバー
21.いろはにほへと
22.命の息吹き
23.いとをかし
24.長く短い祭
25.緑酒
26.NIPPON

En1.母国情緒
En2.ありあまる富