オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

コラム・エッセイ

森山直太朗『最悪な春』の歌詞が衝撃的だった

最悪な春 いう番組に森山直太朗が『最悪な春』という曲を、テレビで歌っていた。 『CDTVライブ!ライブ!』という番組。そこで聴いた歌に、衝撃を受けた。感動した。聴き終えた後、しばらく余韻が抜けなかった。 地上波のテレビ番組で音楽を聴いて、これほど…

「ガールズバンド」という言葉に差別的な意味を感じる理由について

「女優」という表記について 英語の先生でもゲイの先生はActressじゃなくActorだよって教えてくれるし、別の女性の先生にはActressだよって直されたりして、海外でも人によるんだろうけど、私は女優って肩書きが正直しっくり来なくて色々フラットに考えたい…

ELLEGARDENが3月11日に福島でシークレットライブをやったことについて

ELLEGARDENがライブをやった 2012年3月11日。東日本大震災から10年後。ELLEGARDENが被災地である福島県でライブを行った。 音楽のチカラをひしひしと感じます。「約束を果たしにきた」#ELLEGARDEN — SONG OF THE EARTH311 (@SOTE_2014) 2021年3月11日 福島J…

 川崎鷹也『魔法の絨毯』の歌詞が嫌いな理由

川崎鷹也『魔法の絨毯』に怒る人たち お嫁さんがJ-pop top100みたいなプレイリストから流れてきた「僕にはお金も力もないけど君を守る」みたいな歌詞に対して、「じゃあいったい何をしてくれるのか何も見えてこない」という理由で怒っている。 — ジロウ (@ji…

【ネタバレあり】映画『あの頃。」を「あの頃」を知らないしハロオタでもない人間が観た感想

あの頃を知らない自分 自分は「あの頃」を知らない。 もちろん松浦亜弥の代表曲は知っているし、後藤真希などモーニング娘の人気メンバーの名前は知っている。 しかし当時の自分はテレビに出ることが多いアイドルとしか認識していなかった。 だから当時の自…

【ネタバレあり・感想】映画『すばらしき世界』を観て聴きたくなった音楽について

素晴らしき世界とすばらしき世界 素晴らしき世界 中村一義 ロック ¥255 provided courtesy of iTunes 中村一義に『素晴らしき世界』という楽曲がある。ハッピーで明るいことを歌っていそうなタイトルではあるが、それに反した内容の歌詞だ。 この曲は淡々と…

スピッツ『夢追い虫』の歌詞が捻くれ者の自分に響く理由

人と比べてしまうこと ロンドンブーツ1号2号の田村淳が『NewsCLUB』という自身のラジオで、リスナーから送られたメールでの相談に答えていた。 リストラされ職を失い家賃が払えなくなり、今は日雇い仕事でネットカフェ難民をして食い繋いでいる人の相談。周…

洋楽のヒット曲をオマージュしてJ-POP・アイドルソングにしてしまう文化について

TEAM SHACHI『JIBUNGOTO』 TEAM SHACHIの新曲『JIBUNGOTO』を聴いて「なるほどな」と思った。洋楽のヒット曲にJ-POPとアイドルの要素をミックスさせるとこうなるのかと思った。 おそらくグラミーで年間最優秀楽曲賞と年間最優秀レコード賞を受賞し、世界的な…

「良い音」と「悪い音」の違いは何か?

YOASOBIの音色・音圧はショボいのか? アルバム通してちゃんと聴いた。この気恥ずかしさは嫌いじゃないんだけど、このビートの単調さと音色・音圧のショボさが世間で許容されてるのはちょっと信じたがたい。少なくとも家のスピーカーで聴く音楽じゃないです…

『ブルーハーツが聴こえない』を観て日比谷野音で過去に死亡事故があったことを知った

ブルーハーツが聴こえない ブルーハーツが聴こえない HISTORY OF THE BLUE HEARTS [DVD] アーティスト:ザ・ブルーハーツ 発売日: 2004/05/26 メディア: DVD 『ブルーハーツが聴こえない』というタイトルのドキュメンタリー作品を観た。THE BLUE HEARTSのデビ…

「男らしさ」や「女らしさ」について歌う音楽について思うこと

はじめてのチュウに感じる違和感 男らしさや女らしさについて、価値観が変わりつつある。というか今は性別による「らしさ」について再考するべきという時代の流れだ。 それに対して異論はない。むしろ賛成だ。 それによって苦しんだ人もいるだろうし、自分も…

紅白歌合戦を男女別で競わせることには意味があると思う

瑛人は紅白のルールを知らない 12月30日にTBS系列で放送された『バナナサンド』という番組に瑛人が出演していた。 瑛人は紅白歌合戦の紅組と白組が男女別に分かれていることを知らなかったらしく、スタッフに「俺、何組ですか?」と聞いたというエピソードが…

渋谷 TSUTAYA O-EASTで行われたライブの運営に怒りと悲しみを感じるので改善して欲しい

バンドを批判したいわけではない 12月16日に渋谷O-EASTで行われたネクライトーキーのライブ。その運営方法に怒りと不信感を持ってしまった。 この記事はライブを行ったネクライトーキーを批判したいわけではない。メジャーデビュー1年目のバンドが運営方法に…

日向坂46齊藤京子が激推ししてる日高屋のチゲ味噌ラーメンがめちゃくちゃ美味い件

チゲ味噌ラーメンはたぶん、日高屋の最高の発明です 日向坂46にとって、今年は大きな飛躍の年になった。 今年リリースしたアルバムは多くの人に聴かれたし、ドキュメンタリー映画もヒットした。テレビでは毎日のように見かけるし、CMや雑誌に登場する数も増…

岡崎体育『エクレア』の「六畳一間の宝物をまた自ら減らす」という歌詞に想うこと

物を捨てられないのではなく、気持ちを捨てられない 捨てられないよね~~~!物が捨てられないんじゃないんだよね、気持ちが捨てられないんだよね、それに対する。うーんわかるよすごい。 でもそうなんだよね、人から見たらそれってゴミなんだよねきっと、…

【レビュー】赤い公園『オレンジ』を聴いた感想

赤い公園を聴く「きっかけ」 「最近ギタリストの人が亡くなったバンドだよね」 それぐらいの興味本位でもいい。どんなきっかけだとしても、赤い公園の音楽に触れてくれるなら、それでいい。 この考えはファンの総意ではないだろうし、バンドや関係者はどう思っ…

BAYCAMPに行って感じたコロナ禍で行う屋内型フェスの問題点について

コロナ禍以降、日本で最初の屋内型音楽フェス 今年初めて国内で行われたであろう屋内音楽フェスの『BAYCAMP 2020 10th Anniversary 』。 入場方法からして、去年までの屋内音楽フェスとは全く違うものだった。 Googleフォームに個人情報や体調について等のア…

【食レポ】曽我部恵一がオーナーの『カレーの店・八月』に行った感想

ぼくらはきっと日曜日の朝にめまいがするようなカレーを食べる 晴れた日の朝には、カレーを食べに何処かへ行きたくなるような気分になったりする。 というわけで、住みたくなるような街に出てみた。 東京ウォーカー『住みたい街ランキング2019』で第8位にな…

赤い公園・津野米咲について書きそびれたことがあるので、少し追記します

津野米咲への追悼文を現代ビジネスに寄稿した理由 先日、講談社現代ビジネスにて赤い公園・津野米咲の追悼文を綴らせてもらった。 ”「赤い公園」津野米咲が日本の音楽シーンに与えた「いくつもの衝撃」”というタイトルの記事。 もしかしたら現代ビジネスに載…

ヒグチアイ『東京にて』は東京に住む人は全員聴いた方がいい

ヒグチアイ『東京にて』は今聴かなければならない ヒグチアイの新曲『東京にて』は勿体ない楽曲だと思う。 ここでいう「勿体ない」という言葉は、ダメ出しや不満の意味ではない。むしろ称賛の言葉でだ。 この曲は下記のフレーズから歌が始まる。 渋谷も変わ…

日向坂46『アザトカワイイ』の歌詞から銀杏BOYZの影響を感じる件について

アザトカワイイ 日向坂46の『アザトカワイイ』を聴くと、悪い意味で鳥肌が立ってしまう。 誤解しないでほしいのだが、自分は日向坂46のことは嫌いではない。 むしろ彼女たちの歌い踊る姿やバラエティでの姿を観て、あっという間に虜になって「こんなに好きに…

tetoがコロナ禍の中で行われたライブでダイブやハイタッチをしたことについて思うこと

BAY CAMP 10th anniversary “DOORS” 『BAY CAMP 10th anniversary “DOORS”』というライブイベントが、9月13日に新木場スタジオコーストで行われた。 開催日から2週間以上経過し、運営から出演者やスタッフ、参加者から新型コロナウイルス感染者が確認されな…

エビ中の安本彩花がきのこ帝国『金木犀の夜』をカバーしたことについて

きのこ帝国の最後のライブ 2018年9月23日。新木場スタジオコーストできのこ帝国のライブが行われた。 そのライブでボーカルで作詞作曲を務める佐藤千亜妃が『金木犀の夜』を歌った後に「色々と思い出して切なくなっちゃった」と語っていた。このように話す姿は…

【ネタバレあり感想】欅坂46ドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実』での真実の部分と嘘の部分について

※ネタバレあり 始まりから終わりまでの物語 「アイドルとして活動する中でいろいろな人生を歩んでいるメンバーがいて、それは卒業メンバーが出てきたことからも理解はできるんですけど、その中でも良い作品を作りたいという気持ちがあって、でも妥協をしたら…

川谷絵音に謝罪したいことと感謝したいことがある件について

川谷絵音のことは信頼していない 川谷絵音の創る音楽は好きだ。物凄い才能を持っている天才だと思う。 しかし彼のことを自分は全く信頼していない。音楽以外に信頼すべき部分がない。世間を騒がせるスキャンダルも過去にはあったし、Twitterでもナチュラルに…

【ネタバレあり感想】日向坂46ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』で印象に残った名シーンと残念に思った部分について

※ネタバレあり 青春の馬 日向坂46が先日行った無観客配信ライブ『HINATAZAKA46 Live Online,YES!with YOU!~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~』は最高だった。 メンバーのパフォーマンスはもちろん、演出やセットやライブ構成も凝っていて作り込まれ…

米津玄師『STRAY SHEEP』のレビューを自分は書くことができない件について

米津玄師のアルバム 米津玄師が3年ぶりに『STRAY SHEEP』というアルバムを発売した。 CDの初回出荷枚数は100万枚を超えた。CDが売れない時代にこれだけCDを売ることは奇跡に近い。この売り上げは社会現象と言っても過言ではない枚数だ。おそらく2020年に日本…

ZOCの「孤独を孤立させない」というコンセプトの実現は不可能に近いと思う

ZOCについて ZOCを好きすぎてアンチになってしまったという人の書いた文章を読んだ。 「孤独を孤立させない」というコンセプトで活動していたのに、活動内容とメンバーの言動や行動がそれと不一致していることに苦しさを感じた元ファンで現アンチの話。 もし…

サンボマスターが『音楽の日』で演奏した『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』に感動した

音楽の日 この文章は勢いで書いている。 普段は多少は読み直して推敲したり誤字脱字を直したりはするが、それもやっていない。 しかしこの揺さぶられた感情は勢いのまま書き殴る方が良いと思った。でも欅坂46は観たかったので、欅坂46の出演が終わってから書…

エビ中松野莉奈とフジファブリック志村正彦の誕生日に想ったこと

夭折した人の年齢を数えることについて 亡くなった人の年齢を数えてはいけないという話を聞いた。 以前フジファブリックのボーカル志村正彦についての記事を書いた時の話だ。その記事には下記の文章を綴っていた。 自分が初めて観た12年前のライブで”変なお…