オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

2019-01-01から1年間の記事一覧

【感想・レビュー・評価】UNISON SQUARE GARDENのトリビュートアルバムが流石すぎる件 『Thank you, ROCK BANDS! ~UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album~』

ベテランは流石すぎる イズミカワソラというシンガーソングライターがいる。 めちゃくちゃ良いアーティストだと思う。実はこのアーティストについてあまり詳しくはない。ほとんど曲を知らない。それでも素晴らしい才能と実力を感じる。 「ガリレオのショーケ…

ミュージシャン・バンドマンの政治や選挙についての発言に思うこと

細美武士のMC 音楽にはメッセージが込められている場合が多い。 そのメッセージに共感したり、不信感を感じることもある。音楽の心地よさだけでなく、そのメッセージに感動して音楽を好きになる場合も少なくはない。 それが政治的な思想や意味を持っている場…

映画『天気の子』のRADWIMPSの音楽に注目した感想・レビュー・評価(ネタバレあり)

鳥肌がたった瞬間 映画「天気の子」を観て鳥肌が立つ瞬間がいくつもあった。 晴れたり曇ったり雨が降ったりする空の天気と同じように、心ぐらぐら動かされる。笑ったり泣きそうになったり、嬉しくなったり悲しくなったり。 2時間の間に何度も、何度も。 物…

神聖かまってちゃんのライブで吐いてしまった話 〜幽霊少女ヨーホーヨーホーツアー 感想・ライブレポ 〜

吐き出せ! 「全部吐き出せ!!!」 ギターをかき鳴らしながら、の子は何度も叫んだ。感情を吐き出すかのように叫んでいた。 ファンも叫んだ。の子の叫びに応えるように。感情をむき出しにして。スピーカーの爆音すらかき消すほどに。 の子が「キ○ガイ!」と…

【書評・感想】ピエール中野の『#キリトリ線』を読んでも悩みは解決しないかもしれないけども

「学び」を求めない方がいい この本を読んでも自身の悩みが解決するわけではないかもしれない。新しい価値観や今まで知らなかった情報が手に入るわけでもないと思う。勉強になるような学べることも書いていない。 『#キリトリ線〜少しだけ行きやすくなるた…

TETORAというバンドの『素直』について無駄な文章を書きました 〜 アルバム『教室の一角より』感想・レビュー 〜

BGMにできない 『教室の一角より』というタイトルのアルバム。 タイトルを見るだけで胸が締め付けられる。少しセンチメンタルな気持ちになる。良い音楽はタイトルの時点で良いと感じることが多い。『教室の一角より』もそんなアルバムではと聴く前から感じた…

ズーカラデルの「恋と退屈」。ん?ズーカラデルの?「恋と退屈」? 〜 アルバム感想・レビュー 〜

恋と退屈 曲名を見てニヤついてしまうことがある。 例えば曲のタイトルに隠れた意味が込められていることに気づいた時。アーティストのルーツの音楽に気づいた時。そんな時にニヤついてしまう。 「恋と退屈」。 この4文字を見てニヤつく人は「某ロックバン…

【ライブレポ・感想】イエモンは普通のバンドだと確信した 〜THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL- 〜

もう伝説のバンドではない 「THE YELLOW MONKEYはもう解散しません」 MCでの吉井和哉の言葉。解散しないという言葉は再集結後のライブで度々ファンに伝えていた。インタビューでも語っていたと思う。 2019年7月6日と7月7日のツーデイズ。自分が行ったさいた…

映画「いちごの唄」は銀杏BOYZファンにしかオススメできない〜ネタバレなし・感想・レビュー〜

観ていて胸が痛くなる この映画の主人公を見ていると、むず痒い気持ちになる。変な人だと思った。気持ち悪いとも思ってしまった。 「いちごの唄」という映画の話だ。この映画がの主人公が痛々しいのだ。挙動不審だし、話している内容も変なことばかり。女性…

ジャニオタじゃない男が嵐の『5×20 All the BEST!! 1999-2019』を聴いたら泣きそうになった〜感想・アルバムレビュー〜

ずっと嵐が流れていたタワーレコード 渋谷のタワーレコード。店内ではずっと音楽が流れている。この日の店内BGMは聴きなれた音楽だった。聴き慣れた曲と聴き慣れた歌声。聴き慣れてはいるけども、積極的には聴いてこなかった音楽。 嵐のベスト盤が店内でずっ…

DYGL『Songs of Innocence&Experience』のかっこよさについて語らせてくれ〜感想・アルバムレビュー〜

痺れた 「かっこいい」「心地よい」「楽しい」「泣ける」 音楽を聴いていると様々な感情がわきあがり、心が大きく動く。それが音楽の魅力で、音楽の持つ不思議な力だと思う。 DYGLというバンドがいる。このバンドも人の心を動かす素晴らしい音楽をやっている…

岡崎体育がさいたまスーパーアリーナで投げキッスをした件について......〜ライブレポ・感想〜

始まった瞬間に確信したこと 鳥肌がたった。会場内の客電が消えた瞬間に。 会場に集まった1万8千人の歓声に鳥肌がたったのだ。音が流れてもいないし岡崎体育も出てきていない。それなのに地響きのような歓声だった。 アリーナ規模のライブは他のアーティス…

エビ中のMUSiCフェスを一生忘れない〜ライブレポ・感想〜

忘れられないライブ 10年前の2009年12月28日。カウントダウンジャパンという音楽フェスが行われた。 出演者の奥田民生はフジファブリックの「茜色の夕日」という曲をカバーし歌った。フジファブリックの志村正彦が上京後に最初に作った楽曲。バンドにとって…

雨宮かのんが引退することについて

アイドルだからって死にたいと思わないわけじゃない 雨宮かのんの存在は大森靖子のライブで知った。大森靖子が作曲し雨宮かのんが作詞した『chu chu プリン』という楽曲を大森靖子がセルフカバーしたことがきっかけだ。 雨宮かのんちゃんというスタダの女の…

NICO Touches the Wallsの『QUIZMASTER』は名盤だから聴きなさい~アルバムレビュー・感想~

売れないかもしれない このアルバムの曲を新しい音楽だとは思えない。斬新なことはやっていないし、流行りを取り入れているわけでもない。 それでもこのアルバムを聴くと「日本のロックシーンにおいて重要な作品になるかもしれない」と思ってしまう。バンド…

【ライブレポ】凛として時雨のライブで見えなかったものについて・・・・・・

東武スカイツリーラインで向かう ピエール中野のことが好きだ。 埼玉県越谷市出身だから好きだ。越谷は自分が住んでいる場所。その共通点にバイブスを感じて親近感と好意を持っている。 ピエール中野のドラミングが魅力的なことも好きな理由だ。千手観音のよ…

椎名林檎の『三毒史』が怖い〜アルバムレビュー・感想〜

怖い 自分は椎名林檎のCDを聴いているつもりだった。 しかし再生した瞬間、不気味な男の声が聴こえる。不気味な声で般若心経を歌っている。怖い。 ジャケットを確認してみる。椎名林檎がいる。間違いなく椎名林檎のアルバム。『三毒史』というタイトルのアル…

【レビュー】ピエール中野オススメのイヤホンAVIOT TE-D01dでピ様のドラムを聴いてみた感想

信頼できるピエール中野 ピエール中野のことをピ様と呼ぶ風潮が気に食わなかった。なぜに「様」をつけなければならないのかと。 ドラムはめちゃくちゃ上手いし個性的。Twitterでの対応もファン想い。毎朝「おはピエ」と挨拶することも欠かさない。たぶん良い…

【レビュー】矢川葵オススメのイヤホンAVIOT TE-D01dでMaison book girlを聴いてみた感想

信頼できる矢川葵 クローゼット片付けてたら昔仕事で着たメイド服でてきたから捨てる前に供養の意味もこめて最後に着ましたヤバ pic.twitter.com/V3TPuWznRo — 矢川 葵 (@aoiygw) May 14, 2019 定期的に自撮り写真をアップロードし、ファンサービスを欠かさ…

「尾崎世界観の日 特別編」の特殊な視点からのライブレポート

弾き語りのワンマン バンドのライブでは滅多にやらない曲もやってくれた。定番曲も違った解釈で聴かせてくれた。自分にとって大切な曲も演奏してくれた。 日比谷野外音楽堂で行われた『尾崎世界観の日 特別編』。 途中でゲストが参加したものの、基本的には…

ビバラロックで必要な持ち物は?服装は?雰囲気は?

進化したビバラロック まさかビバラロックを「最高」と思う日が来るとは思わなかった。 去年までは問題だらけだったビバラロック。出演アーティストは去年も素晴らしいライブを行っていた。 しかし導線が混雑したり、ステージへの入場規制など、フェス環境に…

ジャニオタじゃない男がSexy Zoneのライブを初めて観た感想

価値観がぶち壊された チケットを手に入れる縁があり、タイミングも合い観に行ったライブ。 アラサーの男である自分の価値観が簡単にぶち壊された。一瞬だった。ライブが始まってすぐ。1分もないぐらい。 カルチャーショック。自分にはまだまだ知らない世界…

PassCodeのライブに一般的ドルオタが行ったら失禁する

失禁した PassCodeはアイドルグループだ。女性4人組。見た目はかわいらしい。東京ならば2,000人以上収容のライブハウスも売り切る人気グループ。 しかし、世間的なアイドルのイメージとは少し違うグループでもある。音楽の方向性もライブの雰囲気も。そのた…

原田珠々華は「元アイドル」に向けられる偏見と戦わなければならない

アイドルのセカンドキャリア 「アイドル」という職業は一生続けることは難しい。 SMAPほどの国民的アイドルでも解散するし嵐も活動休止を発表した。AKBや坂道グループの人気メンバーも卒業していく。ももクロやBABYMETALもメンバー編成は変わった。 アイドル…

諭吉佳作/menを知らないなら今すぐに聴け今のうちから聴け

Macとグラスに入ったコイン ステージにセットされたテーブル。その上にはMacBookと透明のグラスが置かれている。グラスの中には小銭が数枚。 諭吉佳作/menはMacBookを操作し音を出す。そこから流れるのはあらかじめ作られたオケ。所謂カラオケ音源だ。彼女は…

【視聴あり】うんこミュージアムサウンドトラックがクソ良いから聴くべき

うんこについてどう思う? うんこ。 誰もが知っているもので、誰もが何かを理解できる言葉。そもそも自分自身が生み出すものでもある。 しかし、世間では「うんこ」を日常会話で使用することはタブーとなっているように感じる。 例えばトイレでうんこをした…

【ライブレポ】UNISON SQUARE GARDEN 田淵智也のライブ中の動きについての感想

登場から目が離せなかった 幕張イベントホールを埋め尽くす観客。会場は熱気で満たされていた。時刻は19時30分頃。そろそろトリのバンドが出演する時間。 この日は『LIVE HOLIC』というライブイベントが行われていた。複数のロックバンドが出演した音楽…

「初めに悪く言っておいて結局褒めちぎるパターン」を自分が続ける理由

完全に同意 よく読ませてもらっている『ノベルはアイデンティティしかない』というタイトルのブログ。自分とは違う視点えで語っている文章。そして音楽への愛も感じるブログ。自分にとって新しい発見や気づきを感じることもあるので好きなブログの一つだ。 W…

back number『MAGIC』の感想➡︎もう少し頑張って作って欲しかった

新曲が少ない back numberにとって約3年半ぶりの新作アルバム。タイトルは『MAGIC』。 3年半の間にシングルもリリースしていたし、ライブも行なっていた。活動自体は精力的に行なっていたのだ。ドームツアーを成功させるほどに人気も絶頂。バンドとしても良…

サカナクション山口一郎の出身地は?彼女はいるの?B’zの魅力は?好きな食べ物は?

ぎょぎょ! こんにちは! みなさん、サカナクションというバンドは知っていますよね。結成14年目の今では「ルーキー」とは言えないぐらいのベテラン。日本を代表するロックバンドです。 もしも知らないという人は話にならないので、ここで読むのを止めて「…