2019-05-02 PassCodeのライブに一般的ドルオタが行ったら失禁する コラム・エッセイ PassCode 失禁した PassCodeはアイドルグループだ。女性4人組。見た目はかわいらしい。東京ならば2,000人以上収容のライブハウスも売り切る人気グループ。 しかし、世間的なアイドルのイメージとは少し違うグループでもある。音楽の方向性もライブの雰囲気も。そのため、一般的なアイドルオタクがうっかりPassCodeのライブを観てしまったとしたら、ショックで失禁する。 一般的なアイドルのイメージと言えばどのようなものだろう。 ライブではペンライトを振ったり、時折声援を送りながらアイドルの歌やダンスを楽しむような感じだろうか。 女性アイドルは様々な方向性のアイドルがいて細分化している。グループごとにも楽しみ方は違うとは思うが、メジャーのアイドルグループのライブで思い浮かべるものはこのような感じだと思う。 白石麻衣や長濱ねるを応援するのと同じテンションで行ったら失禁する。「か~なこぉ~~」と調子ぶっこいて叫んでるおっさんも失禁する。ベビメタが好きなオタク、お前らは一般的ではない変人だから安心しろ。 自分は先日ライブを観てきた。Zepp Diver City Tokyoで行われたツアーの初日。素晴らしいライブだった。 それと同時に、自分は、失禁した。 パフォーマンスを観て失禁する PassCodeの楽曲はアップテンポで激しい。一般的なアイドルソングには珍しいラウドロック。 PassCodeの音楽プロデューサーの平地孝次は元々DayLight Seasonというハードコアバンドをやっていた。そのこともPassCodeの音楽性には影響している。 PassCodeの楽曲もDayLight Seasonのカバーもあり、このバンドの楽曲を元にして作られた楽曲もある。 そのため世間のイメージするような「アイドルぽさ」を感じるポップな楽曲は少ない。その代わりラウドロックバンドのような激しい楽曲が多い。 ライブも激しい。楽曲の激しさと同様の激しさ。それはラウドロックバンドやパンクバンドに負けないほど。メンバーはステージを動き回りながら熱唱し叫ぶ。 今田夢菜はシャウトする。その声はデスボイス。南菜生は「そんなもんじゃねえだろ!」と煽る。MCでは「近くでライブやってるCrossfaithと一緒に東京湾を沈める」と話す。 それを聴いた一般的アイドルオタクはビビって失禁する。 PassCodeはバックバンドもいる。演奏も激しい。楽曲がキレッキレのラウドロックだ。演奏もキレッキレでなければならない。耳を劈くような迫力ある演奏。 その迫力にビビって一般的ドルオタは失禁する。 しかし、自分はバンドのライブに行くことも多い。そのため、ここでは漏らさずに我慢できた。 他の客のせいで失禁する 演者が激しくパフォーマンスをすると、フロアもそれに比例して激しくなる。 リフトやダイブは当たり前。モッシュもある。靴やペットボトルも宙に舞う。客が水を巻き散らすので濡れる。それは他のメジャーアイドルでは有り得ないことだ。 ほぼ全ての曲でダイバーがいる。その数は尋常ではない。10-FEETよりもリフトやダイブがある。SiMと同じぐらい他の客が殴る勢いでぶつかって来る。 頭上を人が転がる都度、一般的ドルオタは失禁する。モッシュに巻き込まれる都度失禁し、ペットボトルが宙に舞う都度失禁する。 アイドルを観に来たはずなのにロックバンドのライブに初めて来た時のような洗礼を受ける。そしてロックバンドを初めて観た時のような衝動を感じる。そのショックで失禁する。 しかし、自分はバンドのライブへ行くことも多い。そのため、ここでは漏らさずに我慢できた。 次で漏らす。 高嶋楓によって失禁する 曲の合間やMC中に自分に向かって手を振ってくれた。笑顔でこっちを向いて。それも1回ではなく何度も。 メンバーの高嶋楓だ。高嶋楓は自分に向かって何度も手を振ってくれた。見つめてきたようにも思う。 喜びのあまり、失禁した。 高嶋楓によって失禁する(その②) 高嶋楓は他の客よりも多く自分に向けて手を振ってくれた。これは明らかだ。手を振られていた自分が言うのだから間違いない。 自分以外の一般的ドルオタは、嫉妬のあまり、失禁する。 失禁して欲しい人がいる メンバーは最高のパフォーマンスでバンドも最高の演奏をしてくれた。素晴らしいライブだった。 しかし、一部の客のせいで、後味が悪いものになった。ライブ終了後、公式から以下の文章が発表された。 1曲目冒頭でペットボトルごとステージまで届き、水がステージ上に相当量、溢れメンバー南菜生が滑って転倒してしまい、右足を負傷しました。公演を終えた今でも右足が腫れ上がっており、終演後、会場で救急対応をして下さる看護師による応急処置は行い、病院にも行く予定としておりますが、仙台公演まで痛みが続く可能性がございます。また、仙台公演のリハーサルは大事をとって中止する事となりました。 本番中盤、再度ペットボトルが飛んできて、バンドの演奏場所まで届き、下手ギターKENTの機材に大量の水が掛かり、故障し音が出ず、急遽、別の機材を使用した事により、今までリハーサルを重ねてメンバー、バンドと1曲1曲作ってきたギターの音が変わってしまいました。 中略 ダイブを行ったお客様がステージまで到達し、ステージサイドからセンターを調光する照明機材が倒れる事案も発生しました。倒れた先にメンバーが居たら大事故(当たりどころによってはメンバーの命に関わる危険な事故)に発展する可能性もあり、舞台監督、楽器スタッフで倒れる前に走って急いで立て直しました。ダイブやリフト、モッシュ等の危険行為は場内アナウンスや場外内での張り出し、チケットの券面等で常々お伝えしている禁止行為です。危険行為を行い、主催者が危険・他のお客様に迷惑(上記に記載の危険行為以外でも)と判断した場合、ご退場を頂きます。 新着情報|PassCode Official Site PassCodeのライブは「良い意味で」自由な空間だと思っていた。 ダイブやリフトやモッシュは禁止と建前では伝えられているが、PassCodeのやっている音楽はそういった行為が文化として根付いている音楽でもある。 その文化や楽しみ方のために「客の良心」や「マナー」を信じて目を瞑ってきた部分もあったのだと思う。 しかし、限度を超えている客や、音楽を聴きに来たのではなく暴れることが目的と思えるような客もいた。そのせいでメンバーが怪我をしたり機材が故障している。客の良心やマナーを信じてくれたのに裏切ってしまった。 今のPassCodeはファンも増えている。今までアイドルに興味がなかったようなバンド好きもライブに来るようになった。他のメジャーアイドルが好きな一般的アイドルオタクだって来るようになった。 そんな人たちも楽しめるライブであって欲しい。初めて触れる文化や価値観かもしれないが、PassCodeのライブを観れば失禁するぐらいに楽しめると思う。 全員が快適な空間を作ることは難しいとは思う。それでも、お互いマナーを守って節度を守って楽しめる空間であって欲しい。良いライブを作るのはステージに立つ演者だけでなく客も重要だ。 良いライブ空間を壊し、メンバーや関係者や他の客に迷惑をかけるような奴らは、失禁して欲しい。 失禁しない空間であって欲しい 誰もがお漏らしはしたくないはずだ。人前で失禁をすることは恥ずかしいことだ。 PassCodeのライブは激しい。ラウドロックバンドやパンクバンドのように。それは初めて観る人にとっては衝撃的で、人によっては恐怖を感じるかもしれない。 それでも、それぞれが周囲を思いやりながら楽しめれば、演者にとっても客にとっても良い空間になるのではと思う。 誰も失禁しないで、笑顔で終われるライブが最高だと思う。 しかし、自分はPassCodeのライブがどれだけ平和な空間になったとしても失禁するかもしれない。 例えば全席指定席でライブをやったとしても失禁する。日本武道館でライブをやったとしても失禁する。 だって、どんな場所でも高嶋楓は笑顔で自分に向かって手を振ってくれるはずから。喜びのあまり、失禁する。 他のオタクは嫉妬のあまり、失禁しろ。 www.ongakunojouhou.com www.ongakunojouhou.com CLARITY (初回限定盤)(ダウンロード・ストリーミングアクセスコード付カード 封入) アーティスト: PassCode 出版社/メーカー: Universal Music =music= 発売日: 2019/04/03 メディア: CD この商品を含むブログを見る