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ビバラロックで必要な持ち物や服装や雰囲気は?

進化したビバラロック

 

まさかビバラロックを「最高」と思う日が来るとは思わなかった。

 

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去年までは問題だらけだったビバラロック。出演アーティストは去年も素晴らしいライブを行っていた。

 

しかし、導線が混雑したりステージへの、入場規制などフェス環境に様々な問題点があった。

 

去年は来場者の不満が爆発し、Twitterではライブの感想ツイートより、フェス環境への不満ツイートが目立っていた。

 

それが今年は改善された。去年とは違う音楽フェスと思うほどに。導線の混雑も少なく、ステージの移動も楽。もちろんライブはどれも最高。

 

多くの人にオススメできる素晴らしい音楽フェスに進化した。

 

今年は行けずに来年は行きたいと思っている人も居ると思う。そんな人のため来年参加するにあたって参考になるかと思い、服装や必要な持ち物や感想などをまとめてみた。

 

今年参加した人については、振り返って思い出に浸って貰えたらと思う。

 

服装について

 

最寄り駅はさいたま新都心駅。会場は駅から徒歩で3分ほど。ステージは4つ。野外ステージは1つあるが基本的には屋内のフェス。雨などの天候の心配も少ない。

 

服装はTシャツ1枚でも問題ない。休憩中にはパーカーなど羽織れるものがあると便利かもしれない。女性はスカートではなくパンツが良いだろう。下着ではない方のパンツだからな。

 

リュックサックなど大きなカバンはNG。スタンディングエリアは人が密集する。ステージ移動などで1日動き回る。動きやすさや他者への配慮を考えると、サコッシュやボディバックなどの小さめのカバンにするべきだ。

 

遠方から来たり帰りの着替えなどで荷物がかさばる人もいる。そのような人も会場内のクロークに荷物を預けることができるので安心。

 

次に必ず持ってきて欲しい持ち物について紹介する。

 

必要な物①→タオル

 

合計4つのステージがあるビバラロック。

 

目当てのアーティストを観るために移動を繰り返すと汗もかく。ライブで盛り上がると自然と体も動いてしまう。汗が流れてくる。

 

汗でベトベトだと気持ち悪い。その汗を拭くタオルが欲しくなる。タオルがなければ体はベタつくし臭いも出てくる。

 

タオルは必需品だ。必ずタオルは用意しよう。

 

必要な物②→タオル

 

心の底から音楽を楽しんでいる女の子を見かけた。大森靖子のライブ中に自分の目の前に居た女の子。

 

女の子は「一生大森靖子」と背中に書かれたTシャツを着て、ピンクのペンライトを振りながら飛び跳ねて踊っていた。年齢は20歳前後だろうか。とても楽しそう。

 

大森靖子の音楽が大好きなんだろうな。楽しむ様子を見てほっこりした。

 

ずっと楽しそうにしていた女の子の動きが、ある曲で止まった。

 

じっと立って、肩を震わせ、タオルで目を押さえていた。女の子は泣いていた。

 

それは、大森靖子が「マジックミラー」を歌い始めた瞬間。

 

マジックミラー

マジックミラー

  • 大森靖子
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

女の子にとって大切な曲なのかもしれない。大森靖子に毎日勇気をもらっているんだと思った。特に「マジックミラー」を歌う大森靖子にたくさん救われたのかもしれない。

 

あたしのゆめは
君が蹴散らしたブサイクでボロボロのLIFEを
掻き集めて大きな鏡をつくること

 

君がつくった美しい日々を歌いたい

 

この日の大森靖子は、女の子のつくった美しい日々を歌っているように思えた。大森靖子の歌声と女の子の涙に心を打たれ、自分も泣いてしまった。

 

涙を拭うためのタオルが必要だ。

 

いろんな人にお前らはすぐ消えるやろって言われて、それにムカついて曲にしたりもした。でも、全然俺たちは消えてない。
でも、去年のビバラに出て、このままだと消えるって思った。2年連続で1番大きいSTARSTAGEから落とされて小さい方のVIVASTAGEになって、それなのに去年はホルモンの裏でお客さん全然居なくて『消える瞬間ってこういうことなのかも』って思って悔しかった。

けど、絶対にSTAR STAGEに戻ってやる、絶対に消えないと思って、そっからいっぱい曲作って、ライブやりまくって、今日、ここに立っている。これはお情けじゃないと俺は思っている!

 

キュウソネコカミのヤマサキセイヤは、MCでビバラロックへの想いを語っていた。そのMCに震えた。悔しさもバネにして、熱い想いを持っていて、それを力にしてさらにパワーアップしてビバラロックに戻ってきたバンドがいる。

 

MCの後に演奏された曲は「The band」。バンドを続けることについての想いが込められた楽曲。

 

 

自分は音楽は「上手いか下手か」が重要ではないと思っている。もちろんキュウソネコカミの演奏は上手い。しかし、それ以上に「伝わるかどうか」が重要だ。

 

キュウソネコカミの音楽は「伝わる」音楽だ。心に突き刺さる音楽だ。バンドのパワーや想いに感動した。

 

ロックバンドでありたいだけ ロックバンドでありたいだけ
今この瞬間も感じてる 音楽を通じて救いあえてる
リアルタイムで出会えたから ライブが見れるの最高だね
いつかさよならは来るけれど 失われる事の無いこの今を

 

この歌詞を歌うキュウソネコカミはカッコいいロックバンドだった。「リアルタイムで出会えたからライブが見れるの最高だね」このフレーズに心の底から共感した。キュウソと一緒に歌いながら、涙が出てきた。

 

涙を拭うためのタオルが必要だ。

 

フェスには物語がある。ステージに立つアーティストにも物語がある。会場に集まったお客さんにもそれぞれに物語がある。

 

それに心打たれた時、涙が出てくる。涙をタオルで拭って、ステージに立つ大好きなアーティストを観よう。

 

必要な物③→タオル

 

うっかり、鼻水を噴出してしまった。

 

King Gnuを観ていたときだ。2万人近い客全員を圧倒させるようなパフォーマンス。それに興奮し鼻水を噴出してしまった。

 

人気急上昇中の話題のバンド。その評判はしっかりと実力に伴ったものだ。

 

自分は1年以上前、ライブハウスでKing Gnuを観たことはある。その頃から良いライブをやっていた。

 

しかし、明らかにパワーアップしている。その頃の数十倍の客を惹き付けて圧倒させる演奏。音楽の力で頭を殴られたような衝撃。盛り上がりもワンマンライブのようだ。

 

「King Gnu凄い!!!鼻水ブーーーー!!!」となってしまう。

 

鼻水を拭くタオルが必要だ。

 

必要なもの④→タオル

 

よだれも垂らす。ダラダラと垂らす。

 

 VIVA LA J-ROCK ANTHEMSでよだれが出た。亀田誠治(B)、ピエール中野(Dr/凛として時雨)、加藤隆志(G/東京スカパラダイスオーケストラ)、津野米咲(G/赤い公園)の4人がバックバンドを務め、1曲ごとにボーカリストを招いて日本のロックの名曲をカバーするという企画バンド。

 

ビバラロックでしか観ることができない特別なバンド。それだけでもよだれが溢れそう。

 

口を押さえるタオルが必要だ。

 

複数のボーカリストが入れ替わり立ち替わりで名曲を歌っていく。その中でもACIDMAN大木伸夫の歌う「マリーゴールド」が素晴らしかった。去年発表されたあいみょんの楽曲。

 

マリーゴールド

マリーゴールド

  • あいみょん
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 大木伸夫が後輩女性シンガーの楽曲を歌う。男性ボーカリストとして新しい解釈でさいたまスーパーアリーナに響かせる。

 

楽曲の今まで知ることができなかった魅力を知ることができたとともに、大木伸夫のボーカリストとしての凄みも再確認した。

 

ハイレベルな演奏と素晴らしい歌声に圧倒され、自然と口をポカンと開けてしまう。口を開ければ、当然よだれが垂れる。大量に垂れる。

 

よだれを拭くタオルが必要だ。

 

必要なもの⑤→お金

 

素晴らしいライブを観ると、アーティストのグッズやCDを欲しくなる。

 

会場では出演アーティストのグッズも販売しており、ライブの合間に購入することができる。フェスではお金も必要だ。

 

様々なグッズが販売されているが、おすすめしたい商品がある。

 

1枚1,000円〜2,000円で購入ができ、Tシャツよりも安価で普段使いもできる素晴らしいグッズがある。それの購入がオススメだ。

 

購入すべきグッズ。それはタオルだ。

 

タオルがあれば汗も鼻水もよだれも拭ける。どんな体液が出ても安心。タオルは必需品だ。

 

タオルを買うためのお金が必要だ。

 

 必要なもの⑥→タオル

 

自分がビバラロックで最も圧倒されたライブ。驚きも感動も楽しさも全てが最高潮。フェスでなければ実現しないライブでもあり、この日だから実現できたライブ。

 

4日間あったフェスの最終日のトリを務めた、東京スカパラダイスオーケストラだ。

 

彼らは世界中でライブを毎日のように行なっている。日本を代表するライブバンド。この日のパフォーマンスも最高だった。 

 

ライブにゲストが盛りだくさん。この日のメインステージの出演者がほぼ全員出演し入れ替わるように登場しボーカルを務めた。

 

フェスのラストにふさわしいお祭り騒ぎのようなライブ。

 

ゲストで出ていたアーティストは全組がスカパラとは方向性も違う音楽。それでもスカパラの時間は全員が一つになり、一つのステージを創り上げていた。

 

アーティストだけでなく、お客さんも同じだ。

 

人それぞれ音楽の好みは違う。趣味嗜好はバラバラ。スカパラをよく知らずに、ゲスト目当てでステージを観ていたお客さんも多いはず。それでもスカパラの音楽で一つになっていた。みんな楽しそうにライブを観ていた。

 

楽しみ方も自由。みんなバラバラの動きで踊っている。共通していることは、みんな笑顔だったことだけ。

 

約2万人の客。性別も年齢も価値観もバラバラな人たちが音楽で一つになっている。

 

All Good Ska is One

All Good Ska is One

  • 東京スカパラダイスオーケストラ
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 最後に演奏された曲は『All Good Ska is One』。4日間行われたビバラロックで鳴らされた最後の曲。

 

最後はステージに出演者全員が出てきた。どこに誰がいるのかわからないほどに。出演者はみんな笑顔で自由に踊っている。自由に音楽を楽しんでいる。

 

お客さんも知らない人同士で肩を組んだり、飛び跳ねて騒いでいる。スタンド席で笑顔でまったりと観ている人もいる。

 

統一感のない一体感。みんなバラバラなのに楽しんでいることは共通している。

 

この瞬間に「音楽フェスの魅力」が全て詰まっていると感じた。多幸感に溢れたフェス。それぞれのワンマンライブでは出会うことがないお客さん達が1つになり楽しんでいる。

 

汗だくで踊りながら溢れてきた涙をタオルで押さえている人もいた。

 

そうだ。タオルが必要だ。

 

必要なもの⑦→思いやり

 

今年のビバラロックは素晴らしい音楽フェスだったと思う。 どの出演者も素晴らしいライブを行っていた。運営は去年までの反省点を生かし、快適なフェス空間を作っていた。

 

しかし、ライブを作るのは演者やスタッフだけでない。特に不特定多数の様々なアーティストのファンが集まる音楽フェスなら尚更。

 

お客さんも一緒にライブを創っているのだ。音楽フェスの空間を創っているのだ。

 

10-FEETでダイバーが大量発生し、セキュリティスタッフが対応にてんやわんやしている時、先にダイブして降りた客が、その後にダイブで転がって来た客を抱えてあげていた。

 

River

River

  • 10-FEET
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

10-FEETのTAKUMAはそれを見て「お前ら面白かったぞ。でもカッコイイな」と話していた。ダイブは危険行為かもしれない。しかし、客がお互いに支えあって楽しめる空間になっていたと思う。

 

打首獄門同好会はライブ前にうまい棒が客に配られる。それはフェスでも定番のイベントになっているが、この日の会場には1万人以上集まっている。全員に配れる程の数はない。

 

デリシャスティック

デリシャスティック

  • 打首獄門同好会
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ビバラロックには子どもと保護者のみスペースに入れる、安全に観賞できるキッズエリアというスペースがある。

 

その近くで「子ども優先で渡しましょう!」と周囲に声掛けをしている若い男性がいた。

 

彼の呼びかけで、キッズエリアエリアの子どもに優先してうまい棒が配られて行く。子どもは配ってくれた人達に「ありがとう!」と笑顔で言っていた。

 

「ライブは自由だ」と言う人もいる。語弊があるかもしれないが、個人的にそれは間違いだと思う。

 

他人のことを思いやることで、全員が楽しめるのだ。

 

他者のために不自由を感じることがあるかもしれない。数万人の他人がいる環境。

 

それでも譲り合ったり思いやることで、全員が平等に楽しめる環境創りは不可能ではないとも思う。不自由すらも楽しさに変えることができるかもしれない。

 

ビバラロックは「思いやり」を持っている人が多いように感じた。音楽が好きな人が「思いやり」の精神を持っていることは当然かもしれない。だって、音楽はピースフルなものだから。

 

一部マナー違反者や痴漢やスリを行う犯罪者もいたかもしれないが、来年はそんな奴らをぶっ潰すぐらい音楽への愛で満ちた空間にしたい。

 

来年もビバラロックはきっと開催される。来年は今年以上に思いやり溢れた最高のフェスであって欲しい。

 

来年も最高のライブをやってくれるアーティストが沢山いるはずだ。運営もより快適な環境を作るため、色々と考えて改善してくれると思う。

 

そして、フェスに参加する我々も最高のフェスを一緒に創るために、お互いを思いやって楽しみましょう。

 

今年参加した人は来年も一緒に最高のフェスを創りましょう。今年参加できなかった人とも来年は一緒に最高のフェスを創りたい。

 

最高の音楽フェスを創るために「思いやり」が必要だ。「思いやり」は必ず持って参加しよう。

 

そしてもう1つ。これだけは絶対に忘れないでもらいたいことがある。

 

それは「タオルを持ってくること」だ。

 

皆さん、タオルを忘れずに2020年もビバラロックで会いましょう。