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SUPERSONIC 2020のヘッドライナーを邦ロック好きにも凄さがわかるように紹介する

『SUPER SONIC』という海外アーティストをヘッドライナーに迎えた音楽フェスが9月に千葉と大阪で行われる。

 

早くも各日のヘッドライナーが発表された。

 

 

今年のヘッドライナーはTHE1975とSKRILLEXとPOST MARONEの3組。ものすごいメンツである。ジャンル別で世界を代表するアーティストを揃えてきたような感じだ。

 

しかし日本のメディアで大々的に取り上げられるアーティストではない。洋楽を聴く音楽ファンでなければ名前を聞いたことがないかもしれない。

 

音楽フェスは全国にいくつもあるが、出演者はほとんどが日本のアーティスト。いわゆる「邦ロック」にカテゴライズされるアーティストが多い。邦ロックファンはSUPERSONICのヘッドライナーの存在も音楽も知らないかもしれない。

 

そんな邦ロック好きにもSUPER SONICのヘッドライナーの魅力と凄さを伝えたい。

 

この記事ではTHE1975とSKRILLEXとPOST MALONEを強引に無理矢理わかりやすいように邦ロックアーティストに例えて紹介したいと思う。

 

 

THE 1975

 

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去年のSUMMERSONICにも出演していたTHE 1975。ヘッドライナーであるB'zの前に出演し大きな爪痕を残した。それによって邦楽ファンにも知名度が上がったように思う。

 

ボーカルのマシューががイケメンでセクシー。SENSE(センス) 2020年 4 月号で女性とイチャついている【Alexandros】川上洋平と同じぐらいセクシーだ。

 

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 つまり【Alexandros】と同様に佇まいだけでも惹かれるということだ。曲を知らなくとも惹きつけられるような、ロックスターのオーラがある。普段は邦ロックしか聴かない人でもライブを観れば凄さがわかるはずだ。

 

 

ライブでは演出にこだわっている。演奏を聴かせるだけでなく、エンターテイメントとしても楽しめる凄まじいライブだ。今年は去年よりも進化したステージを観せてくれるだろう。

 

しかし楽曲のメッセージはシリアスなものが多い。2018年にリリースされたアルバム『ネット上の人間関係についての簡単な調査(邦題)』ではトランプ大統領の批判を含んだプロテストソングがあったり、マシューが自身のヘロイン中毒について歌う曲があったりと、重い内容の楽曲もあった。

 

スタンスや立場は日本のバンドで例えるならばSEKAI NO OWARIに近い部分があるように思う。

 

 

セカオワのライブはエンターテイメント要素が強い。

 

THE 1975と同じように曲を知らずとも楽しめるようなライブだ。しかし曲はシリアスな内容も多い。マシューはドラッグ中毒の過去を明かしているが、Fukaseは精神病院に入院していた過去を明かしている。自分の弱さや暗い過去についてさらけ出している。

 

音楽以外でも社会的な活動や発言をしていることも共通している。

 

THE1975はLGBTQの問題や環境問題についても言及をし、ジェンダーバランスの取れていないフェスには出演しないと意向を発表している。セカオワは震災への復興支援活動を行ったり、動物殺処分0にするための活動やエイズ孤児支援のチャリティに参加している。

 

また活動当初は正当な評価を2組ともされていなかった。

 

THE1975はデビュー当初「ロックバンドにしてはポップすぎる」「売れ線を狙っている」などと批判されることもあった。人気はあったものの当時主流だったロックバンドと比べると明るくポップな曲調が多かったのだ。そのため深く聴いていなかったリスナーや評論家から批判された。

 

デビュー当初のセカオワも批判されることは多かった。唯一無二の個性があるバンドだが、彼らもロックバンドとしてはポップすぎだと評価されていた。デビューから急激に人気は上昇していたが、ロックバンドとしては明るくポップな曲調は異質だったのだ。

 

しかし活動を続けるにつれ2組とも評価はガラッと変わった。

 

バンドとして新しい音楽を提示し、新しい音楽シーンを作った。話題性で人気を獲得したのではなく、音楽の魅力で人気を獲得し持続させたのだ。

 

今ではTHE1975は世界的に最も評価されているロックバンドの一つだ。セカオワも日本を代表するバンドになり海外進出もしている。2020年には海外向けの新作をリリースする予定だ。

 

音楽性はTHE 1975とセカオワは全く違う。しかし音楽に込めた想いや活動スタンスは近い部分があるように思う。

 

あと、やはり、マシューは川上洋平と同じぐらいセクシー。

 

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SKRILLEX

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SKRILLEXはアメリカ出身のDJだ。

 

邦ロックリスナーにとってDJはあまり馴染みがないかもしれない。馴染みがあるのはセカオワのDJ LOVEかマンウィズのDJサンタモニカぐらいだろか。

 

しかしSKRILLEXは一人でステージに立つ。バンドのライブとは違う。例えるならばDJピエール中野がDJ活動と作曲活動をメインの活動にしたら、知名度も実力も世界的なDJに進化したようなものだ(暴論)。

 

暴論ではあるがSKRILLEXとピエール中野には共通点もある。それはバンドの経験があることだ。

 

ピエール中野は凛として時雨のドラマーであり、大森靖子などのレコーディングやライブでもサポートをしている。実力も個性もある超一流ドラマーだ。DJ以上にドラムでバイブスを感じるミュージシャンである。ちなみに私生活でも大森靖子のサポートをしている。

 

 

SKRILLEXもかつてはバンドマンだった。

 

フロム・ファースト・トゥ・ラストというハードロックバンドでボーカルをしていたのだ。現在はバンドはやめてDJやソングライターとしての活動が中心になっているが、バンドマンとしての魂はもっている。

 

 

ハードコアバンドの経験もあるからか、SKRILLEXの作る楽曲は激しくエモーショナル。DJながらロックバンドのような泥臭さを感じるようなパフォーマンスをする。

 

彼の音楽はエレクトロハウスにダブステップを組み合わせたプロステップというもの。そのジャンルでは代表的なアーティストの一人だ。

 

SKRILLEXは日本と縁があるアーティストでもある。

 

2019年には宇多田ヒカルとコラボレーソンし『Face My Fears』という楽曲を発表している。2012年に二人は会ってから交流が続いているらしい。また2018年のフジロックに出演した際はX JAPANのYOSHIKIと共演している。

 

 

縁があるだけでなく彼は日本を愛してくれてもいる。

 

『KYOTO』というタイトルの曲をリリースした。以前来日した際は京都でもライブを行なっている。お気に入りの街なのだろうか。

 

Kyoto (feat. Sirah)

Kyoto (feat. Sirah)

  • スクリレックス
  • ダンス
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 日本とも縁があって親日なアーティストのSKRILLEX。普段DJのステージを観る機会が少ない邦ロック好きも楽しめるようなライブをやってくれるはずだ。

 

あと、やはり、ピエール中野と共通点があるというのは無理があった。 

 

 

POST MALONE

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ポスト・マローンを邦ロック界隈の日本人アーティストで例えるならば米津玄師ではないだろうか。

 

音楽性が似ているわけではない。全く違う。しかし他の追随をゆるさない桁外れの人気であることは共通している。

 

 

ポスト・マローンは2016年に発売したアルバム『Stoney』でビルボードのアルバムチャートで77週連続でTOP10にランクインし、マイケルジャクソンが持っていた記録を抜いた。チャートインの歴代最多記録を更新する歴史的快挙を成し遂げた。

 

2018年に発売したアルバム『Beerbongs&Bentleys』の収録曲はSpotifyでの再生回数の歴代1位の記録を持っている。ストリーミング最盛期にも関わらず、アルバムの販売枚数はは約460万枚の大ヒットになった。最新作『Hollywoods’s Bleeding』2019年にアメリカで最も売れたアルバムになっている。

 

ここ3〜4年にわたって海外の音楽シーンは「ポスト・マローンの年」が続いていると言っても過言ではない。世界の音楽シーンの時代を作っているアーティストだ。それが日本で数年に渡りトップに君臨し続けている米津玄師と近いポジションに感じるのだ。

 

米津玄師は2015年に発売したアルバム『Bremen』がオリコン・ビルボードで1位を獲得してから躍進が始まった。

 

2016年にはシングル『LOSER』が大ヒットしYouTubeの再生回数は1億回を超えた。2017年にはDAOKOとのコラボ曲『打上花火』が社会現象と言っても過言ではないほどの大ヒットになっている。

 

 

2018年にリリースされた『Lemon』は配信で300万ダウンロード、CD50万枚の大ヒットを記録した。YouTubeの再生回数は5億回を超え、オリコン週間カラオケランキングの歴代連続1位記録までも更新している。紅白歌合戦にも出演し老若男女誰もが知る大ヒット曲になった。

 

2019年には菅田将暉に提供した『まちがいさがし』やFoorinに提供した『パプリカ』も大ヒットし、音楽作家としても実力を発揮した。日本では「米津玄師の年」が数年続いているのだ。

 

もちろんポスト・マローンの方が世界規模で考えると人気だ。しかし米津玄師は日本では現在トップを走っているアーティストである。「社会現象を起こすほどのヒットメーカー」であることは二人とも共通している。

 

二人の音楽性は違うものの、様々なジャンルを取り入れて自分のものにしている部分は共通点がある。

 

ポスト・マローンはヒップホップを軸にR&Bやロック、カントリーなど様々なジャンルを取り入れて音楽を作っている。ヒップホップに分類されることが多いが、ジャンルレスな音楽だ。

 

米津玄師はもともとボーカロイドを使用したDTMで打ち込みの作品を作っていたが、今はバンドサウンドの楽曲も増え音楽性の幅は広がっている。ジャンルはロックを軸にJ-POPの枠に組み込むような作品が多く、歌謡曲やR&Bの要素も取り入れて作品を作っている。米津玄師もジャンルレスな音楽だ。

 

音楽性は違うものの音楽シーンでの立場や音楽に対する姿勢には近い部分を感じる。

 

現在世界トップとも言える実力と人気を誇るポスト・マローンは、邦ロック好きの心にも刺さる音楽を奏でるのではないだろうか。

 

 

最後に

 

無理矢理に邦ロック界隈のアーティストで例えたけど、無理があった。

 

かなり強引に共通点を見つけて繋げて紹介した。もはやこじつけだ。洋楽ファンのみなさん、ごめんなさい。

 

しかしSUPER SONICのヘッドライナーを知らなかった人には、少しは凄さと魅力が伝わったのではと思う。邦ロック好きも少しは海外アーティストに興味を持てたのではと思う。

 

逆に洋楽ファンは日本にも良いアーティストがいることを知って欲しいと思う。SUPER SONICにはいくつか日本人アーティストも出演すると思うが、その中にも素晴らしいアーティストがいるはずだ。

 

邦楽と洋楽の垣根を超えて音楽を楽しめたら最高だなと思う。

 

開催日・場所

ZOZOマリンスタジアム→9月19日(土)~21日(月・祝)

舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)→9月19日(土)~20日(日)