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2020年8月のリリース作品で良かったアルバム 10選

個人的に2020年8月にリリースされた音楽アルバム(一部7月後半の作品も含む)で個人的に特に好きな作品10枚をまとめてみた。

 

自分は基本的に鬼POP劇キャッチーなわかりやすい音楽が好きだ。もし鬼POP劇キャッチーな音楽が好きな人は趣味が合うと思うので参考にしてもらえたらと思う。

 

紹介する順番はランキングではなくアーティスト名の五十音順です。

 

 

小山田壮平『THE TRAVELING LIFE』 

 

小山田壮平のソロ初アルバム。そろそろソロで出すと思ったタイミングで出してきた。

 

この作品はいまだにandymoriの亡霊を追いかけているファンにもグッとくる作品ではと思う。メロディや歌唱方法、ガレージロックやカントリーやフォークの影響を感じる演奏は、andymori時代に近い雰囲気がある。

 

しかしandymoriとも違う。アンサンブルはより複雑になっている。それが新鮮だ。

 

使われている楽器もテルミンやティンホイッスル、トランペットなど様々な楽器が使用されている。andymoriのファンに響くであろう音楽性でありながらも、さらに深い音楽をやっているのだ。

 

そして何よりもシンプルに良い曲ばかりが揃っていることが魅力的。難しいことを考えずに楽しむことができる作品でもある。つまり名盤ということだ。

 

HIGH WAY

HIGH WAY

  • 小山田壮平
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

上白石萌音『note』

 

演技もルックスも声も全てが良い。たぶん性格も良い。一つぐらい欠点があって欲しいとすら思ってしまうぐらいに完璧。しかも音楽活動をすればめちゃくちゃ良いアルバムを作ってしまうのだから最強だ。

 

野田洋次郎や橋本絵理子、YUKIにn-bunaなどなどと楽曲提供人が超絶豪華。しかもジャンルがバラバラで才能あるアーティストが揃っている。そんな楽曲提供人が「上白石萌音の声」が映えるような楽曲を提供している。自身の作品とは少しだけ違う楽曲を作っているのだ。

 

だから「俳優がカラオケをやっている」という企画物ではなく音楽のアルバムとしてクオリティの高い作品として成立している。歌手が本業ではないので舐められがちだが、実力とクオリティで外野を黙らせてしまうような作品。

 

白い泥

白い泥

  • 上白石萌音
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

さとうもか『GLINTS』

GLINTS

GLINTS

  • アーティスト:さとうもか
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: CD
 

 

3rdアルバムにして最高傑作ではと個人的に感じた作品。

 

音数が少なくてシンプルでサウンドと素朴な歌唱。でも耳に残って離れない個性がある。ピアノが印象的な曲があれば打ち込みが目立つ曲、ガレージロック感のある演奏まで方向性は様々。それなのにアルバムとして統一感があるから最初から最後まで通して心地よく聴けるし、アルバムで聴くからこそグッとくる曲順だ。

 

以前からジャンルレスで様々な音楽を取り入れて作品を作っていたさとうもかだが、今作は過去の流れを汲みつつも統一感があり「1つの作品」としての価値が高まったアルバムに思う。

 

全曲がグッドメロディで純粋に良い曲が揃っている。それでいて統一感がある。だから名盤になるに決まっているのだ。

 

Glints

Glints

  • さとうもか
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

sora tob sakana『deep blue』

deep blue(BD付初回限定盤 2CD+2BD)

deep blue(BD付初回限定盤 2CD+2BD)

  • アーティスト:sora tob sakana
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: CD
 

 

新曲が2曲収録されているもののベストアルバムに近い構成だと思う。

 

しかし既存曲も全て再録されているのだ。そのため新譜を聴いているかのような新鮮な気持ちで作品を聴ける。今のメンバーによる進化した歌唱力と表現力を楽しむことができるし、それを支えるバンドメンバーの演奏も変化をしている。

 

今のオサカナによるベストな作品でありつつも、最後のオサカナによる集大成ともいえる作品。

 

↓詳しいレビューはこちら↓

広告の街

広告の街

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Dominic Fike『What Could Possibly Go Wrong』

What Could Possibly Go Wrong [Explicit]

What Could Possibly Go Wrong [Explicit]

  • 発売日: 2020/07/31
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

現代の最高のポップスアルバムだと感じた。 

 

基本的にはヒップホップの要素が強いかもしれない。しかしロックやR&Bなど他のジャンルもミックスさせているような感じ。それでいてメロディはキャッチーリズムはシンプル。だから聴きやすい。

 

音数は少ないものの、様々な楽器を駆使しコーラスワークも工夫していたりと、聴いていて印象に残るフックも盛り沢山。

 

Z世代を代表するアーティストの1人だけあって、既存のものを上手く組み合わせて新しいものを作ることが得意なアーティストかもしれない。1stアルバムにして文句のつけようがない名盤。SUPER SONICが中止になって来日もなくなってしまったことだけは残念。

 

Politics & Violence

Politics & Violence

  • Dominic Fike
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Charley Crockett『Welcome to Hard Times』

Welcome To Hard Times

Welcome To Hard Times

 

 

最近の音楽としては珍しいぐらいに王道のカントリー・フォーク。

 

王道でシンプルではあるが演奏がどれも丁寧で心地よくメロディもキャッチーで聴いていて気持ち良い。自然と生活に馴染んでいくような良い意味でBGMになる音楽。

 

しかし深く聴いてみても魅力的な音楽でもある。アルバム全体の印象を引っ張るように演奏されているスチールギターは魅力的だし、音の隙間に入り込むように演奏されるピアノもいい味を出している。

 

良い音楽はシンプルだとしても伝わるし、シンプルだからこそ魅力的になるのではとも感じるような作品。

 

Welcome to Hard Times

Welcome to Hard Times

  • Charley Crockett
  • カントリー
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

chelmico『maze』

【Amazon.co.jp限定】maze (初回限定盤) (メガジャケ付)

【Amazon.co.jp限定】maze (初回限定盤) (メガジャケ付)

  • アーティスト:chelmico
  • 発売日: 2020/08/26
  • メディア: CD
 

 

最近話題になっているヒップホップアーティストとしては、最も外に開けた音楽をやっているかと思うchelmico。最新作もキュートでポップで明るくて最高。

 

しかしセルアウトした音楽かというとそのようには聴こえない。トラックは作り込まれているし2人のラップはキレッキレ。

 

そして曲自体は低音がゴリゴリ効いていてポップなわけではない。クラブで流れても違和感がないぐらいにダンスミュージックとして成立するような雰囲気。そこのchelmicoのラップが組み合わさると不思議とポップになってしまうのだ。

 

2人の雰囲気やリリックによって、コアな音楽をポップにしてしまうことが凄い。ヒップホップを好きな人はもちろん、興味がない人にも響くかと思う。多くの人に開かれたヒップホップアルバムだ。

 

Easy Breezy

Easy Breezy

  • chelmico
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

BIFFY CLYRO『A Celebration Of Ending』

ア・セレブレーション・オブ・エンディングス

ア・セレブレーション・オブ・エンディングス

 

 

 ビッフィ・クライロにとって8枚目のアルバムだけあって円熟した完成度の楽曲が多いように感じる。キャリアあるバンドによる安定感のあるロックという感じ。

 

しかしサウンドは若手にも負けないぐらいに衝動的でカッコいい。クリーントーンのギターフレーズが心地よいと思いきやハードな演奏へと変化する1曲目の『North Of No South』からして衝動と勢いがすごい。

 

そんな衝動的なロックは『End Of』や『Cop Syrup』でも聴くことができる。激しくシャウトする歌唱も最高だ。海外ではロックバンドは下火だが、トレンドなど気にせずに自分たちの音を鳴らす姿勢がクール。

 

それでいてメロディは美しいから切なくて泣ける。2020年を代表する最高のロックアルバムだ。

 

North of No South

North of No South

  • Biffy Clyro
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

米津玄師『STRAY SHEEP』 

 

間違いなく名盤だし、完成度も売上も今年の日本を代表するアルバムになるとは思う。

 

しかし自分は米津玄師について語る資格はない。その理由は下の記事に書いてあるので読んで欲しい。

 

↓詳しいレビューはこちら↓

感電

感電

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

Washed out『PURPLE NOON』

PURPLE NOON

PURPLE NOON

  • アーティスト:WASHED OUT
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: CD
 

 

チルウェイブのパイオニアとして評価されているWashed outの最新作。3年ぶりながら過去作の流れを汲んだようなサウンド。それに新しさはないけれども、安心のクオリティ。

 

前作よりも音数は減り音色も落ち着いて耳障りのよりものが増えたように感じる。だからか刺激は少ないものの心地よく最後まで自然と聴くことができる作品。

 

そして口ずさめそうなキャッチーで美しいメロディが増えたように感じる。それが個人的には好みで過去作と比べても好みである理由だ。

 

Time to Walk Away

Time to Walk Away

  • Washed Out
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 まとめ

・小山田壮平『THE TRAVELING LIFE』 

・上白石萌音『note』

・さとうもか『GLINTS』

・sora tob sakana『deep blue』

・Dominic Fike『What Could Possibly Go Wrong』

・Charley Crockett『Welcome to Hard Times』

・chelmico『maze』

・BIFFY CLYRO『A Celebration Of Ending』

・米津玄師『STRAY SHEEP』 

・washed out『PURPLE NOON』

 

↓先月の良かったアルバムの一覧はこちら↓