2018-05-09 〈ライブレポ〉エビ中のライブが最高だったんだけど違和感も感じた件〜SHAKARIKI SPRING TOUR@パシフィコ横浜〜 ライブのレポート 私立恵比寿中学 パシフィコ横浜 5月6日。私立恵比寿中学のライブツアー『SHAKARIKI SPRING TOUR 』の横浜公演に行ってきた。 1月に廣田あいかが脱退し6人になったエビ中。6人になってからは初めての全国ツアーだ。 脱退した廣田あいかはエビ中メンバーの中では特に個性が強かった。声やキャラクターも変わっていたし、テレビなどのメディア出演も最も多かったと思う。パフォーマンスも力強くライブを盛り上げるパフォーマンスも多く行っていたメンバーだ。 特に目立つメンバーでもあった廣田あいかが抜けたエビ中のライブ。パフォーマンスが以前よりもパワーダウンしても仕方がないとは思う。人数が減ったのだから。 ところが、全くパワーダウンしていなかった。むしろ以前よりもパワーアップしていたと思うぐらいだ。ぁぃぁぃが抜けた穴は大きい。しかし、パシフィコ横浜でのライブはぁぃぁぃがいなくても全く違和感がないライブ。 素晴らしいライブだった。楽しかったし、感動した。 しかし、よく考えると「変だよな」と違和感を感じた。なぜメンバーが減っているのに違和感のないライブだったのか。個性の強いメンバーがいなくなったのに違和感を感じないのか。 6人になったエビ中が過去と比べて全く違和感のないライブを行ったことって、不思議ではないだろうか。違和感を感じないということに違和感を感じたのだ。 パフォーマンス力の高さ 6人のエビ中が変わらずに素晴らしかった理由の1つに、ライブのパフォーマンスではと思う。 以前からアイドルファンの間でもエビ中のパフォーマンス力の高さは知られていたと思う。MCはグダグダだがステージでの立ち振る舞いには魅せられるし、歌もほぼ全員上手い。アイドルのコンサートというよりもエンターテイメントとしても惹きつけられるものがある。 今回のライブはMCでのトークも短め。曲間もトークではなくダンスや演出でのパフォーマンスでつなぎ、観る者は息を呑み集中してしまう。そして、楽曲を畳がけるように披露して圧倒させる。 それは今までのライブよりもストイックにも感じ、今まで以上に「パフォーマンス」を重視しているようにも感じた。そのため、よりパフォーマンスの凄さを感じることができたように思う。 パフォーマンスを集中してみる環境になっており、パフォーマンスのレベルの高さを実感しながら観ることができた。そのため違和感を感じなかったのかもしれない。 進化するエビ中 そして、エビ中のパフォーマンスは日々進化を続けているのだ。それは去年と今年を比べてもそうだし、1月のライブと5月のライブを比べても進化している。 廣田あいかが抜けた穴を埋めようとしている。メンバーが自分自身ができる役割の幅をさらに広げたり、歌やダンスにより磨きをかけている。 例えば柏木ひなたは廣田あいかが居たころよりも、より前に出てパフォーマンスをしたり歌おうとしているように感じた。以前からメンバーの中でも特に歌が上手かったひなた。さらに歌やダンスでみんなを引っ張っていこうという意思を感じる。 安本彩花は以前より増して感情を込めて歌うようになった。活動初期はあまり感情をこめて歌わなかった安本。今ではMCでも歌でも感情を表現することが得意になっているように思う。特に「君のままで」という曲ではサビでの安本彩花のエモーショナルなボーカルがあるから成立する歌にも思う。 君のままで 私立恵比寿中学 J-Pop ¥250 provided courtesy of iTunes 中山莉子も1年前と比べて歌が上手くなった。「さよならばいばいまたあした」という曲では以前は自身のパートで高いキーが出なかったこともあった。しかし、今ではきちんと高いキーも出るようになった。 星名美怜も歌が上手くなり声量も増えたように思う。小林歌穂の優しく歌う歌唱方法はより磨きがかかり、真山りかは相変わらず腕の筋肉がすごい。 メンバー全員の個人的な技量が短期間の間に成長している。そして、成長したメンバーが集まり1つになることで、グループ全体としても成長しているのだ。 その成長はぁぃぁぃの抜けた穴も埋めてしまうほどに成長している。 エモいんだよ エビ中のライブってエモいんだよ。めっちゃエモーショナル。メンバーは全力で動く。全力で歌う。そんな全力な姿に心が動かされる。それは以前からそうだった。自分はそんな姿を観てファンになった部分がある。 そのエモさが6人になってさらに大爆発している。ぁぃぁぃが抜けた穴を埋めようとしているのか、6人で最高の「エビ中」を見せてやるという気合からか、よりエモーショナルになっている。 以前は歌やダンスの技術が未熟で、それを埋めるように全力でパフォーマンスをしていて、それにエモさを感じる部分があったと思う。今のエビ中は技術があるうえでエモいパフォーマンスをするのだ。 歌やダンスの表現力は高くなった。今まで勢いで誤魔化していた部分も誤魔化す必要がなくなった。しかし、今の技術がついた状態に以前と変わらない全力でエモーショナルな歌やダンスが加わるのだ。いや、むしろ以前よりもよりもエモーショナルにも感じる。 過去の自分たちを超えてやるという気迫を感じるのだ。 常に最高を目指すエビ中 私立恵比寿中学はメンバーの脱退や加入などで人数が変動することは何度かあった。しかし、その都度、過去よりも良いグループになっているのだ。常に「最高」を更新しているのだ。 例えば、2017年もそうだった。エビ中にとって悲しい出来事があった年だ。松野莉奈が遠くへ行ってしまい、7人になったエビ中。しかし、7人のエビ中のパフォーマンスは素晴らしかった。 8人のエビ中が好きだったファンも、7人で全力で楽しませようとパフォーマンスをしていた。 松野莉奈のファンも笑顔にさせようと、全力でパフォーマンスをしていた。 想いを込めて歌っているのだ。想いを込めてパフォーマンスをしているのだ。観にきてくれたファンをどんな形のエビ中でも全力で楽しませようとしている。 2017年とは状況が違うが、6人のエビ中にもそのような想いを感じた。廣田あいかを推していたファンにも今のエビ中を好きになってもらいたいという想いを感じた。6人のエビ中の最高の姿を見せようとしている想いを感じた。 常に最高を目指し、どんな逆境が来ても、最高を更新しようとしているように思う。 エビ中ってなんか損してない? 自分が 6人になったエビ中に全く違和感を感じなかった理由はこれらの理由だ。 考えてみると違和感を感じることの方がおかしかったのだ。「違和感を感じることに違和感を感じる」なんてありえないことだったのかもしれない。 違和感なんて感じさせないどころか、過去を超えるぐらいの最高を目指して成長し、最高のライブを見せてくれているのだから。 そもそも、それはファンならみんな知っていることで、当たり前に毎回最高を見せてくれると期待しているし信用していることだと思う。エビ中の凄さはエビ中ファミリーならばみんな知っているのだ。エビ中のライブには「想い」があり、今のエビ中はそれを表現するだけの技術も身に着けている。 でも、エビ中は損をしているなと思う。エビ中の本当の凄さはエビ中ファミリーでなければ知らないのだ。一般の人には殆ど本当の魅力や凄さが伝わっていない。 氣志團万博に出れば毎回話題になるし、昨年末のカウントダウンジャパンではファン以外にも話題になりトレンド入りしていた。ファン以外も観る機会があれば魅力に気付いてくれる人も少なくないだろう。 しかし、イベント出演や対バンも少ないのでファン以外に観てもらう機会も少ない。本当にもったいない。 もしかしたらこのブログをエビ中のことをよく知らないのに最後まで読んでしまった人もいるかもしれない。それは何かの縁かもしれない。ぜひエビ中を聴いてもらいたい。2017年には「エビクラシー」という名盤をリリースしている。アイドルソングとしてだけでなく、ポップスとしても完成度の高い作品だ。まずはこの作品から聴いて欲しい。 そして、もし気になったらライブも観てほしい。ツアーのチケットもまだ手に入る会場もある。きっとエビ中の「想い」のこもったパフォーマンスに感動すると思う。 エビ中ってなんか説明しづらいけど見とかなきゃ損なグループなんだよ。 他の私立恵比寿中学の記事 ●<ライブレポ>ペンライトもコールもない方がアイドルは輝く?エビ中の生バンドライブ『ちゅうおん』 ●「一緒に行きましょう」と話すBiSHと「連れていくからさ」と歌うエビ中 ~ 〈BiSH vs 私立恵比寿中学〉 TOKUFUKU LIVE Connect Vol.2~ ●私立恵比寿中学はBiSHを意識している?新曲シンガロンシンガソンから想像するエビ中の今後の指針 - ●廣田あいかはエビ中を辞めてもアイドルは辞めない 〜武道館ライブ「私立恵比寿中学迎春大学芸会 ~forever aiai~」 - ●エビ中松野莉奈の一周忌で想う事 - オトニッチ-音楽の情報.com- ●【ネタバレだらけ】私立恵比寿中学「劇場版 EVERTYTHING POINT -Other Edition-」映画の感想 - オトニッチ-音楽の情報.com- エビクラシー(期間生産限定盤) 私立恵比寿中学 SME 2017-05-31 Amazonで購入 楽天市場で購入