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【ライブレポ・セットリスト】THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL- @東京ドーム 2020.11.03

コロナ禍になって初のドームライブで数万人規模の公演

 

開演の5分ほど前。バンドのマネジメントを行う(株)TYMS PROJECTの石坂賢二氏が注意事項のアナウンスを行った。ドーム規模の公演で、裏方がステージに出てきてアナウンスをすることは珍しい。

 

それぐらいにTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム公演は特別で重要なライブなのだ。

 

それはバンドにとってだけでなく、エンターテイメント業界全体においてもだ。

 

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ライブ当日の新聞に載せられた一面広告。そこには本来集客する予定だった人数と、コロナの影響で減らすことになり、実際に集客することになった人数が書かれていた。

 

そして「ここから始めます。」とメッセージが書かれていた。

 

2020年に11月3日に行われたTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム公演。これがコロナ禍になって初めて東京ドームで行われる音楽コンサートで、日本で初めて行われる数万人規模の音楽コンサートである。もしかしたら世界規模でも初かもしれない。

 

これはバンドにとっての挑戦でもあり、音楽業界やエンタメ業界の未来を賭けた挑戦でもある。「ここから始めます。」という言葉は、とても重い言葉だ。

 

「今までのライブ」とは違うことについての注意点が多いアナウンスだった。

 

新型コロナ接触確認アプリCOCOAを起動させなければならないので、携帯電話はマナーモードにして電源は絶対に入れたままにして欲しいと伝えていた。

 

普段の公演は電源を切るようにお願いしているので、これはコロナ禍になってから変わったことである。

 

席が空いていても詰めないようにすることや、話したり歌ったりと声を出さないようにすることなど、細かい注意事項が続く。

 

「本来はここに5万人近く入れるはずでしたが、半分以下しかいません。声を出さなければ立ち上がって盛り上がって大丈夫なので、みなさんで5万人以上の熱量をバンドに伝えてください。ここにいる全員で、ここから始めたいと思います」

 

注意事項を告げた後にバンドも同じ想いであることを伝え、今回の公演への想いを語った。

 

それに対して客席から盛大な拍手が贈られる。歓声は一切なかった。ファンも同じ想いなのだ。

 

今までにはないような不思議な雰囲気の東京ドーム。それでもここにいる全員が最高の空間にしようと努めている。

 

ステージには開演までの時間が表示されており、カウントダウンをしていた。数字が残り数十秒になる。そして会場から自然と手拍子が起こる。

 

数字が減る速度に合わせて、どんどん音が大きくなる手拍子。そしてカウントダウンが「0」になった瞬間に客席が暗くなり、歓声の代わりに拍手が巻き起こった。

 

暗くなった会場をレーザーの照明が照らし、過去のライブ映像や今日のリハーサルの様子がステージのスクリーンに映る。

 

映像が終わるとドームにゆっくりと丁寧に演奏が始まった。

 

前半

 

1曲目は『真珠色の革命時代』。ドーム規模が似合う壮大な楽曲だ。

 

真珠色の革命時代 〜Pearl Light Of Revolution〜

真珠色の革命時代 〜Pearl Light Of Revolution〜

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

サビで明るくなる照明。後半のサビではボーカルの吉井和哉がファンに手拍子を求める。約2万人が腕を上げて手拍子をする。

 

おそらくコロナ禍になって最も大人数での手拍子だ。演奏だけでなく、その景色にも感動してしまう。

 

この歌の最後には〈Change’s coming〉というフレーズがある。日本語で「変化が来る」という意味だ。

 

この曲を1曲目にしたことに、特別なメッセージを込めているように感じる。

 

壮大な楽曲で圧倒させると、ここからさらにTHE YELLOW MONKEYの世界観を構築していく。

 

2曲目は『追憶のマーメイド』。妖艶な演奏に歌謡曲的なメロディを乗せたミドルテンポのロックソング。

 

「これぞイエモン」と感じるような唯一無二のサウンドとメロディ。客席にいる全員を前から後ろまで置いていかないように、じわじわと音楽を浸透させ、ファンのテンションを上げていく。

 

そして3極目で爆発させる。ライブの定番曲の『SPARK』だ。

 

SPARK

SPARK

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
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  • provided courtesy of iTunes

 

普段は歓声や歌声が湧き上がるような、盛り上がることが当然の鉄板曲。

 

そこから最新アルバム『9999』の楽曲『Balloon Balloon』を続け、最新の楽曲もクールで最高なことを伝えた。

 

これだけ最高の演奏が続いても、客席から歓声も歌声も聞こえない。

 

その代わり腕を上げたり、いつも以上に大きな手拍子で熱い演奏に応える。コロナ禍だとしても伝わるように、ファンも熱量を表現する。

 

「5万人以上の熱気を伝えてください」という開演前のアナウンスに応えるように。

 

そんなファンの想いや熱気も伝わっているからだろうか。最初のMCで吉井が「見た感じ満員で良かった」と話す。

 

本当は満席には見えなかったと思う。

 

客席は感染症対策で両隣は開けている。一部客入れしていないスペースや座席もあった。客席からは通常の満員とは違う景色に見えた。

 

それでもファンのいつも以上の熱気を感じ「見た感じ満員」と言ったのかもしれない。

 

そして「細かいことは言わなくていいや。俺たちも本気で楽しんで最高の夜にします。みなさんも楽しんでください」と伝えて演奏を再開。

 

「声はいらないです。体をください」と客席を煽り、黒のストラトキャスターを吉井が受け取ってから「声を出させないコールアンドレスポンス」を始めた。

 

吉井が「オーイェイ!」と客席に向けて叫びマイクから離れる。

 

客席から声のレスポンスは一切返ってこない。その代わり約2万人が拳を上げて応える。声でなく体をバンドに捧げる。

 

声は出せなくても、しっかりとバンドとファンとでコミュニケーションが取れている。新しいコールアンドレスポンスの形で一つになる。

 

そんな一体感を保ったままに『Tactics』へとなだれ込み熱気を上げていく。生のライブだからこその熱気でドーム全体を満たす。

 

しかし熱気をあえてクールダウンさせ、世界観に没頭させるような演奏が始まった。『球根』だ。

 

球根  (Remastered)

球根 (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

菊地英昭クリーントーンのギターによるアルペジオの演奏が始まる。妖艶で怪しげなサウンド。

 

その音に合わせてバックのスクリーンには赤い糸のような線が飛び交う映像が流れる。ギターが激しくなれば赤い糸も激しく動き、落ち着いた演奏になれば穏やかな動きになる。

 

そんな映像と長尺のギターソロに引き込まれているうちに、気づけば『球根』のイントロにつながり、少しづつバンドの演奏と歌声が重なっていく。

 

心臓を掴むような激しいロックサウンド。スローテンポながらエモーショナルな歌と演奏。

 

世界は壊れそうになった
今 流星のような 雨の中

身体で身体を強く結びました
夜の叫び生命のスタッカート
土の中で待て命の球根よ
悲しいだけ根を増やせ

(THE YELLOW MONKEY / 球根)

 

20年以上前にリリースされた楽曲なのに、今のご時世を歌っているかのような歌詞。

 

だからこそ、いつも以上に響いてしまったのかもしれない。今回のセットリストは、コロナ禍であることも意識した内容になっているように思う。

 

 

中盤

 

メンバー4人が花道を歩いてセンターステージへ移動。ここからセンターステージでの演奏が始まる。

 

サポートキーボードの鶴谷崇だけはメインステージに残っている。そんな鶴谷に対して「だいぶソーシャルディスタンスです」と言ってイジる吉井和哉。

 

観客は笑うことも自粛しているのか、謎の拍手で冗談に応える。

 

「京セラドーム、名古屋ドームとやって、4月に東京ドームで2デイズやる予定だったんですけど、この時期にこの場所でやらせてもらって、皆さんもきちんとルールを守っていただいて。なんかロックっぽくない感じで(笑)これも新しい形だとは思います」

 

吉井和哉は「ロックっぽくない感じ」と笑っていたけれども、この状況で良いライブをやろうとしているバンドや支えるスタッフも、成功させるためにとルールを徹底的に遵守するファンも、ロックとしかいいようがない。

 

「30年の歩みを奏でたいと思います」と話し、ピンク色の照明に照らされながら『花吹雪』を演奏し、間髪入れずに『Four Seasons』へと繋げる。

 

Four Seasons (Remastered)

Four Seasons (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

鬼気迫るエモーショナルな演奏と歌声。それに圧倒させられる。

 

モノクロの花の絵がスクリーンに写っていたが、曲が進むにつれ色がついてカラフルになっていった。その変化も美しい。

 

2万人近い観客が静まり返り、楽曲に引き込まれていた。緊張で張り詰めつつも、音楽で一つになるような感覚。これが生のライブだと改めて思う。

 

「初期のブギーな曲も聴いてもらおうと思います」と伝えてから『Foxy Blue Love』を演奏。

 

Foxy Blue Love (Remastered)

Foxy Blue Love (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥255
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先程の張り詰めた空気から一転して、手拍子が会場に響き渡る。

 

小さなライブハウスで活動していた時に制作された売れる前の楽曲だが、ドーム規模でも通用するほどの楽曲に進化している。

 

そこからメドレーのように『SLEEPLESS IMAGINATION』になだれ込む。

 

こちらもインディーズ時代の楽曲だが、客席は往年のヒット曲と同じように盛り上がる。スクリーンにはインディーズ時代のライブ映像も映っていたりと、30年の歴史を感じる演出だ。

 

「30年の歩みを奏でる」と言っていた通り、初期の楽曲だけでなく、バンドにとって重要な楽曲も連発する。

 

次に演奏された『熱帯夜』は、バンドが初めてヒット曲を作ることを意識した楽曲だ。

 

この曲が収録されたアルバム『Smile』は初めてオリコンチャートでTOP10に入った。

 

熱帯夜 (Remastered)

熱帯夜 (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
  • ロック
  • ¥255
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きっとこの曲でイエモンを知った人も多いのだろう。サビでは2万人が手を振りながらも盛り上がる。

 

そして最大のヒット曲の『BURN』をCDより疾走感がある力強い演奏で続けた。

 

センターステージで演奏された楽曲は、バンドにとって特に重要な楽曲が多かった。センターステージでのラスト曲の『JAM』もそうだ。

 

JAM

JAM

  • THE YELLOW MONKEY
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4月にやる予定だった東京ドームは2日間ともにチケットはソールドアウトしていて、東京ドームでやる予定だったのが、こういうことになってしまった。

 

THE YELLOW MONKEYらしいというか、なかなか気持ち良い想いをさせてもらえないとは思うけれども、たぶんドームクラスで(コロナ禍になってから)初めてこの規模でやっているんじゃないかなと思います。今日のことを忘れないでいて欲しいし、俺たちの姿を覚えていて欲しいです。

 

それではイエローモンキーのロックンロールを聞いてください

 

 この日のライブへの想いを語ってから演奏された『JAM』。

 

ジャムのように真っ赤な照明にステージが照らされた中で演奏が始まる。吉井和哉が手拍子を煽り、東京ドームに手拍子が響き渡る。

 

サビでは無線制御されたリストバンド(フリフラ)が赤く光り、客席も真っ赤に染まる。

 

このライブでは来場者の歓声や歌唱が禁止されているが、THE YELLOW MONKEYのライブではファンの声は重要である。いつも一緒に歌い叫ぶことで一体感が生まれていた。今まではそのようなライブだった。

 

しかし会場で声を出せない代わりに、事前にカラオケボックスやスマホアプリを通じてファンの歌声や歓声を募集していた。

 

それを会場でも流すことで、今までと同じような一体感を作ろうとしていた。今まで通りにはいかない中で、今までと同じ感動を作ろうとしていた。

 

『JAM』の2番のサビでマイクから離れて天を仰ぐように上を見た吉井和哉。

 

そして会場に事前に録音されたファンの歌声が響き渡る。それに合わせてバンドは演奏する。

 

その景色は今までと変わらない「THE YELLOW MONKEYのライブ」の姿だった。

 

事前録音された歌声には、会場に行くことができなかったファンの歌声も含まれている。

 

このご時世なので「チケットが売り切れて取れなかった」などの単純な理由以外で、参加を諦めた人がたくさんいる。

 

そんなファンも歌声でライブに参加することができた。

 

感染症対策で収容人数に制限はあったものの、ライブに参加していた人は、最大キャパを超えるほどの人がいたかもしれない。

 

きっと自分はこの日のバンドの姿だけでなく、ファンの姿やスピーカーから流れた歌声も忘れない。

 

 

後半

 

メンバーがメインステージに戻り『メロメ』が始まる。

 

メロメ  (Remastered)

メロメ (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
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おそらく再始動後で初めて演奏されたであろうレア曲だ。ゴスペルのようなコーラス隊の声も入ったアレンジになっている。夜空に満天の星がきらめく映像をバックに幻想的に演奏された。

 

そんな壮大なアレンジの余韻を、すぐに熱気で塗り替えるように『天道虫』へとなだれ込む。

 

天道虫

天道虫

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  • ロック
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激しく力強いロックサウンド。どんどん熱気を増す演奏。客席も負けじと熱気が上がり、歓声や合唱の代わりに大きな手拍子で応える。

 

火薬の特効も飛び出たりと演出でもファンのテンションを上げていく。

 

後半はライブバンドの底力を見せつけるような楽曲や演奏が続く。ドラムソロから始まった『パンチドランカー』で重低音を響かせ、痺れるような演奏で魅了した。

 

『Love Communication』ではメンバーがステージを動き回り客席を煽る。

 

Love Communication (Remastered)

Love Communication (Remastered)

  • THE YELLOW MONKEY
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吉井和哉がギターソロを弾く菊地英昭に「不滅の八重歯」と謎の紹介をする。ロックはカッコいいだけでなく楽しい。元気をくれる。それを教えてくれるような最高のグルーヴと謎の紹介だ。

 

「このバンドはみなさんに支えられて、歩んできたバンドです。今回の東京ドームは本来の望むべき形じゃないかもしれませんけど、THE YELLOW MONKEYの勲章として、この日を自分の歴史に刻もうと思います。

 

30周年だけど、また今日から新しい時代が始まったと思います。一緒にまたがんばりましょう。

 

そしてまた40周年、50周年、またここでやらせてもらいたいです。その時はネットやテレビで観ているみなさんもここに集まってください」

 

美しいピアノの旋律が鳴る中で、吉井和哉がライブやバンド、ファンへの想いを語った。ファンは盛大な拍手を贈る。

 

「みなさん、一緒に歌ってください」と話し『バラ色の日々』が始まる。

 

バラ色の日々

バラ色の日々

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事前録音されたファンの歌声が流れているので、実際は客席からは歌声は一切聴こえていない。それでもかつてと同じように一体感があって、多幸感に満たされている。

 

ファンの歌声がスピーカーから流れている時、客席がスクリーンに映っていた。

 

全員がマスクをしている客席の映像は、去年までは考えられないような異様な景色かもしれない。

 

それでもみんな拳を上げたりタオルを掲げている。みんな心の底から音楽に感動し、ライブを楽しんでいる。その姿は美しい。

 

バンドとファンとの関係性や想いは変わらないし、より強まっているのではと思う。新しいライブの形ではあるが、根本の部分は全く変わっていない。

 

「新しいライブの形」を創ってもいるが、「変わらないライブ」ができることも証明しているとすら思える。

 

『SUCK OF LIFE』ではさらに美しい景色を見せてくれた。

 

SUCK OF LIFE

SUCK OF LIFE

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フリフラは青と白に点滅して客席を明るく彩り、点滅に合わせてみんなが手拍子をする。

 

吉井和哉はステージを動き回り、廣瀬洋一と菊地英昭は花道やセンターステージまで移動し演奏する。バンドとファンが一緒に多幸感に満ちた空気を作り出す。

 

曲の中盤で吉井が自身の鼻と口がプリントされたマスクを付けて菊地英昭にキスをした。

 

いつもなら客席から悲鳴や歓声が湧き上がるが、ルールを守るファンばかりなので全く歓声は聞こえない。2人のイチャつきによって、シュールな空気になってしまう。

 

そんなシュールな雰囲気を吹き飛ばすように『パール』へとなだれ込む。

 

「東京!」と叫ぶ吉井和哉。客席のフリフラが青く光る。それはパールのように美しい。盛り上がりのピークとも思えるほどに疾走感ある激しい演奏。

 

パール

パール

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この曲は再集結後に最初に作った曲ですがリリースせず寝かしておきました。それがスタッフからドームツアーで披露するべきではと言われて、去年レコーディングしました。本当は4月の東京ドームで充電期間に入って、数年後に活動再開しようと思っていました。それが色々と予定が変わりまして。こんな世の中になるとは思わずに、こんな不思議なタイトルを付けてしまっいました

 

最後に演奏されたのは『未来はみないで』。

 

再集結直後から存在した楽曲だが、今年の2月にリリースされた楽曲。

 

未来はみないで

未来はみないで

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演奏に合わせて歌詞がスクリーンに映る。 この日の演奏曲で唯一歌詞が表示された楽曲だ。

 

歌詞に今の想いが不思議と反映されているからだろうか。

 

また会えるって約束して

 

 『未来はみないで』の最後のフレーズ。バンドからのメッセージに感じるような歌詞。

 

そして天井を照らしていた照明が動き、花びらの形になる。花が咲くことで希望を表現しているように感じた。

 

演奏を終えてステージを去ったメンバー。すぐにアンコールの拍手が巻き起こる。

 

アンコールで再び出てくると「楽園へ行きましょう!」という煽りを合図に『楽園』でライブ再開。

 

そして再始動後1stシングル『ALRIGHT』と続く。

 

ALRIGHT

ALRIGHT

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曲の始まりで「準備?」と客席に語りかけ、それに対して「オーライ!」とファンが応えることが定番である。

 

しかしこの日は客席で誰も声を出さない。その代わりに腕を上げたりと身体で応える。序盤に「声はいらないです。身体をください」という吉井和哉の言葉をしっかりと守っている。

 

曲の中盤では「30周年おめでとう!」と一言を加えてメンバー紹介をしていた。そして「みなさん、30周年おめでとう!ありがとう!これからもよろしくお願いします!」とファンに向けても叫ぶ。

 

『未来はみないで』の演奏前に「みなさんに支えられてきたバンドです」と語っていたが、それはリップサービスではなく、本心から想っているからファンにも「おめでとう」「ありがとう」と伝えたのだろう。

 

盛り上がりをさらに畳み掛けるように、曲名を叫んでから『悲しきASIAN BOY』へ。

 

悲しきASIAN BOY

悲しきASIAN BOY

  • THE YELLOW MONKEY
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ステージ後方からバンドロゴが書かれた電飾が少しづつ立ち上がっていく。

 

メンバーは全員ステージを動き回り、吉井和哉はほふく前進をしたりと楽しそう。

 

火花が飛んだりピンク色の花吹雪が舞ったりと、演出もクライマックスさに溢れた豪華さ。

 

「No.1 rock'n roll Asian THE YELLOW MONKEY!」とお馴染みのセリフを叫び曲が終わる。いつもならファンも一緒に叫ぶところだが、ここでもやはり声ではなく身体で応える。

 

これで大団円でライブ終了かと思いきや、ドラムが鳴り次の曲が始まる。

 

解散前のラストシングルであり、再集結後最初のライブで1曲目に演奏された『プライマル。』だ。

 

充電期間に入る前のドームライブの最後に、第二章のスタートを飾った曲を選んだのだ。

 

プライマル。

プライマル。

  • THE YELLOW MONKEY
  • J-Pop
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明るい照明に照らされて演奏するメンバー。マスクの下からも笑顔であることがわかる表情で手拍子する客席。曲終わりでライブの成功を祝うように花火が打ち上がる。

 

あれだけ最高のロックンロールを見せつけてくれたのに、最後はゆるい雰囲気で記念写真をとったり、ふざけ合ったり冗談を言ったりイチャつくメンバー。それを温かく見守るファン。

 

バンドもファンも最高のライブを一緒にやりきった余韻を楽しんでいるよう。

 

ライブ当日の新聞広告に書かれた「ここから始めます。」という言葉。

 

まさに「ここから始まった」と思えるようなライブで、どちらかというと「ここから再開した」と思うライブだった。

 

ライブは最高の形で終わった。大成功だった。あとは2週間後に感染者が1人も出なければ、興行としても大成功になる。

 

それはTHE YELLOW MONKEYにとってだけでなく、エンターテイメント業界全体に大きな希望を与えるはずだ。

 

どうか音楽業界やエンタメ業界に、音楽やライブを愛するすべての人々に、バラ色の日々がやってきますように。

 

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THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL- 2020.11.03
▪️セットリスト
 1.真珠色の革命時代
 2.追憶のマーメイド
 3.SPARK
 4.Balloon Balloon
 5.Tactics
 6.球根
 7.花吹雪
 8.Four Seasons
 9.Foxy Blue Love
10.SLEEPLESS IMAGINATION
11.熱帯夜
12.BURN
13.JAM
14.メロメ
15.天道虫
16.パンチドランカー
17. Love Communication
18.バラ色の日々
19.SUCK OF LIFE
20.パール
21.未来はみないで

EN1.楽園
EN2.ALRIGHT
EN3.悲しきASIAN BOY
EN4.プライマル。

 

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