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長濱ねると尾崎世界観の最強な部分について

長濱ねるは最強

 

長濱ねるが復帰した。

 

所属していた欅坂46はシングル曲『黒い羊』での活動で卒業し、タレントとしても2019年7月31日に放送されたオールナイトニッポンの出演を最後に活動を行っていなかった。グループ卒業の理由を多くは語らなかったし、卒業後の芸能活動についても未定だった。

 

それから約1年。フジテレビ『セブンルール』という番組のスタジオキャストとして芸能界に復帰したのだ。

 

 

意外な番組への復帰に「なぜこの番組で復帰をしたのだろう?」「尾崎世界観は何を目指しているのだろう?」などの疑問はあるが嬉しい知らせである。

 

「素直にやってみたいと思った」と言っているが、下ネタが大好きなことに定評のある尾崎世界観は間違った受け取り方をしそうだ。

 

尾崎世界観は全てを夏のせいにしてやらかすかもしれないので気をつけて欲しい。それでもダメなら長濱ねるのせいにすればいいと思っているかもしれない。

 

尾崎世界観という不安材料はあるが、アイドル活動はしないとしても復帰はファンとしては喜ばしいことである。

 

しかし「さよなら歌姫 最後の曲だね。君の歌が本当に好きだ」と思いながら卒業を見送ったファンは歌も続けて欲しいと思っているはずだ。長濱ねると橋本奈々未と柿崎芽実の亡霊オタクを続けている自分としても、長濱ねるの歌をまた聴きたいと思っている。

 

彼女は歌声は、本当に素晴らしいのだ。というか、長濱ねる自体が素晴らしいのだ。

 

長濱ねるは最強

 

しかし歌わないとしても、長濱ねるを応援し続けたいとは思う。歌わなくても存在自体が最強なのだ。

 

名前からして最強だ。本名が「長濱ねる」である。最強の名前だ。

 

少女漫画のヒロインかのようなインパクトがある可愛らしい名前。一度聞いたら名前を忘れることができない。キラキラネーム扱いされるかもしれないが、彼女は存在がキラキラしている。名前に恥じない素晴らしいキラキラ女子だ。

 

名前の由来は「考えを練る人になって欲しい」という両親の想いが込められているらしい。両親も最強だ。長濱おきるという名前の兄弟がいたとしたら最強さが増す。

 

彼女のアイドルになるまでの過程もドラマティックでエモーショナルで最強だ。

 

長崎県出身で幼少期は人口1万8千人の五島列島・中通島で育った長濱ねる。高校時代には長崎県でもトップクラスの進学校に通い『全国高校生クイズ選手権』に出場し、長崎県大会の決勝まで進んでいる。

 

才色兼備兼ね備えた少女だったが、田舎の女の子にとっては都会で活躍する「アイドル」は身近な存在ではなく、テレビの向こうの届かない存在だった。乃木坂46のファンで伊藤万理華を推していたが、アイドルになりたいとは思っていなかったらしい。ただただ応援する対象としてファンでいたのだ。

 

ちなみに尾崎世界観もアイドルファンである。ももいろクローバーZのファンで推しメンは有安杏果だったが、ある日、突然、百田夏菜子に推し変した。

 

 

 

アイドルになることなんて考えてもいなかった長濱ねるだが、ある日、突然アイドルを志すことになる。

 

ねるは「決められたレールをはみ出さずに学校に言われた通りに進学するんだろな」と思い高校卒業後の進路について悩んでいた。そんな時に学校の帰り道に夕陽に染まった長崎の海を見ながら乃木坂46のアルバム『透明の色』を聴いていたら、わけもなく涙が溢れてきたという。

 

本人も気づかぬうちにアイドルに憧れ、進路に悩む中で、自分もなりたい気持ちが芽生えていたのだろうか。ずっと大人が決めたレールを歩んでいた彼女にとって、初めて自分が決めた進路かもしれない。

 

そして欅坂46を結成するオーディションが開催されることを知り衝動的に応募した。衝動的に応募したので志望理由は空欄のままだった。しかし書類審査も突破し、オーディションを順調に勝ち進んだ。

 

しかし都内で行われる最終審査目前で母親から反対され、東京まで来ていたものの審査を受けずに母親に連れ戻され長崎へ帰ってしまったのだ。その後は長崎で以前と変わらない日常を過ごしていたが、オディションを辞退してから笑顔も出さなくなり心が空っぽになったかのように、表情がなくなったという。

 

そんな娘を心配した父親が欅坂46の運営に「もう一度、娘にチャンスを与えてくれないか?」と連絡した。母親もいつしか娘のやりたいことを応援したいと思うようになり、長崎に連れ戻したことを後悔していたらしい。

 

そして長濱ねるはアイドルになったのだ。詳しい過程は書籍『日向坂ストーリー』に書かれているので読んで欲しい。

 

 

ちなみに尾崎世界観は太ももに虎の刺青が入った女性のヒモをやっていたりと、バンドマンらしいダラシなさとアウトローさを兼ね備えたエピソードある。この詳細はクリープハイプの活動について書かれた書籍『バンド』にはなぜか記載されていない。

 

 

長濱ねるは最強

 

 長濱ねるの存在自体が最強で最高なわけだが、超絶に最高な部分は「歌声」だ。

 

 

はっきり言って、歌は下手だ。

 

声量もない。音域も狭い。技術的にすごい部分は全くない。

 

しかし不思議な中毒性があるのだ。

 

自分が最初に長濱ねるの歌声の凄さを感じた曲は『また会ってください』という曲だ。彼女にとって初めてのソロ曲である。

 

また会ってください

また会ってください

  • 欅坂46
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ねるは言葉の一つひとつをはっきりとした発音で歌う。文字一つひとつをと言った方が正しいかもしれない。

 

〈また会ってください〉のフレーズも〈また会あてください〉と文字をハキハキと発音し、音符一つひとつに文字を当てはめるように歌っている。まるで初音ミクのようなボーカロイドっぽさもある。

 

歌声から感情が見えないのだ。それなのに聴いていると感情を揺れ動かされる。淡々と歌うからこそ、様々な解釈ができる歌になっている。それによって楽曲に深みが増している。

 

リズム感も不思議な歌だ。淡々と歌っているからかほんの少しだけリズムからズレて歌っているかと錯覚してしまう。

 

それが長濱ねるの個性になっていて魅力になっている。上手くはないけど真似できない。なぜか耳に残って離れない。中毒性がある。これが長濱ねるが超絶に最強である理由だ。

 

栞

  • クリープハイプ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

歌声に中毒性があることは尾崎世界観も同じだ。

 

テクニックがあるボーカリストではないが、個性的なハイトーンボイスは一度聴けば覚えてしまうインパクトがある。好みが分かれる声質だが、他に代わりがいない強力な武器である。

 

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変な声ではあるが本人も気に入っていて、自身の歌声について書画にしている。尾崎世界観の歌声も最強なのだ。最高で最強のバンドマンなのだ。

 

しかし尾崎世界観には歌声を超えるさらにすごい最強な部分がある。

 

それはギターのテクニックではない。作詞作曲できることでもない。小説を書けることでも夕方のラジオでパーソナリティーをやっていることでもない。

 

それらも素晴らしい才能と実力であり最強ではあるが、さらに凄い部分がある。

 

ロックを聴くのにあいみょんと付き合っていることはめちゃくちゃ最強ではあるが、それを超えるすごい部分がある。

 

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それは生の長濱ねるを毎週至近距離でガン見してニヤつくことができることだ。

 

2013年にTwitterを止めてからは隠しているようだが、彼はドルオタである。嫌らしいことを考えているに違いない。

 

 

あいつはAKB48のオタクをやっていた時期もある。もしかしたら欅坂46が好きな時期もあったかもしれない。長濱ねるを推していた可能性すらある。

 

そんなアイドルオタクが最強の元アイドルを至近距離で見てニヤつきながら仕事ができる。

 

俺たち一般ドルオタが手に入れることができない幸福を手に入れやがった。あいつ、本業はバンドマンのくせして。クリープハイプが名曲を作っていなかったとしたら、許されないことだ。

 

尾崎世界観が超絶に最強な部分は、ドルオタなのにお金を払わずに長濱ねるをガン見できる立場にいることだ。

 

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