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【ライブレポ・セットリスト】クリープハイプ 全国ホールツアー 2022『今夜は月が綺麗だよ』at 栃木県総合文化センター 2022年5月8日(日)

ここ数年はロックシーンでは中堅ポジションになり、人気も評価も安定していたクリープハイプ。

 

それもあってか楽曲もライブも、大衆にも広く開かれた方向性になりつつあった。それは悪いことではない。日本のロックシーンを引っ張る存在になったと実感でしるし、より多くの人を感動させる音楽を作るようになったということだ。素晴らしいことに思う。

 

しかしコロナ禍になってからだろうか。ほんの少しだけ方向性が変わった気がする。ライブではヒリヒリした独特な緊張感が出てきた。新曲の歌詞や曲からは、インディーズ時代やメジャーデビュー直後を彷彿とさせる、尖った精神を感じる。

 

ライブのセットリストはコアな曲が増えている。盛り上げるよりもしっかりと心を傷つけて、ヒッカキキズのような爪痕を残すことを意識しているように思う。

 

しかしキャリアを積んだ今だからこその包容力を持ったバンドであることも伝わってくる。今のクリープハイプは尖りつつも優しいのだ。

 

 

そんなことを去年の9月に観たワンマンライブで感じたが、現在行われているホールツアー『今夜は月が綺麗だよ』では、その傾向がより強まったと感じる。

 

自分は栃木県総合文化センターの公演に参加した。今のバンドが良い状態であることが伝わってくる素晴らしいライブだった。

 

開演予定時刻を10分ほどすぎてから、無音のステージにゆっくりと登場したメンバー。集中しつつ準備をする姿からは、緊張が伝わってくる。

 

1曲目は『なんてことはしませんでした』。映画の劇伴として提供したインスト楽曲だ。

 

クリープハイプは尾崎世界観の歌声が大きな魅力ではある。しかしインスト楽曲を聴くと、バンドのアンサンブルは個性的で、演奏力は高いことを改めて実感する。

 

ステージからは眩しすぎるぐらいの白い光が放たれていた。逆光の照明はメンバーの姿が見えないほどに眩しく、客席を明るくテラスほどに強い光量だ。しかしそれが幻想的で美しくもある。バンドの迫力ある演奏も相まって、いっきにライブの世界観にひきこまれてしまう。

 

そんな幻想的な雰囲気は、2曲目で早くもぶち壊される。早くも代表曲『HE IS MINE』が演奏されたからだ。ライブハウスと変わらないゴリゴリのロックバンドのステージへ変化した。

 

照明も打って変わって暗く妖艶なものに変わった。演奏は激しくなり、観客のテンションを急上昇しる。ステージ広報に置かれた「クリープハイプ」と書かれた照明セットは鮮やかに点滅していた。それも観ていて気持ちが昂る。

 

まだコロナ禍で客席から声を出すことはできない。だからか「めちゃくちゃ大きい無音を聞かせてください」と曲中に伝える尾崎世界観。

 

その言葉に観客はしっかりと応える。かつてはコールアンドレスポンスをしていた部分で演奏が一旦ブレイクした時、ホールを満員にする人数が居るとは思えないほどの静寂になった。

 

曲が終った後の盛大な拍手が鳴りやんでからも、バンドはすぐには演奏を始めない。この日のクリープハイプは曲間を長く取っていた。1曲ごとに集中し直し、緊張のイトを切らさないようにしているようだ。

 

しかしそのヒリヒリした空気が心地よい。観客が1曲ごとに集中して聴く環境を、バンドが整えてくれているとも言えるからだ。

 

次の曲は『君の部屋』。スポットライトを浴びた尾崎が、かき鳴らすような弾き語りをしてからバンドの音が重なった。その瞬間の衝動的な演奏が最高だ。そこから長谷川カオナシがメインボーカルを務める『月の逆襲』を続ける。

 

この2曲マニアックな選曲ではあるが、バンドのロックサウンドが映えるロックサウンドの楽曲たちでもある。盛り上がるかどうかよりも、今のバンドの魅力を丁寧にしっかり続けたいのだろう。

 

「久しぶりに宇都宮にこれたし、満員の会場を観れたし、嬉しいです」と尾崎が囁くように一言だけ話す尾崎。そしてアコースティックギターをアドリブで爪弾いてから『四季』を続けた。この曲からは演出も派手になっていく。ステージ両サイドに置かれた星と月の形をした照明セットがカラフルに光っていた。 

 

尖ったロックサウンドをひたすらに叩きつけるように演奏していたが、今のクリープハイプは色んな意味で優しく包む曲もたくさんある。次に演奏された『イト』は、まさに優しく包んでくれる曲だ。

 

この曲が演奏された瞬間に、空気がパッと明るくなった。観客はポップで華やかな演奏を聴きながら、心地よさそうに身体を揺らしたり腕を振ったりしている。

 

クリープハイプは今年でメジャーデビュー10年目。その間に様々な経験をしてきたし、様々な音楽を作ってきた。だから華やかな楽曲で観客を幸せにもさせられるのだ。

 

とはいえ根っこはロックバンド。『しょうもな』では激しい演奏をして、過去の楽曲の歌詞をセルフオマージュしつつ初期を愛するファンへの皮肉を取り入れた『一生に一度愛してるよ』を畳がけるよつに続け、疾走感ある演奏で圧倒させる。

 

赤い照明に包まれながらクールに演奏した『ニガツノナミダ』でも、轟音を観客に浴びせていた。やはり彼らはロックバンドとしては、全然丸くなっていない。尖り続けている。

 

今回のライブで最も「カオスな曲」に感じたのは『しらす』だ。

 

メンバーがみえなくなるほどにステージが暗くなり、カオナシのエコーのかかった「うぅうぅううぅぅ」という歌声が響く。カオスである。

 

そしてステージが明るくなると、シンセサイザーの前に座ったカオナシが「ぺこぺこ♪お腹空かせて♪帰り道♪空♪お星様♪」と歌いながらキュートなダンスを踊った。シュールである。

 

そんなシュールさはドープな演奏と真っ白な照明により、怪しげな雰囲気に変化していく。この曲をきっかけに、ここからはクリープハイプの深い部分を伝えるような、妖艶な印象を与える楽曲が続いた。

 

『なんか出てきちゃってる』は、他の楽曲とは全く違う手法で演奏された。録音された尾崎世界観のポエトリーリーディングに合わせて、バンドが演奏し、コーラスを生で歌うという変則的な演奏である。

 

そのため生々しさと無機質さが組み合わさった、不思議な耳触りになっていた。白い照明が線になって客席まで伸びていたが、ステージは照明が落とされメンバーが見えないほどに真っ暗である。演出も不思議で独特だ。

 

さらに深紅の照明の中で『キケンナアソビ』を続ける。ライブ序盤は手拍子をしたり腕を上げたりと楽しんでいた観客も、バンドの演奏を傍観している。それほどまで演奏に引き込まれているのだ。

 

ツアーをやる時は毎回新作のグッズを作っています。ダサいグッズは作りたくないから、こだわって良い物を作ろうとしています。

 

それをたくさんの人に買って貰えると嬉しいんだけど、どうしても売り切れる商品が出てしまいます。

 

今日もTwitterでエゴサしてたら「グッズ代行します。代行代1000円です」ていうツイートを見つけちゃって、リハーサルの時からイライラして。

 

時間がなくて買いに行けないけど欲しいという人のバンドへの気持ちも、そんな人のために代わりに買ってあげようとする人の気持ちも、純粋なものなのかもしれないけどさ......。

 

それだけならまだしも、転売ヤーに目をつけられるかもしれないじゃん。俺、転売ヤーが大っ嫌いなんだよ。ファンすら欲しがらないクソダサいグッズ作って、転売ヤーに大損させてやろうか?

 

あと転売ヤーを樹海に連れて行って、アイツらの身動きを取れなくして箱の中に突っ込んで、その中に10万匹の虫を入れてやりたい。

 

この日の尾崎世界観はMCで喋りまくっていた。その内容はユーモアを交えつつも怒りで暴走していた。転売ヤーへの報復がエグい。カオナシに「それ以上の話を展開させるのはどうかと.....」と言われ止められるほどだ。

 

しかし小泉拓は「そういう発想、俺は好きだよ///」と尾崎に賛同していた。このバンド、サイコパスが2人もいる。

 

反省したのか「エグい話をしちゃったから、爽やかな曲をやって浄化させます」と話す尾崎。そして近年の代表曲と言える『栞』を演奏した。

 

桜色の照明に包まれながら演奏するメンバー。最近はこの曲でファンになった人も多いのだろう。自分の前の席の2人組の女の子は、始まった瞬間に顔を見合って笑顔で喜んでいた。そしてオレンジの照明の中で『オレンジ』を続ける。

 

この2曲での会場の空気感は、ライブ前半とは全く違うものになっていた。コロナ禍直前のライブと同じような、華やかで温かな空気になっていた。尖っているクリープハイプもカッコいいが、優しいクリープハイプも最高なのだ。

 

そして尾崎がスタンドマイクになって歌った『二人の間』と、カオナシがメインボーカルの『すぐに』を続ける。この2曲はキャッチーなメロディが印象的な楽曲だ。中盤ではクリープハイプの開かれた部分を伝えたいのかもしれない。

 

そんな尖りと優しさがミックスされたような楽曲も、クリープハイプには存在する。この次に演奏された『モノマネ』は、まさにそんな楽曲に思う。

 

演奏はロックバンドとして尖っていて衝動的だが、メロディや歌詞には温かみを感じる。今のクリープハイプだからこそ作ることができた楽曲に思う。

 

意外な楽曲も披露された。インディーズ時代にリリースし、現在廃盤のミニアルバムにしか収録されていない『ヒッカキキズ』だ。

 

スポットライトを浴びた尾崎の弾き語りから始まり、ゆったりとしつつも力強く重厚な演奏が重なる。観客はじっとステージを集中して観ている。彼らは胸に沁みる音楽で感動させることもできるのだ。

 

クリープハイプは今のメンバーで10年以上続いているけど、それまでは何度もメンバーが入れ替わってきました。

 

宇都宮出身のドラムがいたこともあります。そいつはバンドをやっている最中に、家庭の事情や生活のためにお金が必要になって、地元で就職しました。彼はライブの時だけ宇都宮から東京に出てくるようになりました。

 

そして彼は、連絡もなく、ライブに来なくなりました。そのせいでライブ出演がキャンセルになりました。それから新しいメンバーを見つけられて活動が再開できて、全国流通のCDもようやく出すことができました。そのCDのリリースツアーで宇都宮へ行った時に、辞めたドラムに会いに行きました。

 

そいつには「ごめん」って謝られて「CD出せて良かったね。おめでとう」と言われました。自分も上手くいってなかったから、そいつが辞めた気持ちもわかって責める気にはなれなかったです。それにCDを出しても全然状況は変わってなかったから、おめでとうと言われても全然嬉しくなかったです。その日に宇都宮の小さなライブハウスでやったライブは全然ダメで、ライブハウスの店長には叱られました。

 

今は宇都宮でも大きな会場でワンマンライブができるようになりました。今の状況は幸せだとは思っています。でも、今でも当時と同じように、苦しいと思うことはあります。

 

彼はバンドを辞めたことで、バンドとは違う幸せを手に入れたんだと思います。そうであって欲しいです。そうじゃないと、なんかムカつくし。そんなクソみたいな思い出をちょっと思い出したので、そんな当時の気持ちを込めて、歌います。

 

青い照明だけが使われて、姿が見えないほどに暗くなったステージで、ゆっくりと話す尾崎。10年以上前のことをちょっと思い出していた。そんな話の後に披露されたのは『ナイトオンザプラネット』。

 

思わず止めた最低の場面 出会った夜に言った台詞は

ブラは外すけどアレは付けるから全部預けて 空は飛べないけどアレは飛べる
愛とヘイトバイト 明日もう休もう 二人で一緒にいたい

 

そして薄暗いままのステージで、尾崎がこのフレーズをアカペラで歌ってから始まった。バンドの演奏が重なると、照明は少しずつ明るくなり、ダンスホールのような華やかかつ怪しげなステージが包まれる。

 

最後に〈ちょっと思い出しただけ〉というフレーズで歌が終わった時、MCの内容と歌詞が生々しく繋がった感じがした。それもあって歌詞の言葉が、CDを聴く以上に胸に突き刺さる。この体験はライブでなければできない。

 

ここから後半戦に入り、再びライブの空気がガラッと変わる。歪んだギターのリフが響き『左耳』が始まると、『ナイトオンザプラネット』の余韻を吹き飛ばすように4人は激しく演奏した。それに比例して会場の熱気はどんどん上昇してく。

 

そして小泉のドラムソロから『手と手』を続けた。カオナシと小川幸慈が前方に出てきて客席を煽る。それに共鳴した観客がどんどん盛り上がっていく。ステージに置かれたミラーボールが光を放つ演出が取り入れられた『ABCDC』も印象的だった。演出も相まってか、この曲はこの日一番盛り上がっていたと感じる。

 

メジャーデビューして10年経ちました。今でもホールツアーをやれるぐらいにお客さんが集まってくれて嬉しいです。ありがとうございます。

 

でも転売ヤーへの拷問方法を考えている奴に「ありがとう」と言われても嫌だよね。もしも他のバンドのライブを観にいったとしたら、何をされるかわからないって思って怖いよね。

 

もしも他のバンドに浮気した時は、その時は覚悟しておけよ......。

 

後半の重要なMCなのに、観客に恐怖を与えて震えさせる尾崎。怯える観客を見る彼は、満面の笑みを浮かべている。

 

しかし繰り返すがクリープハイプは優しいロックも鳴らせるバンドだ。音楽で恐怖も取り除いてくれる。

 

続いて演奏されたのは『exダーリン』。映画『ちょっと思い出しただけ』で印象的に使われ、先日バンドアレンジの再録音源が発表されたばかりの楽曲だ。切ない失恋ソングではあるが、尾崎の歌声もバンドの演奏も優しい。

 

最後のサビで〈今夜も月が綺麗だよ〉と歌われた瞬間に天井に満月の映像がプロジェクタで映し出された。

 

この歌の主人公が見た綺麗な月は、このような満月なのかもしれない。そんなことを考えて感情移入してしまう。歌詞の内容に合わせただけでなく、ツアータイトルの『今夜は月が綺麗だよ』というツアータイトルへの想いも込めた演出に思う。尾崎がサイコパスなことを忘れるほどに、素晴らしい演奏と演出だ。

 

フェスもいいけどワンマンのお客さんが好きだな。

 

”フェスも”って言ったからな!”フェスが”じゃないからな!フェスのことが嫌いなわけじゃないからな!変な感じにツイートするなよ!俺はエゴサの鬼だからな!

 

ライブに来てもらって言葉を聞いて欲しいと思います。ツイートとかで言葉にされると、ニュアンスが変わって伝わってしまって、勘違いされることもあるから。ライブに来れなかった人に雰囲気が伝わることは良いことだとは思うし、なかなか来れない人の為にもなると思うけれど、やっぱり直接会いたいです。

 

でもMCで良いことを言っても、明日には俺のヤバいことがガーシーに暴露されるかもしれないんだよな。

 

でも、音楽は嘘をつかないです。だから、不安に思ったら、曲を聴いてください。

 

「あと1曲だけやります」と告げてから演奏されたのは『風に吹かれて』。

 

アルバムのリリースツアーで、インディーズ時代の楽曲が最後に披露されたのは意外だった。しかし〈君はまだ生きる 生きる 生きる 生きるよ〉という最後のフレーズを聞いた時に、この曲を最後に選んだ意味がわかった気がした。

 

ロックバンドのライブには救いを求めてやってくる人もいる。特に今はコロナ禍で辛い経験をしている人がたくさんいる。海の向こうの争いごとに胸を痛めている人もいる。

 

この日も心に傷を負いながらも、ロックバンドを求めて足を運んだ人がいたと思う。コロナ禍以前よりも、そのような人はたくさんいたと思う。

 

そんな人たちに希望を与えるための選曲だったのかもしれない。捻くれ者で尖っているけど、心の奥底は優しくて温かいロックバンドからのエールなのかもしれない。

 

さっきフェスよりもワンマンがいいって言ったけど、フェスが嫌いなわけじゃないからな!繰り返しになるけど勘違いするなよ!変な感じのツイートするなよ!

 

宇都宮は夏にベリテンというフェスがあります。そこでまた会いましょう。

 

あ、いや、まだ出演者発表されてないから、出るかわからないけどね。たぶん出ないかな?どうだろな?わからないなあ???出ない!出ないです!なんでもないです!今の話は忘れてください!

 

転売ヤーへの拷問について説明する時はスラスラと話し饒舌だったのに、最後の挨拶は動揺してどもりながら話す尾崎。口を滑らせて伝えてはならないことを言ってしまったようだ。

 

観客は察してクスクス笑っている。尾崎は苦笑いしながら「あ、ありがとうございました(笑)」と言って逃げるように走り去っていった。

 

しかしすぐに駆け足でステージに戻ってきた。尾崎の表情はニヤニヤしている。そしてニヤニヤしたまま話し始めた。

 

今関係者に謝ったんだけど、明日には発表するからと発表許可をもらえました。

 

今年のベリテンに出ます!俺、あのフェス本当に大好きなんだよ!出れて嬉しいんだ。絶対に良い演奏をするから来てね!

 

客席から喜びに満ちた拍手が鳴り響く。それを浴びながらニヤニヤしたまま駆け足てステージから去っていく尾崎。

 

この日は宇都宮から来たファンが多かったと思う。地元に大好きなバンドがまた来てくれるという知らせを聞くだけでも、生きる希望をもらえる。クリープハイプは音楽だけでなく行動や言葉でもファンに力を与えてくれる。

 

過去に宇都宮で苦い経験をしたことをMCで話していた。

 

しかしこの日のライブのことを来年や再来年、10年後にこの日のライブのことを”ちょっと思い出しただけ”と振り返った時は、バンドにとってもファンにとっても、きっと最高の思い出になっていることだろう。

 

クリープハイプ 全国ホールツアー 2022『今夜は月が綺麗だよ』at 栃木県総合文化センター 2022年5月8日(日) セットリスト

1.なんてことはしませんでしたとさ

2.HE IS MINE

3.君の部屋

4.月の逆襲

5.四季

6.イト

7.しょうもな

8.一生に一度愛してるよ

9.ニガツノナミダ

10.しらす

11.なんか出てきちゃってる

12キケンナアソビ

13.栞

14.オレンジ

15.二人の間

16.すぐに

17.モノマネ

18.ヒッカキキズ

19.ナイトオンザプラネット

20.左耳

21.手と手

22.ABCDC

23.exダーリン

24.風に吹かれて