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aikoをライブハウスで初めて観た感想 〜 LOVE LIKE ROCK vol.9 Zepp Toyo 2020.2.7(金) ライブレポート・感想・セットリスト 〜

20年以上日本の音楽シーンを引っ張ってきた人なのに

 

※ネタバレあり

 

おっぱい大きくしたいんやけど、バストアップの方法教えて!終わったらアンケートにオススメのバストアップ方法を書いといて!

 

2月7日にZepp Tokyoで行われたaikoのライブ。最初のMCで話したことが、おっぱいについてだ。

 

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「マッサージ!」「豊胸!」「揉んでもらう!」

 

フロアのファンがバストアップ方法を叫ぶ。バストアップに詳しいファンが多いようだ。

 

「揉んでもらう?それで大きくなるの?そんなことないやろ」

 

揉んでもらうことに対してだけは効果がないと否定するaiko。なぜだろう。母親が看護師だと話し、おっぱいについて知識があることをファンに伝える。それなりにおっぱいに詳しいようだ。

 

「昔は乳がんは男の人が見つける病気やったんやって。旦那さんが奥さんのおっぱいを揉んで、揉み心地がいつもと違うって気づいて、それで病院で検査したんやって」

 

家庭で行える乳がんの検査方法についても伝えていた。揉んで大きくはならないが、乳がんは見つけられるかもしれないということか。

 

ファンから「うちは旦那に揉んでもらって乳がん見つかって助かった!」という声が聞こえる。「そうやろ!そうやろ!」と騒ぐaiko。

 

aikoはおっぱいを揉むことの重要性を証明した。

 

しかしだ。この日は乳がん検診の講演会ではない。バストアップ方法についてのセミナーでもない。

 

ライブだ。aikoが話している間、ライブであることを忘れていた。しかもaikoはファンと会話をする。自ら積極的に話しかけ、おっぱいの話をする。

 

20年以上日本の音楽シーンを引っ張ってきたアーティストなのに、まるで友達と飲み会で会話をしている気分になる。おっぱいの話しはデリケートだ。そんな話題を知人でもないファンとはなしてしまうのだ。

 

そういえば去年のさいたまスーパーアリーナでは、ち◯この話をしていた。ち◯この話もデリケートだ。

 

でもこの距離感でコミュニケーションを取ってしまうから、aikoのライブは魅力的なのだとも思う。簡単に人の心の中に入ってきて打ち解けてしまう。それはMCだけではない。音楽でも心の中にスッと入ってきて打ち解けてしまう。そして感動してしまう。MCだけでなく歌も演奏も最高だ。

 

 

 身近なスター

 

歌っているaikoはスターだとも思う。1曲目の『メロンソーダ』を歌い始めた時から感じた。

 

ステージ中央の台に乗って歌うaiko。その姿を観ているだけで惹きつけられる。歌声はCD以上に迫力がある。ミドルテンポのゆったりした曲で少しづつ温める。

 

「こんばんはaikoでーす。よろしくお願いしまーす!」

 

台に腰掛けながら軽い感じに挨拶をするaiko。友達のような態度。音楽で魅了された後に親近感がわく。

 

『あたしの向こう』『猫』と曲を続けて少しづつ会場を温めていく。そして『ストロー』でフロアのテンションを爆発させる。

 

ステージを動き回り、花道を走る。ファンから歓声が湧き上がる。会場全体が腕をあげる。花道付近のファンとハイタッチや握手をしながら歌う。2階席に手を振りながら歌う。

 

ストロー

ストロー

  • aiko
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ライブハウスで花道やセンターステージが作られることは珍しい。

 

集客や売上を考えたら花道もセンターステージも作らない方が良いのかもしれない。それでも作るのは、少しでもファンの近くに行きたいという想いがあるからに思う。

 

センターステージに立つaikoはカッコよかった。存在も音楽もパフォーマンスもカッコよかった。バストアップ方法をファンに聞くとは思えないぐらいにカッコよかった。

  

ライブハウスのaikoにびっくりした

 

ライブハウスでこれほど動き回るアーティストを初めて観た。

 

ステージを動き回って何度も煽る。花道を駆け回り何度もセンターステージへ行く。360度回りながら歌う。そんなaikoに引っ張られるように盛り上がる。熱気と盛り上がりはロックバンドのライブに負けていない。

 

自分は去年さいたまスーパーアリーナで初めてaikoを観た。それで心を撃ち抜かれた。Zepp Tokyoでは心だけでなく、脳みそも撃ち抜かれた気分になった。それぐらいハイテンションになった。

 

楽しすぎて、盛り上がりすぎて、汗だくになってしまった。

 

アリーナでの魅せる演出とは少しだけ違う。演出は最小限な代わりに、aikoとバンドメンバーが身体でぶつかってくるようなライブ。

 

『赤いランプ』では「いくよ!」と言って一緒に歌うようにと煽る。「何も知らない!」と最後のフレーズを会場全体で合唱する。そのシンガロングに鳥肌が立つ。

 

赤いランプ

赤いランプ

  • aiko
  • J-Pop
  • ¥255
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aikoも「熱いね」というぐらい汗だくになっていた。自分も汗だくになっていた。

 

aiko「熱いね。みんなTシャツの下に何を着てるの?

ファン「ヒートテック!」

aiko「それは暑いやろ。でも外は寒かったもんなあ」

ファン「aikoは何着てるのー?」

aiko「aikoはタンクトップみたいなやつ」

ファン「見せてー」「脱いでー」「脱げー」

aiko「お前らも脱げー!ち◯こ見せろ!」 

 

ライブが素晴らしすぎてテンションがあがり、うっかりち◯こを出そうかと思ってしまった。

 

 

 盛り上げるだけではない

 

ライブハウスのaikoは身体全体でぶつかってくるように歌っていると思った。

 

それはアップテンポの曲で盛り上げる時だけではない。バラードを歌っている時も同じだ。

 

 「まだできたばかりの新曲ですが、どうしても歌いたかったのでバンドのみんなと練習しました」

 

そう言ってからaikoは新曲を歌った。スローテンポのバラード。言葉を丁寧に伝えるように歌っていた。アンコールの『トンネル』でも同じように歌っていた。aikoはバラードもすごいのだ。

 

トンネル

トンネル

  • aiko
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全身で歌っているように思った。知らない曲なのに言葉が胸に刺さる。歌声と演奏が沁みる。

 

勢いでぶつかるだけがライブでもない。バラードでしっかり聴かせて、感動させて、爪痕を残す。歌声の強さによって、バラードでも全力でぶつかっている。

 

ぶつかるだけでなく、包み込んでくれるような気持ちにもなる。

 

『心日和』や『距離』などミドルテンポのポップナンバーでは、華やかで明るい雰囲気で包み込んでいた。

 

心日和

心日和

  • aiko
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aikoはポップスであることは一貫しているが、様々なタイプの音楽を作って歌う。だからライブを観ていて様々な感情になる。でも最終的には明るい気持ちになる。

  

aikoはMCでおっぱいの話しをしたり、バストアップ方法を募集するだけではない。MCで親近感をわかせてファンに寄り添うだけでなく、音楽でもファンに寄り添ってくれるのだ。

 

 

ライブを観ていたら泣けてきた

 

自分はそれなりに多くのアーティストのライブを観てきた。それでもこの日のaikoのライブでの歓声には驚いた。

 

『beat』という曲を演奏している時、自分が過去にライブハウスで観てきたライブで、最も大きな歓声を聴いた。

 

beat

beat

  • aiko
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aikoが曲の途中でメンバー紹介をしていく。aikoはシンガーソングライターだが、バックバンドも存在感が強い。まるでaikoがバンドを組んだかのような一体感がある。1人ずつ紹介していく。その都度歓声が湧き上がる。メンバーを紹介した後、aikoが叫ぶ。

 

「わたしの名前は!!!」

 

それに対して全力で応える。会場で叫ばなかった人はいなかったのではと思うほどの、鼓膜が突き破れそうなZepp Tokyoに集まった2500人の叫び声が響く。

 

「aiko!!!!!!」

 

バンドの演奏よりも、ずっと大きな声に聞こえた。鳥肌が立った。自分も叫んだ。そして、なぜか泣けてきた。

 

感動したとか、切なくなったとかではなく、楽しすぎて泣けてきた。楽しくて泣けることがあるのかと思った。笑顔でいるのに泣けてきた。

 

 アンコールで歌われた『ハナガサイタ』でも涙が出てきた。

 

ハナガサイタ

ハナガサイタ

  • aiko
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「男子!女子!そうでない人!眼鏡!コンタクト!裸眼!レーシック!PA!照明!警備のお兄さん!ぜーーーいーーーん!!!」 

 

曲の途中でaikoが煽る。ファンだけでなくスタッフも含めて煽る。ファンだけでなくスタッフも叫んで応える。その盛り上がりを維持したままサビへ突入する。

 

ただただ楽しかったのに、なぜか泣けてきた。

 

aikoとバンドとファンだけでなく、スタッフも含めて1つになった瞬間に感動した。そして、やっぱり、楽しすぎて泣けてきた。笑顔なのに泣けてきた。

 

いつも考えてること

もう少し君が僕に近づいてグッときたら

僕は君を抱きしめ離さない

(ハナガサイタ)

 

とても良い歌詞だと思った。 ライブに参加してaikoの声に応えて近づいたら、aikoが音楽で抱きしめてくれたような気持ちになった。

 

aikoも泣いていた

 

「いっぱい傷つけるから観といてな」 

 

 最後の曲『二人』を演奏する前のMCに痺れた。カッコよかった。ロックだと思った。そういえばライブのタイトルは『LOVE LIKE ROCK vol.9』だ。ライブタイトルの意味に納得した。

 

二人

二人

  • aiko
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とことん盛り上げ、ファンを楽しませ、笑顔にさせる最高の歌と演奏。センターステージや花道も走り回り会場全体を見回しながら、全員に届けるように歌っていた。

 

そして、歌い終わり、aikoが泣いた。

 

「ありがとう......。他のアーティストの曲あまり聴かんといてな......。」

 

このように話して、泣いていた。

 

ツアーの千秋楽でもない。大きな会場でもない。特別な記念ライブでもない。aikoにとっては小さな会場のライブ。いつものライブと変わりない会場。

 

それなのに、感極まって泣いていた。

 

aikoにとっては全てのライブが特別で、全てのライブを全力で魂を込めて歌っているのだと思う。

 

ファン「今日、すごく楽しみにしてたー!」

aiko「楽しみにしてた?今日のために頑張って仕事した?ありがとうね。aikoも楽しみにしてたよ。この後も楽しめるように頑張って歌うから聴いててな」

 

中盤のMCでファンとこのような会話をしていた。どの会場のどのライブにも、特別な想いを持って会場に足を運んでいる人はいる。自分もなかなかチケットが手に入らなかったので、この日を心の底から楽しみにしていた。

 

aikoはそれもわかっているから、泣いてしまうぐらい本気のライブをやっているのだと思う。だから自分は心を撃ち抜かれたし、心の底から楽しめたのだと思う。

 

ライブが終わり会場を出るときに、アンケート用紙が配られた。最近ではアンケート用紙を配ることは珍しい。ライブが終わった後もaikoに感想を伝えることでコミュニケーションが取れるのだ。

 

自分もこの日のライブの感想を書いた。楽しかったことについて、たくさん書いた。

 

そして最後にaikoが「教えて」と言っていたので『オススメのバストアップ方法』も書いて、アンケートを提出した。 

 

 

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