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カネコアヤノ『追憶』という曲の1分42秒あたりに注目して聴いて欲しい

カネコアヤノの『追憶』という曲が素晴らしい。

 

特に自分の隣で歌い演奏してくれているような、温かさと近さを感じる雰囲気が素晴らしい。アコースティックサウンドの優しい音色も、心地よくて温かくて最高だ。

 

追憶

追憶

  • カネコアヤノ
  • オルタナティブ・フォーク
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

そして胸キュンな気持ちを与えてくれる。いわゆる「ギャップ萌え」というやつだ。

 

演奏が終わる直前に注目して欲しい。曲が始まって1分42秒ほどした箇所だ。

 

最高の名曲を素晴らしい演奏で表現できた安堵からか、カネコアヤノが「ぅふ//////」と照れながら声を漏らす。

 

それにギャップ萌えなのだ。それを聴いた者は「デュフ/////」と萌えながら声を漏らしてしまうだろう。

 

普通ならば「ぅふ/////」ぐらいでギャップ萌えしない。カネコアヤノが不思議な魅力を持つミュージシャンだからこそ、萌えて燃えてしまうのだ。

 

彼女の音楽は身近に感じる温かさを持っている。内側に潜んだ感情を、独特な表現を使いつつ赤裸々に真っ直ぐに歌う。

 

それに親近感を覚え温かさを感じる。彼女の憂いを持った優しい声質もそれに影響していると思う。

 

しかしロックンローラーのようなクールさも兼ね備えている。ブレないし揺れない自分の軸を持っている。クールな佇まいや鋭い眼光で力強く歌う姿は、痺れるほどにカッコいい。

 

つまり親近感とカリスマ性を兼ね備えている、つかみどころがない不思議なミュージシャンなのだ。

 

そんなカネコアヤノが「ぅふ//////」とかわいらしく照れ笑いすれば、そりゃあギャップにヤられてしまう。そこに人間味を感じてキュンとしてしまう。そして思わず「デュフ/////」と言ってしまう。

 

自分はカネコアヤノの「ぅふ//////」を、何度か生で聴いたことがある。

 

一番最初に聴いたのは、2015年9月29日に下北沢SHELTERで行われたライブだ。

 

 

その日のカネコアヤノはBLANKEY JET CITY『赤いタンバリン』をカバーしていた。

 

原曲の魅力を損なわなずに自身の個性も加えた素晴らしい演奏だった。真剣な眼差しで演奏する姿にも引き込まれた。

 

しかし自身の曲以上に客前で披露することに緊張はあったのだろう。演奏を終えて観客の盛大な拍手を聞いて安心したのか、演奏後に笑顔で「ぅふ//////」と言って照れていた。観客は笑顔で「デュフ//////」と言って萌えていた。

 

もう一度だけライブで「ぅふ//////」と言っている姿を観たことがある。2017年1月31日にザムザ阿佐谷で行われた弾き語りワンマンの時だ。

 

 

ライブの中盤に『ポップなおんな』という曲を演奏し終えた時、「ぅふ/////」と言っていた。

 

〈ポップなおんなになりたい ちょっとエロくて男に負けない〉という、ポップさとキャッチーさとセクシーさを兼ね備えた歌詞から始まる楽曲で、他の持ち曲にはない可愛らしさと色気を持った楽曲である。そのため恥ずかしさがあったのだろうか。

 

歌い終わった後に照れ笑いしながら「ぅふ//////」と言っていた。観客は萌え笑いしながら「デュフ//////」と言っていた。

 

この日のライブはライブ音源としてCDリリースされている。(現在廃盤)そちらで確認したので「ぅふ//////」と言っていたことは確実だ。

 

ライブ以外でも「ぅふ/////」を聴いたことがある。『さよーならあなた』というEPにサインをもらった時だ。

 

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自分が「スペシャでカネコさんのMVが流れてましたよ!それもスピッツの後に」と話しかけたら、カネコアヤノは笑顔で「スペシャでMVが流れるんだ!知らなかったです!スピッツは大好きだし嬉しい...... ぅふ /////」と答えた。

 

自分は「デュフ/////」と言ってしまった。

 

「ぅふ/////」の常習犯であるカネコアヤノだが、今はライブで「ぅふ//////」と言うことはない。

 

カバー曲を歌っても堂々としている。『ポップなおんな』も〈男に負けない〉力強い歌で表現する。

 

サインは気軽にもらえなくなった。スペシャでMVが流れても違和感はない。

 

なんならスピッツとも対バンしている。草野マサムネはファンクラブ会報で『とがる』を褒めていた。自分はスピッツも大好きだから嬉しい。ぅふ/////

 

とがる

とがる

  • カネコアヤノ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ここ数年で彼女の音楽は正当に評価されるようになり、評価に比例して人気は上昇した。ワンマンライブのチケットは、ホール規模でも入手困難になってきた。

 

先日は中野サンプラザでライブを観たが、先行でチケットを購入しても座席は1階席後方だった。当然ながらこのライブは一般発売でチケットが即完した。

 

7月6日と7日に行われるLINE CUBE SHIBUYAで行われる2DAYSワンマンも、2日間共に完売している。

 

このライブは感染症対策を徹底した上で1日あたり約2,000人収容するフルキャパで開催するらしい。3年前には想像もつかなかった人気だ。

 

これはファンとして喜ばしいことではあるが、今までと同じ距離感で応援できなくなったことについては、一抹の寂しさもある。

 

そんなカネコアヤノを、久々に間近で観る機会を得た。

 

7月7日にLINE CUBE SHIBUYAで行われるワンマンライブで、5列目のチケットを手に入れたのだ。寂しさが嬉しさに変わる。七夕にカネコアヤノを観れるとは最高だ。ぅふ/////

 

 

表情が確認できる近さでライブを観るのは、2019年の日芸で行われた学園祭ライブ以来。鋭い眼光で名曲をフロアに叩きつける姿を、渋谷で再び間近で観れる。とても楽しみだ。

 

きっと今のカネコアヤノは、堂々とした佇まいで最高のパフォーマンスをするだろう。自分はそんな彼女に萌えるのではなく、燃えて痺れて感動するだろう。きっと今の彼女はライブで「ぅふ/////」と照れ笑いすることはない。

 

むしろ間近で観るのは久々すぎて、こちらが照れそうだ。「ぅふ/////」と言ってしまうかもしれない。

 

 

 

 

いや、たぶん、きっと、残念ながら、自分は「デュフ/////」って言ってしまう。

 

カネコアヤノは進化してるのに、自分は何も変わっていない......。

 

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