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【ライブレポ・セットリスト】ukka『桜井美里卒業公演〜My Graduation〜』 第一部 @新木場SUTUDIO COAST @2020.12.28

桜井美里卒業公演〜My Graduation〜  第一部

 

ukkaはずっとこの6人で続くんだろうと思っていた。少なくともあと数年はメンバーが変わることはないと思っていた。

 

それぐらいに人気も実力も右肩上がりで上昇していたし、メンバーの関係性も良好に見えた。スタッフからももちろん愛されていたと思う。

 

だから桜井美里の卒業発表は青天の霹靂だったし、タイミングについても疑問を感じた。

 

でも、グループが勢いづいているタイミングだからこそ卒業を決めたのだろうし、まだ17歳だからこそ卒業を決めたのかもしれない。

 

新木場スタジオコースで行われたukka『桜井美里卒業公演〜My Graduation〜』。

 

f:id:houroukamome121:20201228172522j:image

 

1日2回行われた公演のうちの第一部。そのライブを観て、パフォーマンスからそんな想いを感じてしまった。

 

桜井美里はグループに未練はなさそうで、明るい表情でパフォーマンスしていた。他のメンバーからは前を向いて今日の公演を成功させ、さらに先に進もうとする気迫を感じた。

 

 前半

 

そういえば自分がukkaのライブを観るのは、コロナ禍になってからは初めてだ。おそらく1年以上彼女たちのライブを生で観れていなかった。

 

いつの間にか彼女たちは大きなステージが似合うグループになっていた。

 

スタジオコーストは最大キャパ2400人の大きなライブハウス。感染症対策で座席を減らし間隔を開けてはいたが、会場全体が観客で埋まっていた。そんな会場なのに堂々とした佇まいで、SEが流れただけで場を掌握してしまう。そのことに感動したし圧倒させられた。白い照明がメンバーを幻想的に照らす。このような照明も似合うグループになった。

 

ukkaはアイドルだ。歌い始めた瞬間に幻想的な雰囲気を、明るくて楽しい雰囲気に変えてしまう。これがアイドルの醍醐味でukkaの凄さだ。

 

1曲目は『ウノ-ウノ』。実際にUNOのカードを手に持ってステージを縦横無尽に駆け回りパフォーマンスをするメンバー。ステージ後方にはメンバーのパフォーマンスする姿がリアルタイムで映されていた。

 

ウノ-ウノ

ウノ-ウノ

  • ukka
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

『Magik Melody』では声を出せない代わりに大きな音のクラップで応える客席。ポップな曲調と相まって一体感が増していく。

 

〈1.2.3.4これでバーン〉というフレーズでは、メンバーが銃を打つ真似をする振り付けがある。

 

その時に多分きっと絶対に、水春は自分に向かって銃を打ってきた。打たれた自分が言うのだから間違いない。1発目の「バーン」はこちらに向けていた。水春推しよ、嫉妬したまえ。

 

 前半はポップで可愛らしい曲を立て続けに披露していた。

 

次の『Poppin'love!!!』もそんな曲だ。しかし〈可愛いだけの女の子はもう卒業よ〉という歌詞が、卒業ライブだからこそ本来とは違う意味も加わっているように感じてしまった。それが、せつないや。

 

Poppin'love!!!

Poppin'love!!!

  • ukka
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

簡単な自己紹介とMCを挟んですぐにパフォーマンスを再開。「悔いのないように全力で頑張ります!」と明るく宣言する桜井美里。メンバーはあくまでいつも通りに最高のパフォーマンスをしようとしているが、こんなこと言われるとオタクの方が感傷に浸ってしまう。

 

しかし立ち位置を間違えていることを、始まる直前に茜空に指摘されて移動する桜井美里。そんな姿にほっこりする。

 

ポエトリーリーディングを取り入れた『グラジェネ』をゆったりとパフォーマンス。

 

会場を穏やかな雰囲気で包んだかと思いきや、余韻を楽しませる隙を与えずなだれ込むように「いっしょに踊りましょう!」と煽って『タリルリラ』へと続ける。

 

タリルリラ

タリルリラ

  • 桜エビ~ず
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

曲中にも「腕を上げて!」と何度も煽るメンバー。振りコピしたりペンライトを振ったりと盛り上がる客席。多分きっと絶対に自分に向かってレスをくれた水春。水春推しよ、嫉妬したまえ。

 

盛り上がること間違いなしのライブ鉄板曲『まわるまわるまる』を続け、さらに会場は熱気を増す。カラフルな照明がパフォーマンスを彩る。

 

スタジオコースとの規模で客席も振りコピをしている景色は圧巻だ。ラストのサビでは大きな音のクラップが会場に響く。メンバーもファンも目が回るぐらいに楽しんでいた。

 

「わたしがセットリストを考えたんですけど、楽しすぎたね。大丈夫?」と謎の反省と心配をする桜井美里。卒業公演だからと感動させたり泣かせようとするのではなく、ただただ楽しいライブにしたかったのだろう。

 

ここで「桜井美里との思い出を振り返る」というコーナーが始まる。本人がバックステージにいる間に思い出を語るメンバー。

 

2016年のエビ中のファミえんで開演前に客席を煽る時に腕を上げるポーズが面白かったという話や、GIG TAKAHASHIという対バンツアーでの桜井美里の私服と赤い口紅が可愛かったなどと、ほっこりとした話が続く。

 

人の手を触るのが好きで、さけるチーズを割くように人の手を触るという恐ろしい話や、埼玉県民は人にぶつかってくるという偏見に満ち溢れた話もしていた。MC中も多分きっと絶対に水春は、やはり自分にレスをくれたと思う。

 

 

後半

 

「次のブロックが最後のブロックです。6人のukkaを最後まで楽しんでください」と告げてからパフォーマンスが再開。

 

薄暗い照明の中で『214』をパフォーマンス。重低音響くトラックにキャッチーなメロディが乗せられた、クールさと可愛さがミックスされたようが楽曲で惹きつける。

 

そして『せつないや』を繊細な表現で歌い、しなやかに踊ってパフォーマンス。

 

せつないや

せつないや

  • 桜エビ~ず
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

泣きそうだからいいや 
優しい風の中
あなたについて想えば
ただ好きで倒れたっていいんだ

(ukka / せつないや)

 

歌詞がいつも以上に胸に沁みる。いつも以上に優しく歌っているように聴こえた。

 

自分にとって、今回のハイライトとも言えるパフォーマンスだった。特に落ちサビの水春の歌声に感動した。多分きっと絶対に水春からレスも貰えた気がする。

 

 せつないやと思ってしまうよな余韻に対し、さらにダメ押しすすように音色とメロディが美しい楽曲『時間。光り輝く螺旋の球。』を続ける。

 

時間。光り輝く螺旋の球。

時間。光り輝く螺旋の球。

  • ukka
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

〈物語はぐしゃぐしゃに絡まってるの〉という歌詞が、グループを続けるメンバーと離れてしまうメンバーの関係を絆を歌っているように感じてしまった。

 

ここからラストスパートをかけるように『エビ・バディ・ワナ・ビー』を投下。会場全体がメンバーと一緒に踊る。何度も「行くよ!」「もう一回!」と煽るメンバー。

 

エビ・バディ・ワナ・ビー

エビ・バディ・ワナ・ビー

  • 桜エビ~ず
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

ラストのサビ前に「みっぴ!ありがとー!」と叫ぶ茜空。空ちゃんはとても良い子だ。多分きっと絶対に水春はまた自分にレスをくれた。水春推しよ、嫉妬したまえ。

 

盛り上がりを最高潮にさせてからステージを去っていくメンバー。 すぐにアンコールを求める手拍子が巻き起こる。

 

アンコールに応えて再登場したメンバー。挨拶を後回しにしてパフォーマンスを再開。

 

アンコールの1曲目は『はっぴースキップ☆ジャンプ』。グループにとって初めてのオリジナル曲だ。6人で最後だからこそセットリストに入れたのだろう。

 

加入した時はアイドルになりたくて入ったし子どもだったし、ただ楽しい気持ちだけで続けていました。でも活動を続けて行くと、ライブのキャパが全然大きくならなかったりと悔しい思いもたくさんして、メンバーみんなで泣いた時もありました。

 

それが去年にはホールでライブをやれるようようになったり、今日も大きな会場がソールドアウトできるようになって、結果が出てきたことが嬉しいです。

 

わたしは歌もダンスも下手だけど、ファンのみなさんが「みっぴの歌やダンス好きだよ」と言ってくれたのが嬉しくて調子に乗ったりもしました。本当は今でも歌やダンスはまだまだだけど、グループと一緒に成長できたと思います。

 

辞めるとメンバーに伝えた時も、わたしの気持ちを汲んですぐに受け入れてくれたことが嬉しかったです。だからこうして楽しく卒業ライブができたと思います。

 

わたしが辞めてもファンのみなさんにはukkaを応援して欲しいし、わたしも別の世界で頑張るので応援よろしくお願いします。

 

アンコールで卒業に対する想いを語った桜井美里。会場からは温かい拍手が贈られた。

 

本人はずっと笑顔で、グループの活動をやり切ったことを感じるようなスッキリとした表情。次の夢へ向かうための固い決意を感じる。

 

メンバーからもそれぞれ、桜井に向けてメッセージが贈られた。

 

特に茜空が言っていた「みっぴが女優としてドラマの主演になって、主題歌をukkaが歌いたい。それで音楽番組でまた共演したい」という話は、いつか現実になって欲しい。空ちゃんは本当に良い子だ。彼女からのレスも欲しい。

 

離れ離れになると別の道を歩むことになる。しかし離れることがきかっけで生まれる夢もあるのだ。この夢を叶える姿を見たい。

 

「最後まで笑顔でいっぱいのステージにしたいです。みんなも最後ですが笑って楽しみましょう!」

 

みっぴが最後に挨拶をしてから始まったのは『さいしょのさいしょ』。

 

さいしょのさいしょ

さいしょのさいしょ

  • 桜エビ~ず
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

どのくらい大きくなれるんだ
わからないよ当たり前だし
さいごのさいごは

「最大」よりも「最高」で


好きじゃないことはできないんだ
結局そうだってわかって さいごのさいごは
「なんかいいね」っていいたいよ

(ukka / さいしょのさいしょ)

 

まるでこの日のために作られて、この日のために歌われる曲に感じるほどに、この瞬間と歌詞が合致していた。

 

切なく感じる歌詞とシチュエーションなのに、曲調は明るいしメンバーも笑顔で楽しそうにパフォーマンスしている。

 

だからこちらも笑顔になってしまう。これがアイドルの魅力だ。

 

そして水春は自分にレスをくれるから、さらに元気になってしまう。たぶんきっと絶対に何度もレスをくれた気がする。水春推しよ、嫉妬したまえ。

 

パフォーマンスを終えてメンバーがステージを去っても、最後まで残る桜井美里。「みんなに手を振って帰ろうかな」と言って上手や下手に移動して会場全体に手を振り、最後に挨拶をしてステージを後にした。

 

寂しさや切なさもある。それでも多幸感勝っていて元気をもらえた。アイドルとして優秀の美を飾るようなライブだった。

 

ukkaはついに全国Zeppツアーを行うらしい。

 

感染症対策でキャパを減らすとしても、グループにとって過去最大キャパだ。2021年も音楽業界やエンタメ業界にとって厳しい年が続くかもしれないが、それでも勝負を仕掛けて飛躍するつもりなのだろう。

 

そして桜井美里にとっても、女優という新しい夢を叶えるスタートが、順調で素晴らしいものになることを祈りたい。

 

改めて、みっぴちゃん、卒業おめでとう。今までありがとう。

 

そして多分きっと絶対にレスをくれた水春、ありがとう。

 

ukka『桜井美里卒業公演~My Graduation~』第一部@新木場STUDIO COAST 2020.12.28
■セットリスト

SE. overture
 1 .ウノ-ウノ
 2. Magik Melody
 3 .Poppin'love!!!
 4 .グラジェネ
 5 .タリルリラ
 6 .まわるまわるまる
 7 .214
 8 .せつないや
 9 .時間。光り輝く螺旋の球。
10 エビ・バディ・ワナ・ビー

EN1 .はっぴースキップ☆ジャンプ
EN2 .さいしょのさいしょ

 

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  • 発売日: 2020/05/06
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