オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

サニーサイドアップ『おちゃのこサニサイ』に感じる違和感について 〜「だから私は推しました」の地下アイドル 〜

Love me 始めよう... 噴水の前に立つメンバー。公園のほのぼのとした空気と歌う前の緊張感が合わさった空気。それが独特で見入ってしまう。 サニーサイドアップという地下アイドルグループの「おちゃのこサニサイ」という曲のMV。 ピアノの旋律をバックに歌…

【感想・レビュー・評価】UNISON SQUARE GARDENのトリビュートアルバムが流石すぎる件 『Thank you, ROCK BANDS! ~UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album~』

ベテランは流石すぎる イズミカワソラというシンガーソングライターがいる。 めちゃくちゃ良いアーティストだと思う。実はこのアーティストについてあまり詳しくはない。ほとんど曲を知らない。それでも素晴らしい才能と実力を感じる。 「ガリレオのショーケ…

ミュージシャン・バンドマンの政治や選挙についての発言に思うこと

細美武士のMC 音楽にはメッセージが込められている場合が多い。 そのメッセージに共感したり、不信感を感じることもある。音楽の心地よさだけでなく、そのメッセージに感動して音楽を好きになる場合も少なくはない。 それが政治的な思想や意味を持っている場…

映画『天気の子』のRADWIMPSの音楽に注目した感想・レビュー・評価(ネタバレあり)

鳥肌がたった瞬間 映画「天気の子」を観て鳥肌が立つ瞬間がいくつもあった。 晴れたり曇ったり雨が降ったりする空の天気と同じように、心ぐらぐら動かされる。笑ったり泣きそうになったり、嬉しくなったり悲しくなったり。 2時間の間に何度も、何度も。 物…

神聖かまってちゃんのライブで吐いてしまった話 〜幽霊少女ヨーホーヨーホーツアー 感想・ライブレポ 〜

吐き出せ! 「全部吐き出せ!!!」 ギターをかき鳴らしながら、の子は何度も叫んだ。感情を吐き出すかのように叫んでいた。 ファンも叫んだ。の子の叫びに応えるように。感情をむき出しにして。スピーカーの爆音すらかき消すほどに。 の子が「キ○ガイ!」と…

【書評・感想】ピエール中野の『#キリトリ線』を読んでも悩みは解決しないかもしれないけども

「学び」を求めない方がいい この本を読んでも自身の悩みが解決するわけではないかもしれない。新しい価値観や今まで知らなかった情報が手に入るわけでもないと思う。勉強になるような学べることも書いていない。 『#キリトリ線〜少しだけ行きやすくなるた…

TETORAというバンドの『素直』について無駄な文章を書きました 〜 アルバム『教室の一角より』感想・レビュー 〜

BGMにできない 『教室の一角より』というタイトルのアルバム。 タイトルを見るだけで胸が締め付けられる。少しセンチメンタルな気持ちになる。良い音楽はタイトルの時点で良いと感じることが多い。『教室の一角より』もそんなアルバムではと聴く前から感じた…

ズーカラデルの「恋と退屈」。ん?ズーカラデルの?「恋と退屈」? 〜 アルバム感想・レビュー 〜

恋と退屈 曲名を見てニヤついてしまうことがある。 例えば曲のタイトルに隠れた意味が込められていることに気づいた時。アーティストのルーツの音楽に気づいた時。そんな時にニヤついてしまう。 「恋と退屈」。 この4文字を見てニヤつく人は「某ロックバン…

【ライブレポ・感想】イエモンは普通のバンドだと確信した 〜THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 -GRATEFUL SPOONFUL- 〜

もう伝説のバンドではない 「THE YELLOW MONKEYはもう解散しません」 MCでの吉井和哉の言葉。解散しないという言葉は再集結後のライブで度々ファンに伝えていた。インタビューでも語っていたと思う。 2019年7月6日と7月7日のツーデイズ。自分が行ったさいた…

映画「いちごの唄」は銀杏BOYZファンにしかオススメできない〜ネタバレなし・感想・レビュー〜

観ていて胸が痛くなる この映画の主人公を見ていると、むず痒い気持ちになる。変な人だと思った。気持ち悪いとも思ってしまった。 「いちごの唄」という映画の話だ。この映画がの主人公が痛々しいのだ。挙動不審だし、話している内容も変なことばかり。女性…

ジャニオタじゃない男が嵐の『5×20 All the BEST!! 1999-2019』を聴いたら泣きそうになった〜感想・アルバムレビュー〜

ずっと嵐が流れていたタワーレコード 渋谷のタワーレコード。店内ではずっと音楽が流れている。この日の店内BGMは聴きなれた音楽だった。聴き慣れた曲と聴き慣れた歌声。聴き慣れてはいるけども、積極的には聴いてこなかった音楽。 嵐のベスト盤が店内でずっ…

DYGL『Songs of Innocence&Experience』のかっこよさについて語らせてくれ〜感想・アルバムレビュー〜

痺れた 「かっこいい」「心地よい」「楽しい」「泣ける」 音楽を聴いていると様々な感情がわきあがり、心が大きく動く。それが音楽の魅力で、音楽の持つ不思議な力だと思う。 DYGLというバンドがいる。このバンドも人の心を動かす素晴らしい音楽をやっている…