2017-07-22 『BiSH-星が瞬く夜に-』の化け物は変化と進化を続けている?【歌詞の意味を考察】 歌詞の考察 BiSH BiSHが好きならみんな知っている曲 その曲はほぼ毎回ライブでパフォーマンスしている。 ライブによってはなぜか複数回パフォーマンスされる。 清掃員(BiHSのファン)ならばみんな歌えてみんな踊れる。 きっとBiSHにとってもBiSHのファンにとっても大切な曲の1つではと思う曲。 グループ名が曲のタイトルにも含まれているからね。 特別な曲でないはずがない。 BiSH-星が瞬く夜に-。 👇画像をクリックで動画になります 1stアルバムに収録されているリード曲でもある代表曲。 歌詞の内容はBiSHの活動についてやその想いについて歌っている歌詞に思える。 その中でも印象的なサビのこのフレーズだ。 ”行かなくちゃ 化け物だって気にすんな 星が瞬く夜に” ”言わないで 化け物だって気にすんだ 星が瞬く夜に” ”化け物”という言葉が使われている上記の2つのフレーズ。 この”化け物”とは何のことなのか? そして化け物に対して”気にすんな”と”気にすんだ”という逆の意味の言葉を両方使っているのはなぜなのか? この”化け物”の意味はBiSHの活動の中で進化や変化を繰り返しているように感じる。 幕張メッセイベントホールでワンマンライブも行うほどの人気グループになったBiSH。 今ではその”化け物”は最初とは全く違うものになっているのではないだろうか。 この”化け物”が何を指しているのかについて考察してみようかと思う。 BiSHのデビュー時の化け物は? BiSHの活動が決まった理由。 それは事務所の社長である渡辺淳之介が「BiSをもう一度始める」という宣言の元始まった。 BiSとは2014年に横浜アリーナのライブで解散したアイドルグループだ。 1stシングル「My Ixxx」ではほぼ全裸で撮影されたMVが話題になったり、その他にも破天荒な活動内容で話題になった。 しかし、曲やパフォーマンスはかっこよくて、今までのアイドルにはない熱さがあった。 話題性と楽曲やパフォーマンスでファンを拡大していったグループだ。 ちなみに現在はBiSは再結成している。 関連記事:BiSの再始動を知られていないから今のBiSは売れてない? - オトニッチ デビュー当初のBiSHはBiSに比べられることが多かった。 いやデビュー前のメンバーが決まる前から比べられ続けていた。 曲についてもそうだしメンバーについてもそうだ。 パフォーマンスやインタビューでの発言などすべてのことについて比べられていた。 それはそのはずだ。 一般的知名度はあまりなかったとしても、横浜アリーナで解散ライブをするほどのグループを「もう一度始める」宣言をして始めた”公式の二番煎じ”なのだから。 活動初期のBiSHにとっての”化け物”とはBiSやBiSと比べるリスナーのことではないだろうか。 どうしても比べられてしまう対象だし、BiSを超えていくことも求められている。 それに対してプレッシャーもあっただろうし恐怖もあったのかもしれない。 どうしても本人もファンも”気にしてしまう”存在だっただろう。 好奇心の目でBiSと比べる人たちがたくさんBiSHの曲を聴いてリリイベなどのライブにも足を運んでいたわけだし。 そういった人たちに認めてもらったり、BiSを超えていくためには、それらを気にしすぎても仕方がない。 自分たちのパフォーマンスを磨いていくことが最も大切なことだ。 そういった想いが”化け物だって気にすんな”というフレーズに込められていたのかもしれない。 順調に売れ始めてからの化け物とは? BiSHの活動はかなり順調だった。 「BiSをもう一度始める」という宣言の和田伊勢もあったこともあるが、これはメンバーの努力が最も作用していたのだと思う。 デビュー当初からワンマンライブはチケットは売り切っていたし、会場のキャパもどんどん大きくなっていった。 結成して1年経たないうちに恵比寿リキッドルームでワンマンライブを行い、ディファ有明や品川ステラボールのような1000人以上のキャパも埋めるようになった。 デビュー1年目にしてアルバムも2枚リリースした。 そしてメジャーデビューも決まった。 楽曲はもちろんライブパフォーマンスも評価されるようになってきた。 駆け出しのグループとしてはこれ以上がないぐらい順調だ。 だんだんとBiSと比べる人も少なくなり、BiSのことを知らないBiSHのファンも増えてきた。 デビューして1年経つ頃にはBiSとBiSHは別物としてとらえて応援するファンが大多数になった。 そのころに”化け物”として立ちはだかってきたものは、キャパの大きな会場を埋めることやもっと売れるんじゃないかというファンの期待ではないだろうか。 デビューしてから2年弱の間に、大きなキャパの会場でライブを行うことは当たり前になってきた。 そして、ツアー毎にキャパは大きくなっていった。 日比谷野外大音楽堂やZeppTokyoなど2~3000人キャパの会場でもライブを行うようになった。 2017年7月には幕張メッセイベントホールの約8000人キャパまで売り切ってしまった。 それらの大会場でライブを行いチケットを売り切ることは簡単ではない。 実際上記の会場もチケット即完売ということはなかった。 野音は当日券で売り切り、Zeppに関してはライブ1か月ほど前に売り切れていた。 そしてチケットを売り切ったからとそれで成功ではない。 大きな会場に見合うパフォーマンスをしなければお客さんを楽しませることはできないし、期待していたよりも悪かったと思ったお客さんはBiSHから離れて行ってしまう。 大きな会場でチケットを売り切らなければならない”ノルマ”とファンの期待に応えられるだけのパフォーマンスをすること。 そしてさらに人気を上げてCDのセールスを上げさらに大きな会場でライブを行うことも求められてくる。 それが”化け物”としてBiSHに立ちはだかっていたのではと思う。 他のグループもBiSHにとっての化け物? BiSHが売れてきてから、BiSと比べる人たちは減ってきた。 売上やライブ動員に関してはかつてのBiSよりも大きなものになっていた。 そうなってくると、BiSでもない他のグループと比べ始める人も出てきた。 例えばでんぱ組.inc。 音楽や方向性に違いはあれど一部ファンも被っている。 そして、今のBiSHの売れ方とでんぱ組の売れ方は近い部分があった。 どちらもそれほど大きくはない事務所に所属している。 そして楽曲やパフォーマンスによって少しずつファンを拡大Zeppや野音をやった後に全国ツアーを開催してアリーナ規模のワンマンを行うところも流れとしては近い。 それからでんぱ組はアリーナツアーを行うまでのグループになったわけだ。 一部のファンはでんぱ組のように”成り上がり的な人気の上がり方を期待している人もいるだろう。 BABYMETALとくらべる人も一部にはいる。 ベビメタは「アイドルとメタルの融合」をテーマに活動を始めた。 今のBiSHには「楽器を持たないパンクバンド」というキャッチコピーがある。 どちらも今までのアイドルにはなかったジャンルの音楽との融合をコンセプトの一つにしている。 ベビメタは東京ドームでもライブを行い日本での人気の凄まじさはもちろん、海外でも大規模なライブやフェスのメインステージに出演したりと世界的人気がある。 今の日本の音楽グループで世界的に最も成功しているグループの1つと言っていいだろう。 「アイドルとメタルの融合」で世界的人気になったベビメタに対して「楽器を持たないパンクバンド」のBiSHはどこまで行けるのかについて期待している人もいるようだ。 比べる対象でもはない他のグループと比べられて色々と言われることでプレッシャーに感じたり、ストレスに感じることもあるかもしれない。 他のBiSHよりも売れているグループやそれらと比べる期待するファンが”化け物”としてBiSHに立ちはだかるのかもしれない。 気にしない化け物と気にする化け物の違いとは? ところで『BiSH-星が瞬く夜に』の歌詞には”化け物だって気にすんな”というフレーズと”化け物だって気にすんだ”というフレーズの2つがある。 ともに”化け物”という言葉が出てくるが、言っている内容は真逆だ。 これはどういうことなのか。 これついては”気にすんな”と気にしないようにしている化け物はここまでで述べてきた対象だろう(BiSや大きな会場など)。 そして”気にすんだ”と気にしている化け物とはBiSH自身のことではと思う。 BiSHはデビュー時から他のアイドルとは違う注目をされていた。 「BiSをもう一度始める」ということで集められたメンバーなんだからすごい子たちが集まっているに違いないという期待の意味でも”化け物”扱いされていた。 そして人気の急上昇によって、この短期間でここまで売れるとはすごいと”化け物”扱いされる。 今ではアイドルグループの中でも、かなり売れている方に分類されるようになった。 アイドルの集まるイベントになればBiSHまヘッドライナー扱いされることも当たり前になってきた。 他のアイドルや他のグループのファンも「あのBiSHと同じイベントに出る」と意識することも少なくないと思う。 BiSHが他のグループや他のグループのファンにも”化け物”だと思われているのかもしれない。 今までは比べられる対象で追う側でもあったBiSも今では立場が逆転している。 人気に関しては再結成したBiSよりもBiSHの方がある。 BiSの方がBiSHと比べられて評価される立場になってしまっている。 今までBiSHがどうしても気にしてしまっていたグループから気にされる立場に逆転してしまったのだ。 デビュー時から大げさかもしれないが”化け物”と思われていたBiSHは人気や実力の上昇により、一目置かれる存在になり、本人たちがどんどん強い化け物になってきているのだ。 それによってプレッシャーや緊張を感じることもあるかもしれない。 だから”言わないで 化け物だって気にすんだ”と「言わないで」という言葉を使っているのかもしれない。 しかし、化け物だと言われることで良い意味でプレッシャーや緊張感も生まれ、成長もするし良いパフォーマンスにもつながるのではとも思う。 未来のBiSHにとっての化け物とは? 幕張メッセイベントホールのワンマンライブは完売し、先日はNHKの番組にも出演した。 関連記事:NHK シブヤノオト 観覧収録の参加レポ(BiSHのライブ観覧) - オトニッチ 先日発売されたアルバム『GiANT KiLLERS』はオリコンで3位にもあり2万枚以上の売り上げだった。 メジャーデビュー以降大々的な広告をだしていたが、『GiANT KiLLERS』発売時には渋谷の街にも広告が大々的に張られていた。 タワーレコードでは店舗入口の扉にポスターが貼られて店内で売り場が大展開され、BiSHのトラックも街中を走っていた。 代々木公演ではフリーライブも開催した。 関連記事:【ライブレポ】2017.6.28 BiSH フリーライブ「YOYOGi GiANT KiLLERS」@代々木公園野外ステージ - オトニッチ ここまで広告を出すとなると、かなりの広告費がかかっているかと思う。 その分、会社からも売上や利益を出すことを求められるだろう。 そしてそのためにもライブなどのクオリティもより高いものを求められるだろう。 つまり、BiSHのために一生懸命動いてくれているスタッフも、ある意味ではBiSHにとっての”化け物”にもなりうるのだ。 もしかしたら事務所の社長の渡辺淳之介氏さえもBiSHにとっての化け物になるかもしれない。 今回のリリースでBiSHを知る機会も増え、新しいファンや、BiSHの存在を知った人もたくさん増えたことだろう。 メディアで一目見ただけで判断し評価や批判をする人も増えてくるかもしれない。 今までファンだった人たちも売れたことによって方向性が変わったと感じたり、身近に感じられなくなったといった理由で離れるファンも出てくるかもしれない。 この先もずっと応援していくファンも、現状で満足していたとしても、やはりさらに凄いものを期待してしまう。 つまり、BiSHのファンやBiSHの存在をしった世間もBiSHにとっての化け物になりうるのだ。 これからさらにに売れるかもしれないBiSHにとっては、ファンやスタッフも含めた世間の人たち全員が”化け物”なのかもしれない。 しかし、BiSHにはそんな”化け物”など気にせずに今まで通り全力で活動してほしい。 そんな”化け物”を納得させるためにはプレッシャーや緊張、時には恐怖を感じる時もあるかもしれない。 それでも、そんな化け物など気にせずに自分たちのパフォーマンスを今まで通り全力でやってほしい。 そうすればそんな”化け物”に負けないと思う。 だって、BiSHもそんな化け物に負けないぐらい強い化け物にどんどん成長しているのだから。 これからどんな化け物が現れたとしても立ち向かっていくBiSHにずっとついていきたい。 その都度化け物を倒してどんどん強くなるBiSHを見ていきたい。 ファンの清掃員のように、味方にもなる化け物もいるからね。 化け物だって気にすんな! GiANT KiLLERS(ミニAL+DVD) BiSH avex trax 2017-06-28 Amazonで購入 楽天市場で購入