オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

ライブでの写真撮影禁止は当たり前。写真撮影OKはデメリットだらけ。

こんな記事見つけまして


 

まあ、あれです。

あえての炎上狙いの記事だろうなと。

 

でもね、言いたい事はわかる。

写真ぐらいいいじゃないか。

海外のライブはそれが当たり前だろと。

 

ライブでの撮影はNGかOKかの問題は、スマホが普及しはじめたあたりからは特に、OK派とNG派で論争がくりひろげられてきたわけです。

 

ただ、全てのアーティストのライブで撮影を解禁してしまったとしたら、それはそれで色々と問題がおこるわけです。

 

では、どのような問題が起こるのかを考えてみようと思う。

偽グッズが販売される

それなりに大きな規模のライブの場合、会場付近で見たことないですか?

アーティストの生写真やなど海賊版グッズが売られてるの見たことないですか?

 

あれね、ジャニーズとかのアイドルやJ-POPのアーティストだけじゃないんですよ。

BUMP OF CHICKENやクリープハイプですらそういったことしてる人がいるからね。

2デイズ公演だったりすると、2日目にはご丁寧に「昨日の公演の写真です」とかコメント付きで売ったりしてるんですよ。

 

もちろん、ライブ中の写真撮影は禁止されているアーティストだ。

それでもそういった偽グッズが発売されてしまう。

 

何故か叩かれる

 

最近は人気アーティストでも写真撮影を許可しているアーティストも一部いる。

 

〈浜崎あゆみの“ステージ全曲撮影OK”で豪快に自爆! エイベックス公式写真とファン投稿が「別人」〉

 

最近ライブ中の写真撮影が解禁された浜崎あゆみ。

ファンのためを思って写真撮影をOKにしたのだろうが、ネットニュースで叩かれる。

 

ライブ中の写真撮影がSNSで拡散されることで、ライブに行っていないファンも興味を持ってライブの動員に繋げることも出来るかもしれない。

 しかし、人気アーティストの場合は悪意のあるマスコミや悪意のある人達に記事にされて、宣伝どころかネガティブキャンペーンになってしまう場合もある。

 

ちなみに、SEKAI NO OWARIもライブでの写真撮影は可能だが、記念撮影程度で基本的にはライブを集中して観て欲しいとメンバーがコメントしている。

そのため、あまり写真は出回らないため浜崎あゆみと違い悪意のある記事はなかったのかもしれない。

 

素人の写真はマイナスイメージにも繋がる?

 

先日BiSHというグループのライブへ行ってきた。

 

www.ongakunojouhou.com

 

BiSHは写真撮影は基本的にOKだ。

アイドルグループの場合は写真撮影がOKな場合が多い。

本格的なプロ機材や一眼レフなどでアイドルの写真を撮る、カメコもライブには居たりする。

そして、それらの写真はSNSに拡散されて上手い具合に宣伝になってはいると思う。

  

しかし、BiSHでもライブ中にメンバーのハシヤスメアツコがMCで言っていた。

 

ハシヤスメ「最近悪意がある写真もTwitterに上げられるし、ライブ中汗びっしょであまり見た目的にコンディション良くないから、SNOWやビューティプラスとかアプリで撮って加工して!」

 

BiSHは人気が上がっているが、まだまだ一般層にはそこまで知られていない。

それでも悪意のある写真が拡散されることもあるし、悪意がなくても素人がスマホで撮った写真はクオリティが低い物も多い。

 

写真撮影OKがアーティストにとってもファンにとっても、必ずプラスになるとは限らないのだ。

 アイドルでもAKBなど誰もが知るようなグループだと、余計にそうなのかもしれない。

 

さらに大物になればどうでもいい?

 

先日、家の近所のイオンでインストアライブをやっていた泉谷しげる。

 

www.ongakunojouhou.com

 

一応写真撮影禁止だったものの、泉谷しげる本人が写真を撮れと言っていたので(写真撮影してもいいではなく、写真を撮れと命令形)お客さんは皆写真を撮っていた。

 

 f:id:houroukamome121:20170519214203j:image

 

それでも大きな混乱もなく、皆が楽しめる空間になっていた。

それは泉谷しげるのキャラクターの部分もあるかもしれないが、アーティスト本人が撮影OKという発言があり、アーティスト本人のタイミングで写真撮影OKにしたからではないだろうか。

 

基本的には撮影禁止でいいんじゃないの?

 

大物になればなるほど、人気があればあるほど、ライブ中の客による写真撮影はデリケートな問題になってくるかと思う。

だから、アーティストにとっては基本的には撮影禁止にすることが1番ベストな選択かもしれない。

 

泉谷しげるのように、基本的には撮影禁止でタイミングによってアーティスト本人から許可を出したり、アンコールやMC中のみOKも良いかもしれない。

 

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは現在 アンコールは撮影OKで、Maison book girlことブクガはMC中のみ撮影はOKだ。

 

www.ongakunojouhou.com

 

スピッツはファンクラブ限定ライブでは写真撮影OKの時間をわざわざ設けて写真撮影タイムを作っていた。

 

好きなアーティストや憧れのアーティストか目の前に居れば写真を撮りたくなる気持ちはわかる。

今の時代はスマホで簡単に撮影できるわけだし。

 

本来、音楽のライブは音楽を聴いたりアーティストのパフォーマンスを楽しむ場だ。

でも、今はその楽しみ方も多様化している。

ライブマナーの話ではないが、全員が全員楽しめる空間になればなと思う。

www.ongakunojouhou.com