2020-01-09 こぶしファクトリーを先週好きになったばかりなのに活動終了し解散しちゃう件 コラム・エッセイ こぶしファクトリー 先週興味を持ったばかりなんだけど? こぶしファクトリーの存在自体は知っていた。 でもメンバーの名前も知らなかったし、顔も覚えていない。曲は『ラーメン大好き小泉さん』しか知らなかった。 1回だけライブを観たことがある。『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』。PassCodeとBELLRING少女ハートの前に観た記憶がある。 その時はあまり印象に残らなかった。当時の自分の音楽の好みとは合わなかったからだ。だから興味を持とうとも思わなかったし、今日までの活動内容もほとんど知らない。 先週「この動画すごいから観て!」とハロプロが好きな妻に言われた。その動画はYouTubeにアップロードされた、こぶしファクトリーの動画だった。 あまり観る気分にはなれなかった。以前ライブを観た時に印象に残らなかったので。興味を持てなかった。 でも無理矢理に観させられた。夕食を食べてる最中に、目の前にスマホの画面を出されて。 しぶしぶ観る。そして驚いた。惹き込まれた。スマホの画面に集中してしまった。 スマホの画面で歌っているこぶしファクトリーは、自分の過去の印象やイメージとは全く違った。 性転換したゴスペラーズかと思った。それから自分でも検索し、こぶしファクトリーの歌を聴いた。 アカペラ 通常のアイドルはカラオケやバンドの演奏に合わせ、踊り歌うものだとは思う。しかし画面の中のこぶしファクトリーは歌うだけでなく、演奏も自ら行っているように感じた。 アカペラで歌っていたのだ。 アイドルがボイスパーカッションをやるとは思わなかった。しかもめちゃくちゃ上手い。リズムも乱れない。リズムパターンも複数ある。 ボーカルベースをやっているメンバーもいる。アタックもスキャットも上手い。女性は男性よりも声が高いので、声でベース音を表現することは難しい。しかしリズム感やテクニックがあるためか、全く違和感を感じない。 3声のボーカルにも驚いた。そもそも一人ひとりの歌が上手い。それでいて3人が揃って歌った時のハモリも美しい。それぞれが違うメロディラインを歌いながらハモったりもする。 『念には念』という曲のアカペラが、自分は特に好きだ。 踊りながら歌う序盤。そこにはアイドルらしさも感じる。やはり歌が上手い。声でエレキギターの音を表現することにも驚いた。きちんとエレキギターの音に聴こえる。 この曲は特に「アイドルとして」アカペラで表現しエンタメをしているように思う。「ジャージャジャジャージャジャンゴジャンゴ♪」と歌ってもかわいらしく魅力的に感じさせられるのは、アイドルが歌うからこそだ。 アカペラを披露するアイドルは他にもいる。しかし技術もエンタメ性も兼ね備えているアイドルのアカペラとして、こぶしファクトリーは突き抜けている。 4年前に自分が観た時と変わったのか、その時には気づかなかっただけなのかはわからないが、もっと早くにこぶしファクトリーのすごさに気づきたかった。 歌うことが好きなのだと思った こぶしファクトリーは技術を見せつけようとしていないように見える。 すごく楽しそうに歌っているのだ。技術の凄さにも圧倒されるが、それ以上に観ていて笑顔になってくる。歌の良さが伝わってくる。 アカペラが強みと言うよりも、アイドルとしての魅せ方の1つとして、こぶしファクトリーにはアカペラがあるのだと感じた。 アカペラ以外の曲も聴いてみた。 曲も良いも思った。バックトラックがあっても魅力的だと思った。アカペラだから魅力的なグループというわけではないのだ。 『Oh No 懊悩』は聴いていて楽しい。メンバーもみんな楽しそうに歌い踊っている。聴いていてテンションが上がる。笑顔になってくる。 この感覚はアカペラを聴いて笑顔になってくる感覚と同じだ。 『ハルウララ』という曲、めちゃくちゃ良い曲だ。 曲の展開はシンプルでメロディは王道のJPOPという感じだが、シンプルだからこそ歌の魅力が引き立つ。むしろ歌声によって曲が引き立っているとも言える。 アカペラを聴いた時と同じように、CD音源でも歌の良さは伝わる。元気をくれる曲や良い曲を、アイドルとして表現し、個性的で魅力的な音楽を届けているように思う。 メインの活動があるからこそのアカペラなのかもしれない。元々のスキルがあるアイドルだから、アカペラも凄いのだと理解した。 活動終了について いつもHello! Project及び、こぶしファクトリーを応援していただきありがとうございます。こぶしファクトリーは2020年3月30日、東京ドームシティホールでのコンサートをもってグループ活動を終了し、解散することになりました。突然の発表となってしまったことをお詫び致します。 2019年初めにメンバーの広瀬彩海から、ハロー!プロジェクトを卒業し、新しい道を進みたいと申し出がありました。広瀬との何度かの話し合いを経て、同年の夏、こぶしファクトリーの今後の活動について、他のメンバーと話す機会を設けました。その際に、野村みな美、浜浦彩乃、和田桜子からも、グループを卒業して次の目標や夢のために、自身で新たな道を選びたいという話がありました。そこであらためて「それぞれの道」について各々のメンバーと話し合い、グループの解散という結論に至りました。 (引用:こぶしファクトリー:ニュース|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト) びっくりした。「こぶしファクトリー、良いなあ」と思ってから、まだ1週間も経っていない。 先週からアカペラ動画を観始めて、MVは『Oh No 懊悩』と『ハルウララ』しかまだ観れていない。 好きになったばかりなのに、活動終了が発表された。ショックだ。 ても以前から応援していたファンの人達は、もっとショックなのだと思う。知ったばかりの自分がショックだと言うことが申し訳なくなるぐらいに、悲しさや悔しさがあるのだと思う。 ネットの反応を見ると、前兆もなく突然の発表だったようだ。解散終了を発表した日に出演したネット番組では「今年の抱負」を発表していたらしい。 「もっと評価されるべき実力があった」「もっと売れるべきだった」 Twitterでこのようなツイートを見かけた。調べてみたら、シングル曲はオリコンのトップ10に全て入っていた。しかし公演はライブハウスが中心だったようで、去年初めてホールでワンマンを行ったらしい。 アイドルブームも終わり、女性アイドルは全体として下火になっている印象がある。その中でアイドルとしては売れているし、評価されている方かもしれない。 でも、そういうわけではないんだよね。もっと突き抜けるぐらい評価されて、大きな会場で歌う姿を観たかったということなんだよね。 興味を持ってから1週間も経っていない自分は、アカペラ動画を観た段階では「これだけ凄いなら大きな会場でもライブやるぐらい売れてるんだろうなあ」と思った。調べたら大きな規模ではほとんどやれていないことに驚いた。 実力が正当に評価されることも、実力に見合う人気が出ることも、運やタイミングが重要だと思う。 音楽をどの層に届けるかも重要かもしれない。リスナーがどのタイミングで知って聴くのかも重要だ。 自分が1週間前に知って好きになったことも、4年前に観てハマらなかったことも、タイミングによるものも大きいも思う。 たいして知らないやつが偉そうに語るなと思われるかもしれないが、自分も勿体ないと思う気持ちと、悲しいと思う気持ちはある。ずっと応援していたファンと比べると、その大きさは小さいかもしれないけれども。 そもそも売れていようが評価されていようが、発表内容が事実ならば、活動は終了していたかもしれない。新しい道へ進みたいとメンバーが思うならば、それは応援すべきだとも思う。 でも、もっと多くの人に聴いてもらいたいなと思う。もっと評価されるべきグループだと思う。 紹介するにしても「今さら」かもしれない。自分が紹介したところで、広げる力がそれほどあるとは思わない。 でも、こぶしファクトリーのことを知らずにこのブログを偶然読んだ人いるならば、是非聴いてみて欲しい。 評価されるべき人たちは、正当に評価されて、成功する世の中であって欲しいから。 こぶしファクトリー ライブツアー2019秋 〜Punching the air! スペシャル〜(Blu-ray)(特典なし) 出版社/メーカー: アップフロントワークス(ゼティマ) 発売日: 2020/01/08 メディア: Blu-ray 辛夷第二幕 (初回生産限定盤B) (特典なし) アーティスト:こぶしファクトリー 出版社/メーカー: UP FRONT WORKS Z = MUSIC = 発売日: 2019/10/02 メディア: CD 辛夷其ノ壱 アーティスト:こぶしファクトリー 出版社/メーカー: UP FRONT WORKS Z = MUSIC = 発売日: 2016/11/30 メディア: CD