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個人的2018年聴いて良かった音楽アルバムBEST10

自分の中のベスト10が決まりました

 

今年も素晴らしい音楽アルバムが沢山リリースされた。沢山のアルバムを聴いた。その中で、自分が特に良いと思った10作品を紹介する。

 

音楽に順位を決めるのは野暮なことかもしれないし、必要がないことかもしれない。スポーツのように勝敗があるわけではないし、好みによっても感じ方が変わってくる。何が優れているかを判断することが難しい。

 

だからこの順位は「優れている順位」ではなく、あくまでこの記事を書いた自分の順位。でも、自信を持って「最高のアルバム」としておすすめできるものばかり。

 

ジャンルもバラバラかもしれないけど、全部聴いてみて欲しいです。

 

10位 Lyrical School 『WORLD'S END』

 

女性ヒップホップグループのリリカルスクール。

 

最近はダウナーなトラックのヒップホップが多いように思う。しかし、リリスクは明るい。リリックにメッセージ性があるわけでもないし、社会風刺もディスもない。ただただ、楽しい音楽をやっている。

 

可愛いリリックもすんなりラップしているのも他にはない魅力だ。ヒップホップだけど、ヒップホップではないような不思議な魅力。

 

もちろん、曲も良い。めちゃくちゃトラックが作り込まれている。

 

今年リリースされたヒップホップのアルバムで最も聴いていて楽しい気分になれるアルバムだと感じる。

 

 

9位 きのこ帝国 『タイム・ラプス』

 

 きのこ帝国に関しては過去にも記事を書いている。2018年にリリースされた『タイム・ラプス』についても記事を書いている。

 

アルバムの感想やきのこ帝国に関してはそちらを読んで欲しい。だから、ここでは多くは語らない。

 

ただ一つここで伝えておきたいことは、このアルバム、めちゃくちゃ良い。個人的にはきのこ帝国の現時点での最高傑作だと思っている。きのこ帝国はデビュー当初からは音楽性は変わったかもしれない。しかし、良い音楽をやっていることは変わらない。

 

きのこ帝国の『タイム・ラプス』で改めてきのこ帝国の音楽の素晴らしさを感じても良いのではと思う。

 

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 8位 クリープハイプ 『泣きたくなるほど嬉しい日々に』

 このアルバム、クリープハイプ の良い部分しか入ってない。

 

捻くれてるけど切ない歌詞と、尖った歌詞。キャッチーなメロディだけど、個性しか感じない唯一無二のメロディ。他のバンドが真似できないような聴けばすぐに「クリープハイプの音」とわかるような演奏。

 

クリープハイプの魅力がこれだけ詰まっていれば悪い作品になるわけがない。

 

前作は新しいことに挑戦したアルバムだったと思う。しかし、今作は新しさよりも、「クリープハイプの強み」をさらに伸ばそうとした作品ではと思う。

 

そして、個人的には1曲目の私立恵比寿中学への提供曲のセルフカバーである『蛍の光』に特別な意味を感じてしまう。それは勘違いや深読みかもしれないけど、それも含めて素晴らしい作品だと思う。

 

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蛍の光

蛍の光

  • クリープハイプ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

7位 ・・・・・・・・・ 『         』

 

 このアルバム、一応は女性アイドルグループのアルバムである。

 

しかし、グループ名もアルバムタイトルもぶっ飛んでいる。グループ名は公式な呼び名がない。「・」が9個並んでいるだけ。アルバムタイトルもない。半角スペースが9個並んでいるだけ。メンバーの名前もないらしい。

 

奇を衒ったグループに思うかもしれない。それは間違いではないが、曲を聴くと、楽曲自体はしっかりしている。アイドルソングとしては奇を衒ってるような方向性ではあるが、音楽として聴くと正統派な作り方。

 

シューゲイザーとアイドルを混ぜたようなサウンドがあれば、ポストロックとアイドルを混ぜたようなサウンドもある。その音楽は純粋に良い曲だと感じてしまう。

 

どれだけ良い曲に感じるかと言うと、個人的な年間ベストアルバムの第7位にいれてしまうほどに。

 

 

6位 Mom 『PLAYGROUND』

 

 語弊があるかもしれないが、10年前と比べると、音楽の製作は誰でも簡単にできるようになった。昔だったら高値の機材を揃えなければまともな録音もできなかったし、まともに音楽活動もできなかった。

 

もしかしたら、2018年だからMomのような天才が見つかって素晴らしい作品をつくてくれたのかもしれない。

 

MomはiPhoneやMac向けの『ガレージバンド』という無料ソフトにより楽曲を製作している。その作り出す音は新鮮な音で、聴いたことないような音。そして、聴いたことないような素晴らしい曲。

 

歌手なのかラッパーなのかもよくわからない。歌っていないようにも聞こえるし、かといってラップをしているようにも聞こえない。でも、歌っているようにもラップもしているようにも聞こえる。不思議な魅力がある。まるで中村一義の『金字塔』を初めて聞いた時のような衝撃。

 

大げさに思う人もいるかもしれないが、Momは天才だと思う。アルバムを最初から最後まで聴いて欲しい。それが大げさじゃないとわかるから。

 

東京

東京

  • Mom
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 5位 Mason book girl 『yume』

 

 このアルバム、訳がわからない。おかしい。これ、貶しているわけではなくて褒めてる。訳がわからないと思うぐらいに聴いたことがないような音楽。

 

最初から最後まで、どこかで必ず聴いたことない音が聴こえる。聴いたことないような展開になる。編曲も「こんな編曲ありなのか」と思うようなびっくりするアイデアがあったりと、聴いていて全てが新鮮なアルバム。

 

シングル曲や既発曲も多く収録はされている。しかし、リアレンジされている曲があることも理由だが、アルバムの曲順で聴くと、聴いたことがある曲なのにまるで新曲のように新鮮な気持ちで聴ける。

 

欠点があるとしたら、重いアルバムなので聴いた後に疲労感を感じるところ。しかし、それだけ情報量も多く、集中して聴いてしまう作品であるとも言える。

 

訳がわからないぐらいにすごいです。

 

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4位 しののめ 『ロウライト』

 

 しののめというバンド。きっと誰も知らないと思う。公式ツイッターのフォロワーも170人程度しかいない。ライブもほとんどやっていない。リリースしている音源も少ない。

 

でも、このバンドが埋もれているのはもったいないとも思う。すごく、個性的なんだ。

 

1曲だけ聴いても魅力は伝わり難いかもしれない。とても好みが分かれるサウンドだし、それなのに音楽性も幅広い。なんとなく影響を受けたであろう音楽は想像できる。でも、〇〇ぽいという説明はできないような音楽。

 

アルバムを聴かないと魅力がわからないんだ。曲単位でも「なんだこの曲は」と思うような唯一無二さはある。でも、アルバムとしてまとまった時に、「なんだこのバンドは」と思うような衝撃がある。

 

世間にも音楽ファンにも見つからずに埋もれているすごい音楽がまだまだあるのかもしれない。

 

楽園

楽園

  • しののめ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

3位 ネクライトーキー 『ONE!』

 

 このバンド、絶対に2019年に売れます。絶対にネクライトーキーはもっと大きな存在になります。このアルバムを聴けば、誰もがそう思うはず。

 

ポップでキャッチー。だけど中毒性のある楽曲。個性的な歌詞と反骨精神でいっぱいの歌詞。様々な名曲のオマージュも取り入れるユーモア。オーケストラヒットを連発するグルーブ感ある演奏とハム太郎みたいな声なのにかっこよさも感じるボーカル。

 

こんな個性だらけのバンドが注目されないはずがない。

 

しかも、アルバムの収録曲が全てキャッチーな上に名曲だ。全曲シングルカットできるぐらいに力強い曲ばかり。

 

このバンドは今のうちに聴いてチェックするべき。むしろ、今のうちにチェックしないで、いつするの?

 

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遠吠えのサンセット

遠吠えのサンセット

  • ネクライトーキー
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

2位 Snail Mail  『Lush』

 

最近は洋楽を聴かない人が増えているらしい。特にロックが好きな人は邦楽のロックを好んで聴く人が多いように感じる。海外ではロックは下火だからだろう。ロックがこれほど多くの人に聴かれている日本の方が今ではマイノリティかもしれない。

 

しかし、ロックが好きな人にはスネイル・メイルを聴いて欲しい。いや、聴け。かっこいいから。

 

音はシンプルなロック。楽曲の構成もシンプル。曲自体には目新しさはないかもしれない。でも、少し気だるく歌うボーカルも、厚みのない音のギターにもかっこよさを感じる。

 

なぜか惹きつけられる魅力があって、ずっと聴いてしまう。これがカリスマ性というやつなのか、ロックスターのオーラなのだろうか。自分は今年最も聴いた洋楽アルバムはスネイル・メイルだ。

 

久々にかっこいいロックミュージシャンが海外から出てきた。めちゃくちゃおすすめ。

 

 

1位 原田知世 『ルール・ブルー』

 

 ぶったまげた。凄いアルバムだと思った。どうやら昔からの原田知世ファンには不評なアルバムらしい。それはプロデューサーの色が濃く出ている作品だからかもしれない。しかし、自分の中では最高の作品。だから個人的に年間ベストにした。

 

どちらかというと、世間では原田知世は女優のイメージかもしれない。年配の方なら昔アイドル歌手としても活動していたというイメージもあるかもしれない。しかし、歌手としても素晴らしい歌声と表現力を持っている。良い曲を歌って言う。

 

個人的には『ルール・ブルー』は原田知世の作品でもあり、プロデュースを行っている伊藤ゴローの作品でもあると思っている。

 

1. Hello (作詞:原田知世 / 作曲:伊藤ゴロー)

2. 銀河絵日記 (作詞:高橋久美子 / 作曲:伊藤ゴロー)

3. ping-pong (作詞:土岐麻子 / 作曲:伊藤ゴロー)

4. 名もなき青 (作詞:角田隆太 / 作曲:伊藤ゴロー)

5. 風邪の薬 (作詞:堀込高樹 / 作曲:伊藤ゴロー)

6. 夢の途中 (作詞:原田知世 / 作曲:伊藤ゴロー)

7. ショート トリップ (作詞:角銅真実 / 作曲:伊藤ゴロー)

8. Hi (作詞:角銅真実 / 作曲:伊藤ゴロー)

9. 2月の雲 (作詞:高橋久美子 / 作曲:伊藤ゴロー)

10. わたしの夢 (作詞・作曲:辻村豪文)

Produced & Arranged by 伊藤ゴロー

 

関わっているアーティストの一覧を見てもらうと、どれだけ凄いことかわかるはずだ。一流が揃っている。実力も才能もある作家。その作品を伊藤ゴローが自身の色と原田知世の色を加える。

 

そうしたら、最高の作品になった。

 

曲も歌詞も編曲も良い。ポップであり実験的でもある。そして、かっこいい。

 

きっとこの作品をベスト1位に挙げる音楽ファンはあまりいないのではと思う。作品自体が音楽ファンにあまり届いていないような印象もある。でも、この作品、マジで聴いた方がいい。

 

 

まとめ

 

今年は個人的には邦楽の方が好みの作品が多かった。そして、打ち込みよりも楽器の音がメインの作品が好きなのだと改めて実感。

 

2018年は特に好きなアルバムが多かった。まだまだ紹介したい作品もたくさんある。

 

「昔の音楽の方が良かった」という人もいる。

 

でも、毎年新しい音楽が作られて発表されている。毎年名曲が増えているのだ。昔にも良い曲はたくさんある。でも、今だからこそ生まれる名曲もあるし、新しい作品がどんどん生まれる「今」が音楽好きからしたら1番面白いんだろうなと思う。

 

個人的なベスト20の一覧は下です。11位から20位は他の記事にまとめてあるので、そちらも読んでもらえたら嬉しい。

 

20位 the 1975 『ネット上の人間関係についての簡単な調査』

19位 PELICAN FANCLUB 『Boy just want to be coulture』

18位 ザ・クロマニヨンズ 『レインボーサンダー』

17位 羊文学 『若者たちへ』

16位 Jason Mraz 『Know.』

15位 アナログフィッシュ 『Still Life』

14位 SOLEIL 『SOLEIL is Alright』

13位 カネコアヤノ 『祝祭』

12位 Hinds 『I don't run』

11位 ヨルシカ 『負け犬にアンコールはいらない』

10位 Lyrical School 『WORLD'S END』

  9位 きのこ帝国 『タイム・ラプス』

  8位 クリープハイプ 『泣きたくなるほど嬉しい日々に』

  7位 ・・・・・・・・・ 『         』

  6位 Mom 『PLAYGROUND』

  5位 Mason book girl 『yume』

  4位 しののめ 『ロウライト』

  3位 ネクライトーキー 『ONE!』

  2位 Snail Mail 『Lush』

  1位 原田知世 『ルール・ブルー』

 

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