オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

子どもをライブやフェスへ連れていくのは児童虐待

春フェスも終わり夏フェスシーズンが近づいてくる

ゴールデンウィークに行ってきました、JAPAN JAM。

夏ほど暑くもなく、晴れた青空の下でライブを楽しめました。

 

www.ongakunojouhou.com

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いろいろと改善してほしい点はありましあが、最高の2日間を過ごせました。

 

でも、ライブの内容や会場や運営以外にも、気になる部分がありました。

気になるというか、それダメでしょってレベルのこと。

ライブや音楽フェスは遊園地でもレジャー施設でもない

2000年前後から日本の音楽フェスは拡大して行きました。

夏に行われる有名なROCK IN JAPAN FESTIVALやSUMMER SONIC、FUJI ROCK FESTIVALだけでなく、今では春夏秋冬どの季節でも音楽フェスは行われています。

 

そして、若いころに音楽フェスや音楽のライブに行っていた人たちは大人になり家族ができると家族で行くようになったり、音楽フェスが音楽ファン以外にも浸透し、休日にレジャー施設へ行く感覚で参加する人たちも増えてきているのではと感じる。

 

実際に自分が言ったライブや音楽フェスでも小さい子どもを見かけたり、中には乳幼児を乗せたベビーカーを押している家族連れもいた。

実際に先日自分が参加したJAPAN JAMでもそういったお客さんがいた。

でも、そういった家族を見ると、「これって、虐待になるかもしれないんじゃないの?」と思ったりする。

 

子どもがいると迷惑

 

言い方は悪いかもしれないけども、未就学児童がライブ会場にいると、一般のお客さんにとっては邪魔だ。

コンサートやライブでは未就学児童は不可になっているところも多い。

それはやはり、ほかのお客さんの迷惑になることが多いからだろう。

 

小さな子どもは親が目を離したすきにいなくなるかもしれないし、そういった子どもに気づかずぶつかってけがをさせてしまうかもしれない。

アーティストの演奏中に騒ぐかもしれない。

周囲のことを考えない親が子どもを肩車してほかのお客さんの視界を遮るような行動をする輩もいる。

何も起こらなかったとしても、小さい子どもがいるだけで周囲のお客さんは気になってライブに集中できない時もある。

 

実際に自分が参加したJAPAN JAMでもステージ前方エリアに小学校にもまだ通っていないであろう女の子が親に連れられているのを見た。

親はライブに夢中で子どもはほったらかし。

たまに子どもを肩車してステージを見せたりしていたが、子どもは耳を手で押さえたり、親から離れてうろうろと歩いたりしていた。

気になって親に声もかけたが、「そうですか!すいません」と言っても、変わらずほったらかし。

 

子どもも心配だし、ライブに集中もできないし、迷惑でしかない。

 

ライブの爆音が原因の騒音性難聴

爆音が鳴っているライブ環境は子どもにとって悪影響でしかない。

大人でもライブでの爆音を聞くことによって、騒音性難聴になってしまうことがある。

 

実際に子どもの聴覚の感受性が大人よりも高いかは不明らしい。

しかし、乳幼児や小さな子どもは、自分の耳に異常が起こってもそれを伝えられなかったり、きちんと説明できない。

 

そのため、騒音性難聴になっても発見や治療が遅れてしまうかもしれない。

 

体力も大人よりもない。

そのため、疲れで体に異常が出てしまうかもしれないし、疲れているときほど、騒音性難聴にもなりやすいらしい。

 

そのため、子どもの聴覚を守るためにはライブや音楽フェスへ連れて行かない方がいいのだ。

 

大人でもケガするぐらい危険

座席のあるコンサートホールならまだしも、座席のないライオブハウスや音楽フェスはただその場にいるだけでも危険だ。

 

前方ではモッシュやダイブといった激しいノリで聴く人たちも多い。

 

  ↓画像クリックで動画が開きます。


EXODUS - Extreme wall of Death @ Wacken Metal Festival 2010 !!

 

アーティストによってはこれぐらい激しくファンが暴れることもある。

この中に子どもがいたら死んじゃうよ?

 

自分が先日行ったJAPAN JAMではステージ近くの前方エリアにも小さい子どもを連れている家族がいた。

真ん中あたりでもベビーカーを押しているお母さんもいた。

 

JAPAN JAMはチケットも売り切れていなかったし正直お客さんも少なかった。

それでも、前方エリアではサークルもできたり、モッシュも発生していた。

中盤あたりにいても、人気曲や盛り上がるキラーチューンが流れれば、若いファンは後方から走って前方へ駆け寄っていく。

 

前方にいた子どもや中盤にいたベビーカーの乳児がケガしなかったのは運が良かっただけだ。

 

大人でもライブ中のモッシュやサーフでけがをすることもある。

 

このように大人でもモッシュやダイブで怪我をしてしまい、その結果、アーティストやほかのお客さんに迷惑をかけてしまうこともある。

 

モッシュやダイブがなかったとしても、人が詰め寄って圧縮することもあるし、酸素も薄くなる。

体調不良になったり将棋倒しに巻き込まれることもある。

 

www.daily.co.jp

 

ライブや音楽フェスの運営が適当だと下記のような過酷な状況で大人でも危険な環境で音楽を聴かなければいけないこともある。

matome.naver.jp

 

 ライブ会場はそれだけ過酷な場所なのだ。

本来であれば自分である程度のことが判断できるようになってから、自己責任で行くべき場所なのだ。

 

 

それでも子どもを連れて行きたいならばどうするべきか

自分も音楽が好きだ。

ライブへ行くことが好きだ。

子どもはいないけれども、ライブへ行きたいという親の気持ちもわからなくはない。

子どもにも音楽を楽しんでほしいという気持ちもわからなくはない。

 

でも、行きたいならば、子どもを預けて行くべきだと思う。

それができないならば、ライブへ行くことはあきらめてほしい。

 

もしくは、未就学児童入場可の座席のあるライブへ行くか(その場合も子どもが騒いだりしたら席を外してほしい)音楽フェスでも後方の周囲のお客さんも座ってみるようなシートエリアなどで観てほしい。

 

それと、必ず耳栓やイヤーマフはするように。

 

CRESCENDO 耳栓 ライブ用 イヤープロテクター Music

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大人でも騒音性難聴になってしまうことがあるので、子どもを守るために必ず耳栓かイヤーマフをしてください。

大人の自分もライブ中はライブ用の耳栓をしています。

 

子どもがライブへ行くことを否定はしない

環境さえきちんと整えられるのならば、子どもをライブやコンサートへ連れていくことに反対はしません。

むしろ、子どものうちに生の音楽に触れてほしいと思う気持ちもあります。

 

例えばポップスやロック、フェスでなくて”お母さんといっしょコンサート”などでも連れて行ってあげれたらと思います。

 

あとは未就学児童入場可のライブなら多少子どもが騒いでも、多少は周りのお客さんも優しく許してくれるかもしれないです。

 

 

この山下達郎のライブでの話が好き。

 

子どもをライブやフェスへ連れていくのならば、親はきちんと子どもも楽しめる環境を整えなければいけないし、ほかのお客さんに迷惑をかけない工夫をしなければいけないです。

これは親の義務です。

保護者なのだから。