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ジャニーズのイベントにロキノン系が出ても通用しないと思う

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METROCKに関ジャニ∞が出演しましたね

『関ジャニ∞がMETROCK出演決定』

Mステでそれが発表されたんですよ。

 

発表されてすぐ、良くも悪くもTwitterなどのSNSは荒れてましたね。

ロックキッズもジャニオタも音楽オタクも自分の意見をわーわー言ってました。

でも、フェスが終わってみて振り返ると、関ジャニ∞は普通にロックフェスで通用していたと思うんですよ。

ちなみにそれに関しては別のエントリで書いたのでそちらをどうぞ。

 

www.ongakunojouhou.com

 

ふと思ったことだけれども、逆にMETROCKに出演していた他のアーティストがジャニーズだらけのイベントに出演した場合、そのアーティストは受け入れられるのだろうか?

それについては、受け入れられることは難しいのではと思う。

ジャニーズファンは自分の推し以外は興味がない?

自分はジャニーズのライブを客として観たことはない。

しかし、学生時代にライブスタッフのバイトをしており、ジャニーズ関連のコンサートにも関わっていた。

関ジャニ∞のライブスタッフも何度かやったことはあるし、他にも多くのジャニーズのグループにライブスタッフとして関わった。

 

そこで思ったことは、ジャニーズのファンは自分が好きなアイドルに感じては心の底から好きで熱狂的に応援しているんだろうなということ。

それともう一つ思ったことは、自分が応援しているグループやメンバー以外にはそれほど興味がないのかもということ。

 

もちろんそれは全員ではないと思う。

しかし、ジャニーズのライブスタッフをしていて切なくなることもあった。

 

元KAT-TUNの田中聖を応援しようと思った

まだKAT-TUNが6人だった頃、KAT-TUNのライブスタッフをしていた時のことだ。

ライブ中にそれぞれのソロコーナーがあった。

自分はアリーナの警備をしており、花道の近くに配置された。

 

当時メンバーだった田中聖のソローコーナーの時だ。

田中がバイクに乗って花道を走り歌うという演出があった。

ちょうど自分のすぐ近くでそのバイクが止まって歌うということを、あらかじめ社員から聞いていた。

その時はファンも前に押し寄せてくるから気をつけろよとと社員から言われた。

自分も「田中のソロコーナーになったら気合を入れなければ」と覚悟した。

 

そして、田中聖のソロコーナー。

バイクで花道を走り、自分のすぐ後ろまで来た。

ファンが押し寄せてくるとと予想して覚悟を決め、気合を入れ柵をぐっと握った。

 

でもね、全然押し寄せてこねーの。

 

むしろ、自分の前の人たち、超冷静に見てる。

椅子に座ってる人もいる。

うちわを下している。

よく考えたら、田中のうちわを持っている人が殆どいない。

席を外してトイレに行く人がたくさんいる。

客席全体の3分の1ぐらいはトイレに向かっている。

 

少し切なくなった。

同じグループ内でも好きなメンバー以外にはそれほど興味ない人も多いのかなと思った。

これが別のグループといっしょに出演するイベントだった場合は、自分がファンではないグループのステージは観ないのかなと思った。

 

それがいけないことだとは思わないし、自分もフェスや対バンなどのバンドのライブでも興味なかったり、実際観ても好みに合わなければ観ないから仕方がないことだなとは思う。

 

でも、田中が不憫に思えて、それ以来、密かに田中を応援している。

 

もしもバンドと対バンしたとしたら

今回関ジャニ∞が出演したMETROCKだが、話題性もあり、畑違いの場所でも関ジャニ∞は受け入れられた。 

しかし、例えば、ジャニーズのグループが主催したイベントに普段フェスに出ているようなバンドが出演したとしたら、それは受け入れられるのだろうか。

 

おそらく、難しいのではと思う。

 

例えば、日本のフェスでは頻繁にヘッドライナーを務めているサカナクションがジャニーズのグループ主催のイベントに出た場合。

なかなか受け入れてもらうことは難しいのではないだろうか。

全員ではないとしても、自分の好きなグループやメンバーにしか興味ない人も多い。

その中、アイドルでもないグループが出演したところで、METROCKでの関ジャニ∞とは違い、受け入れられる態勢にもなっていない状態でステージに立つことになるのではと思う。

METROCKの関ジャニ∞は冷やかし観る客も含めて、普段見れないジャニーズを見るという興味本位の部分で、出番前からそれなりに受け入れられる雰囲気になっていた。

 

系統の違うアーティストを受け入れないことは、悪く言えば排他的ともいえるが、決して悪いことだとは思わない。

それだけ自分が応援しているグループを一途に好きということなのだから。

 

ロックファンも実は排他的?

伝説のバンド、Hi-Standard(ハイスタンダード)が主催したフェス、『AIR JAM』でのこと。

そのフェスにはONE OK ROCKが出演していた。

 

ワンオクと言えば、アリーナツアーをやってしまうほどの人気バンドだ。

べビメタのバーターと言われることもあるが、なんだかんだで海外でもライブをして評価はされている。

 

それほどの人気バンドであるワンオクが、『AIR JAM』ではアウェイだった。

 

主催のハイスタもワンオクもロックバンド。

しかし、ハイスタとワンオクでは活動歴や活躍していた時代、ファン層が違う。

細かく言うと、メロコアをやっているハイスタと、ラウドよりの音楽をやっているワンオクではジャンルも少し違う。

ハイスタが主催なので、もちろんハイスタファンが多いし、同じジャンルの音楽を求めている人が多い。

そのため、ワンオクはアウェイになってしまった。

そのため、ステージに立つ環境が違えば、どれだけ人気があったとしても、受け入れられないことがあるのだ。

 

逆にワンオクのライブツアーにオープニングアクトとして出演したWANIMA。

WANIMAはハイスタのメンバーである横山健の主催するレーベルでもCDをリリースしており、『AIR JAM』では世代的にワンオクと同じではあったが受け入れられて盛り上がっていた。

 

しかし、ワンオクと対バンしたWANIMAはアウェイだったらしい。

 

それはワンオクのツアーだったのでワンオク目当てのお客さんが多かったこともある。

しかし、今やCMにも出演し、アリーナライブも成功させてしまう人気バンドのWANIMAだ。

それでもアウェイだったのだ。

 

もちろん、その日のパフォーマンスのクオリティなども関係しているとは思う。

しかしジャンルの違いやファン層の違いなどもあり、WANIMAがワンオクファンに受け入れられる態勢ではなかったことも大きな理由ではないだろうか。

 

つまり、ジャニーズだけでなく、バンドが好きな人たちも排他的な部分があるのだ。

 

排他的なことは悪いこと?

色々なジャンルやいろいろなアーティスト、様々な曲を聴くことは良いことだと思う。

それだけ自分の好きなものが見つかる可能性が高まるから。

 

でも、だからと言って、一部の音楽やアーティストにしか興味を持たないことは悪いことなのだろうか。

それは決して悪いこととは思わない。

 

今回METROCKでの関ジャニ∞の出演は大成功だと思う。

関ジャニ∞を聴いたことがない層にもアピールできたと思う。

でも、やっぱりロックフェスに来る客層は普段からロックフェスに出演するアーティストが好きなのだ。

 

ジャニーズの新曲にロキノン系のバンドマンが曲提供したからと言って、そのバンドのファンがジャニーズのグループほどファンが増えるのか。

ジャニーズのファンは、やっぱりアイドルが歌う歌が好きなのだ。

 

ある程度の年齢になると、自分の大好きなもの以外を受け入れられないわけではないが、好みに偏りはできてしまう。

それは個人としての個性の形成にもつながることだし、悪いことではない。

自分だって好みは偏っているし、基本的にはロックが好き。

自分がいまから急に演歌にハマることはあまり想像できない。

 

だから別に排他的だろうが、好みが偏っていようが、悪いとは思わない。

 

でも、アウェイの環境に行くアーティストはかっこいいなと思う。

 

 バンドでもアイドルでも、アウェイの環境に飛び込んでいったアーティストは、それが成功だろうが失敗だろうが、大きく成長するのではと思う。

そして、ファンとしてはそのアウェイに飛び込む姿を観ることも楽しいし、わくわくする。

 

個人的には、新しい層にアピールするためというより、ファンをよりワクワクさせるために、アウェイの環境にも飛び込んでほしいなと思う。

 

トピック「METROCK」について