2022-08-07 千葉で初開催したロッキンに行った感想と参加者に知って欲しい注意事項について ROCK IN JAPAN FESTIVAL コラム・エッセイ 千葉県で初開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った感想と、行って感じたひたちなか時代との違いによる問題点と注意点についてまとめました。 今後参加する人で不安がある人は参考にしてもらえたらと思います。 入場について 会場内の移動や混雑について 音響について 帰りについて その他注意事項について 絶対に守って欲しいこと 入場について 今回は蘇我駅からの徒歩、もしくは千葉駅か千葉寺駅からのシャトルバスで会場へ向かうことになる。 自分は今回蘇我駅から徒歩で会場に向かったものの、千葉駅は混雑しバスに乗るまでにかなりの時間を要したらしい。 【ROCK IN JAPAN FES. 2022】現在、JR千葉駅からの無料シャトルバスが大変混雑しております。これから会場にいらっしゃる場合は、京成線千葉寺駅からの無料シャトルバスをご利用いただくか、JR蘇我駅のご利用を推奨いたします。— rockin'onフェスOFFICIAL|ROCK IN JAPAN FES. 開催 (@rockinon_fes) 2022年8月6日 この混雑は10時50分頃に解消されたものの、既に開演した後だし、11時30分には会場行きのシャトルバスの運行は終了する。千葉駅に着くタイミングによっては、シャトルバスに乗れない可能性もあるのだ。 かと言って蘇我駅からならスムーズに会場へ行けるとも限らない。自分は9時15分頃に蘇我駅に到着したが、道が混雑していて会場まで徒歩で30分かかった。通常ならば徒歩10分ほどの距離だ。そこから入場列に並び、会場入口まで10分弱。会場入まで約40分かかっている。 ↑自分が到着した時の入場列。行列に見えるがスムーズに進む 入場タイミングによって時間は変わると思うが、蘇我駅から開演ギリギリを目指して向かうと、この程度の時間はかかると考えた方が良いかもしれない。 どうしても急いでいる時は。蘇我駅前にタクシーが客待ちしているで利用するのがオススメだ。 追記・2日目は8時50分蘇我駅着で、会場には9時15分に入場出来た。時間を少しズラすだけでめちゃくちゃスムーズ。 会場内の移動や混雑について ひたちなか時代と比べると会場全体が小さくギュッと詰まっている。そのため移動はスムーズだし、ステージ間の移動距離は短い。飲食エリアや物販エリアへ行くのもそれほど大変ではない。 会場マップを見ればわかる通り、メインステージのLOTUS STAGEとGRASS STAGEは隣合っていて、サブステージのHILLSIDE STAGEとPARK STAGEは隣合っている。 サブステージはどちらかのステージ前に居れば、両方のライブを順番に観れる配置になっている。つまり観る位置にこだわらなければ移動せず、サブステージ両方のライブを観ることができるのだ。 ↑PARK STAGE側から見たHILSIDE STAGEの様子 しかしメインステージはそうはいかない。距離は短いものの、移動の必要がある。通常なら2~3分ほどでメインステージ間を移動できるが、ライブ終了後の混雑するタイミングだと、5~10分ほどかかってしまう。 さらにはライブ終了後は次のメインステージへ行く人、サブステージに行く人、飲食ブースや物販、トイレへ行く人とでステージ間を隔てる通路は混雑しやすい。とはいえメインステージ間の移動ならば次のライブが始まるまでには到着できるかと思う。 ↑メインステージ間の通路 ちなみにメインステージからサブステージへの移動の場合、GRASS STAGEからなら15分程はかかってしまう。ただしLOTUS STAGEからの移動ならステージ上手側の横の通路を使えば5分とかからないだろう。 つまり多少の混雑はあるものの、移動はそれほど大変でなく快適である。 しかしVaundyやMrs. GREEN APPLEなどの超人気アーティストの場合、メインステージなのにフロアに入れず入場規制状態になっていた。アーティスト人気だけでなく、ソーシャルディスタンスを保ちながら観る人が多かったことが原因だろう。どうしても観たい目当ては、早めの移動を心がけることがオススメだ。 物販や飲食ブースも人気なものは列が長いが、基本的には混雑は少なかったように感じた。(時間による) 音響について 基本的には野外フェスとしてはトップクラスに音が良い。 同会場で開催されているJAPAN JAMは風が強い春開催なので音が風に流されて酷い状況も多いが、夏は風が弱いのでそのような心配はない。特にスピーカーから離れていない場所ならば、かなり良い音で聴けるだろう。 前方エリアが当選した場合、近くで観れるだけでなく音も良いので最高だ。 しかしMC中や静かな曲を演奏している時は、別のステージで演奏している音やサウンドチェックの音が聴こえて来る時はある。それがノイズに感じる時はあるかもしれない。Mrs. GREEN APPLEが『僕のこと』を演奏している最中には、隣のステージで次に出演するクリープハイプのサウンドチェックの音が聴こえてきていた。 メインステージはスピーカーがステージ部分だけでなく、フロア中央付近の左右と真ん中にもスピーカーあることも気をつけた方が良い。 ステージのスピーカーと中央のスピーカーの音が混ざり合う位置だと、音に違和感を覚えるかもしれない。なぜならステージのスピーカーと中央のスピーカーは位置が違うので、自分の耳に届く速度が少しズレる。ほんの0.1秒ほどの違いでも音に酔ってしまうかもしれない。 自分は緑黄色社会の時にこの状態になり、途中から場所を移動して改善させた。自分の肌感覚ではあるが、中央スピーカーの近くかつ中央スピーカーの少し前あたりの位置だと、音が混ざりあい音に酔うと感じた。それよりも前方もしくは後方ならば問題はなかったと思う。 ただし後方だと音は小さく感じて迫力は減少するので、そこは注意点である。近くにショッピングセンターや飲食店など一般の人が訪れる場所が多いので、音量を通常のライブより小さくしているとも感じた。それも理由かもしれない。 とはいえ野外フェスてしては音響をかなり頑張っているので、そこまで多くの不満はない。むしろ音については期待しても良いのではと思う。 帰りについて クロージングアクトまで観たら、めちゃくちゃ混雑する。半端なく帰りに時間がかかる。 自分の場合21時の終演まで会場にいたが、クロージングアクトが行われたHILSIDE STAGEからメインゲートの出口までに40分かかった。そこから蘇我駅まで混雑の中を40分歩いた。 会場最寄り駅まで合計1時間20分もかかってしまったのだ。 ↑終演後の会場出口へ向かう混雑状況 これは来場者数が多く混雑したことに加え、駅までの信号が赤になるのが早いこと、蘇我駅が小さいので数万人がまとまって来た時に対処しきれないなどの問題があると思う。 千葉駅と千葉寺駅までのシャトルバスにタイミング良く乗れれば良いのだが、21時30分で運行が終了してしまう。それを過ぎて帰宅したほぼ全員が蘇我駅を利用したことも原因だろう。 これの対策としては入場口のメインゲートではなく、再入場口から退場し迂回する形だと多少は早く駅へ着くようだ。自分の知人はこのルートを通って終演後のHILSIDE STAGEから蘇我駅まて1時間で着いたらしい。 遠方から来た人は終電を逃す可能性がある。お金を使ってもいいならばタクシーを配車して駅に向かう作戦がベストかもしれない。(タイミングによっては配車に時間がかかるかもしれないけども) おそらくロッキング・オンも改善を試みるとは思うが、会場の性質が理由となっているので限界はあるだろう。駅近くの会場だとしても、帰りは大変だと覚悟した方がいいだろう。 追記:2日目はクロージングアクト終了時刻21時過ぎに、ヒルサイドステージから再入場口(シャトルバス方面)へ蘇我駅に徒歩で向かったところ、21時40分頃に駅に到着しました。やはり再入場口からの方がスムーズなようです。 ちなみにシャトルバスは最終が21時30分なので、21時15分頃に列は並ぼうとしたら「打ち切りました」と言われて乗れなかったです。クロージングアクトまで観たら、シャトルバスに乗るのは難しいかもしれません。 その他注意事項について 携帯電話の電波はめちゃくちゃ悪い。繋がらないタイミングはたくさんあったし、繋がっても速度が遅かった。自分はpovoを使っているが、他のキャリアでも同様だったようだ。 対策としては機内モードにしてから、しばらく時間を置いて機内モードを解除すると繋がりやすくなるらしい。富士急ハイランドで行われた日向坂46のライブに行った時に運営から教えてもらった。日向坂46には感謝したいし、宮田愛萌を推していきたい。 そしてクロークが昼過ぎに完売するというまさかの事態があった。これはひたちなか時代よりも会場が小さいため、預けられる数に限界があったからだろう。 かといって近くにコインロッカーがあるわけでもない。どうすることもできない。荷物が多い人は午前中に来場をオススメしたいし、遠方から来てホテルに泊まる人は、ホテルに預けた方が良いだろう。 トイレの数もひたちなか時代と比べると少なく感じた。並ぶ時間は長くはないものの、やはりスペースが狭いので並ぶ場所に困る箇所もあった。これも仕方がないことだが、気にかけた方がいいかもしれない。 追記:8月12日以降は会場(フクダ電子アリーナ内)にコインロッカーが設置されるそうです。これで荷物を預けられないというトラブルは防げるでしょう。 絶対に守って欲しいこと ルールとマナーは絶対に守ろう。 今回はロッキング・オンが決めたローカルルールと言うよりも、政府が決めた感染症から命を守るためのルールである。それを守ることを条件に、開催が許可されているのである。 それすら守れない奴は、他人に迷惑をかけても気にしない人間のクズだと自覚してくれ。 下リンク先の公式サイトの感染症対策の内容を、完全に理解できるまで何度も読むべきだ。そして必ず実行しなければならない。 初日はほとんどの人がルールやマナーを守っていた。しかしほんの0.1%だとしても、ルールやマナーを守らない人間のクズやバカもいた。自分勝手な行動をすれば、他人からバカな奴だと思われて軽蔑される。それも理解してくれ。 コロナが弱毒化してきて、コロナとの付き合い方や戦い方も定まりつつある。しかし感染拡大している最中での開催であることは変わりない。 ここで万が一の事態になれば、少しずつ元に戻ってきたライブエンタメシーンやフェスシーンが、振り出しに戻ってしまう。もしかしたら、またマイナスからのスタートになるかもしれない。最悪、2度と音楽フェスができない社会になることも考えられる。 なぜあなたは音楽フェスにいくのか?それは音楽やライブやフェスが好きだからだろう。自分が大切な場所を守るための行動を、きちんと理解し考え実行していこう。ロッキンに行く参加者ならば、それができるはずだ。 そして重要なことがもう1つだけ。 ルールとマナーを守り、思いやりを持ちつつ、全力で楽しみましょう! ロッキング・オン・ジャパン 2022年 09 月号 [雑誌] ロッキングオン Amazon