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【ライブレポ・セットリスト】the pillows『RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.4』at KT Zepp Yokohama 2023年1月29日(日) 

the pillowsが『ペナルティライフ』と『GOOD DREAMS』というアルバム2枚の再現ライブツアーを行うと知り、必ず行かなければと思った。個人的に『GOOD DREAMS』には思い入れが深いからだ。

 

自分が初めて買ったthe pillowsのアルバムが『GOOD DREAMS』だった。初めてthe pillowsのライブを観たのも、このアルバムのリリースツアーで、静岡サナッシュでの公演だった。たしか当時も寒い冬の日だったと思う。そのライブを観たことをきっかけに、the pillowsが自分にとって大切なバンドのひとつになった。それぐらいに興奮したライブだった。

 

再現ライブを観るということは、あの日を追体験できるのかもしれない。あの楽しさをもう一度体験できるはずだ。

 

そう思ってthe pillows『RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.4』の千秋楽が行われる横浜 KT Zepp Yokohamaへと向かった。

 

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フロアは観客で埋め尽くされているし、撮影用のカメラも入っている。後日映像作品になるのだろう。よくよく考えるとコロナ禍になってからのthe pillowsが、ワンマンで2000人以上のキャパの会場をフル動員したのは初めてだ。少しずつコロナ禍以前の景色に戻って来たということだろう。

 

いつもと同じようにSalon Music『Kelly's Duck』をSEに登場したthe pillows。それに盛大な拍手や歓声で応える観客。コロナ禍における感染症対策のガイドラインが変更になったので、かつてと比べると音量は小さいものの声を出しやすくなったのだろう。雰囲気も景色もコロナ禍以前と変わらない。

 

まずは『ペナルティーライフ』の再現だ。アルバムの1曲目と同じ、『Dead Stock Paradise』からライブはスタートした。

 

イントロで客席に向けて銃を構えるかのようにギターのネックを持つ山中さわお。それに対し観客は歓声をあげたり腕を上げて応えている。それに間奏で山中が「アウイエ!」と叫べば観客も「アウイエ!」と返す。コロナ禍以前と同じライブの空気感だ。

 

続いて演奏されたのは『Freebee Honey』。『ペナルティーライフ』の中でも特に疾走感ある楽曲だ。早くも会場の盛り上がりはピークに感じるほどの状態になっている。

 

後半の〈最終回を図に乗って録り直してるんだ〉という歌詞は〈再放送を図に乗って録り直してるんだ〉という歌詞に変更されていた。これは「再現ライブ」の本質を捉えた歌詞変更に思う。

 

真鍋吉明がアドリブでギターを弾いてから始まった『ターミナル・ヘヴンズ・ロック』では、観客も一緒に「ロック!」と叫ぶ。静かに落ち着いて聴くライブも最高だが、ロックのライブで自由に歌えることはやはり楽しい。

 

山中さわお「久しぶりじゃないか!俺たちは、今夜、何かを取り戻しにきたぞ!」

観客「あういえええええええええええええええええ!!!!!!!」

山中さわお「・・・・・・」(チューニングを始める)

観客「・・・・・・」

山中さわお「・・・・・・こんなに静かになるか?」

 

the pillowsのファンはMC中は、無駄に歓声をあげることはない。基本的には空気を読んで静かにいる。とても真面目なファンだ。変な声かけをしたり無駄に騒ぐと山中に怒られることを、過去の経験から学んでいるからだろう。彼の怒りの地雷を踏まないように気をつけているのだ。

 

「もしかしたら今後のライブではやらない曲もあるかもしれない。全ての曲を噛み締めながら楽しんでくれ」と話してから演奏が再開。『ファントムペイン』で重厚なサウンドを鳴らし、『モールタウンプリズナー』でさらに熱気を上げていく。

 

再現ライブではあるものの、曲順はアルバムとは違う。ライブとして最も魅力的になる曲順かつ「今のthe pillowsがペナルティーライフを作るとした場合の曲順」を意識しているのかもしれない。再現というよりも再構築だ。

 

序盤で最も盛り上がった楽曲は『スーパートランポリン スクールキッド』だ。ライブで滅多にやらないインスト楽曲である。山中が曲名を言うと歓声が湧き上がり、曲が始まると自然と盛大な手拍子が鳴らされた。

 

山中と真鍋とサポートベースの有江嘉典は前方に出てきて観客を煽る。腕をあげたり踊り狂ったりと、観客は各々が自由に楽しんでいた。「この曲でこんな盛り上がることってあるのか(笑)」と言ってメンバーが笑うほどの盛り上がりだ。

 

ここまではアップテンポの楽曲が中心だったが『ペナルティーライフ』にはミドルテンポやスローテンポの楽曲も収録されている。この後に連続で披露された『ロンサムダイヤモンド』と『昇らない太陽』がまさにそれだ。結成30周年を超えたからこそ出せる貫禄が音から滲み出ている。深い余韻が残る演奏に観客は良いしれている。

 

やはりミドルテンポの楽曲は今のthe pillowsが演奏した方が魅力が際立つ。山中も「『昇らない太陽』は当時よりも上手に歌える様になった。50歳をすぎてから昔よりも優れた部分があるって、希望があることじゃないか?」と語るほどだ。

 

「自分らしい歌詞ではないけれど、とても良い曲と思っている」と語ってから『ムーンマーガレット』が披露されると、会場の雰囲気がパッと明るくなった。

 

再び腕をあげて盛り上がる観客。そんなフロアをうなづきながら見渡しつつ歌う山中。客席天井のミラーボールが回る演出も華やかで良い。歌詞と同様に演出もthe pillowsらしくはないが、それでも楽曲も演出も最高だ。

 

そこから流れるように『I know you』が続く。明るい空気感は変わらない。自然と手拍子が巻き起こったりと、会場の一体感はさらに高まっていく。演奏が終わった後、長い拍手が鳴り響いた。会場が最高の空気になっているからこその拍手に思う。

 

そんな余韻を感じつつも『傷跡の囁き 誰もいないパラダイス』。アルバムと同様に『ペナルティーライフ』の再現ライブも、この楽曲が最後だった。

 

スローテンポの繊細な楽曲を、丁寧に歌い演奏するメンバー。やはりこのような楽曲は今のthe pillowsが演奏した方が魅力が増す。〈それは寒い冬の日の朝〉という歌詞から始まる楽曲なので、この時期に聴けることも嬉しい。

 

演奏を終えると盛大な拍手がステージに贈られる。ライブが素晴らしかったことはもちろん、改めて再現されたことで『ペナルティーライフ』が名盤だと再認識することができた。

 

全曲を披露し終えて山中は「このアルバムの曲はギターが難しいんだ。だからもうやりたくない!俺はギターを頑張りたくない!ギターは真鍋くんに頑張ってもらいたい!」と笑いながら話していた。

 

しかし名曲がたくさん詰まった名盤だ。これからもライブで披露して欲しい。だから、ギターをこれからも頑張ってくれ。

 

ここからは『GOOD DREAMS』の再現が始まる。1曲目は『Xavier』。アルバムでも1曲目だった楽曲だ。再び拳を上げたりと盛り上がる観客。『WALKIN’ ON THE SPIRAL』では「オイ!」と観客が叫ぶ姿も印象的だ。再び会場は熱気で満ちていく。

 

「ライブではあまりやならいけど、自慢の曲」と話してから披露された『フロンティアーズ』でも盛り上がりは収まることは無い。レア曲でもしっかり盛り上がるのは、ワンマンかつ再現ライブだからだろう。

 

そこから続く『ローファイボーイ, ファイターガール』で盛り上がりはピークに。18年前と変わらない衝動的な演奏だ。このまま勢いある楽曲を続けるかと思いきや、次の曲は『New Year’s Eve』。ミドルテンポの優しいメロディの楽曲だ。先程まで拳を上げていた観客は身体を揺らしたりとゆっくりと楽しんでいる。

 

the pillowsには様々なタイプの楽曲がある。それは1枚のアルバムの中でもだ。全体の方向性や空気感は近い楽曲がまとめられアルバムになってはいるが、タイプが違う曲の集まりでもある。

 

「今なら新曲で出すことはないだろうなというストレートなラブソングを、54歳の俺が熱唱します!」と宣言してから歌われた『天使みたいに君は立ってた』も、アルバムの中で異質なタイプの楽曲ではある。しかしアルバム全体のテイストからはズレてはいない。この楽曲を熱唱する54歳も、なかなかにエモーショナルで良い。

 

『オレンジ・フィルム・ガーデン』を重厚な演奏で届け、その次に演奏された『BAD DREAMS』で盛り上がりはピークになる。インストの楽曲で滅多にライブでは演奏されないものの、代表曲が披露されたかのような盛り上がりだ。ワンマンに来るワンマンに来るバスターズは、レア曲で盛り上がる変わり者のストレンジカメレオンが多いようだ。

 

前に出て煽ったり、山中と真鍋が背中合わせになりギターを弾いたり、アイドルのような笑顔を自然と見せたりと、メンバーは他の曲よりも明らかに楽しそうだ。the pillowsもファンと同様にストレンジカメレオンである。

 

演奏を終えてからも「このツアーで一番楽しいのは『BAD DREAMSなんだよな。普段は並んでギターを弾いたりしないもんな」と言って、再び背中合わせになる山中と真鍋。照れながら「これのどこがカッコいいんだ?」と笑う山中。ツンデレである。ついには「君たちが喜んでくれるなら、俺はもうなんだっていいよ(笑)」と言っていた。捻くれているくせにファン想いだ。

 

ここで改めてメンバーごとに一言ずつ挨拶がされた。サポートベースの有江は「自分にとっては初めて演奏する曲もあるから、これからのライブでもひょっこりセットリストに入ってくれたら嬉しい」と話す。まるでファンの気持ちを代弁しているかの様だ。佐藤シンイチロウは「横浜がツアーファイナルなのは初めて」と言って「the pillowsの初ライブは今日の会場の近くの横浜西公会堂だった」と言ってファンを驚かせる。

 

佐藤シンイチロウ「みなさんはライブが終わったら中華街に行くんでしょうか?」

観客「・・・・・・」

山中さわお「どうも噛み合ってないみたいだけど」

 

さらにライブ終演後の22時前後に中華街に行くのかと聞いて、ファンを驚かせる。

 

真鍋は「このツアーのためにもう一度聴き直してみたけど、17年前や18年前に作った曲なのに、色褪せないと思いました。色褪せない音楽を作ってきたことをライブでも証明できたんじゃないかと思います」と語っていた。その言葉の後、観客から盛大な拍手が贈られ、さらに「誇りに思います」と話す姿は印象的だった。

 

「17年前に『GOOD DREAMS』というアルバムを作ったthe pillows。その未来は、今だ。」と山中が言って演奏が再開。もちろん披露されたのは『その未来は今』だ。17年前と変わらないであろう衝動的な演奏に盛り上がる観客。やはり真鍋が言う通り、the pillowsの楽曲が色褪せない。

 

特にアルバムタイトル曲の『GOOD DREAMS』では、色褪せないことを強く実感した。色褪せるどころか、むしろ今の時代でも輝いているように感じる。力強い演奏と迫力あるサウンドに鳥肌が立つ。美しいメロディと歌詞が胸に刺さる。the pillowsの真骨頂はミドルテンポのロックにあるのではないだろうか。そんなことを思う。

 

感動的な空気に満ちた中、山中が「今日はありがとう!」と叫び、再現ライブ最後の楽曲が演奏される。アルバムのラストソングと同じ『Rosy Head』だ。最後は勢いある楽しいロックンロールで本編を締めた。

 

すぐにアンコールを求める拍手が鳴り響き、再登場するメンバー。再現を終えてセットリストが自由になったthe pillowsがアンコール1曲目に選んだのは『Sick Vibration』。『ターミナル・ヘヴンズ・ロック』のカップリング曲だ。知名度の低いレア曲とは思えないほどにフロアは盛り上がっている。むしろ今日の客はレア曲の方が盛り上がる捻くれ者ばかりだ。

 

その盛り上がりを『BOON BOON ROCK』でさらに加速させる。5年前の楽曲で比較的最近リリースされたものだが歌詞に〈ローファイボーイ ファイターガール〉というフレーズがある。『GOOD DREAMS』に収録された『ローファイボーイ, ファイターガール』のセルフアンサーソングと言える楽曲だ。だからこそ今回も演奏されたのだろう。

 

〈唸るギター聴こえるか〉というフレーズを音源よりも叫ぶように歌う山中。その歌に応えるかのように、前方に飛び出しギターをかき鳴らす真鍋。それを観て歓声をあげる観客。ライブでしか感じることができない、最高の瞬間がある。まさにこれがその瞬間だと思った。

 

もしかしたら、みんな過去の大切なものを忘れてしまったのかなと、思っていた。だからステージに立つのも怖かった。でも、違ったんだな。

 

君たちも俺と気持ちは一緒だろ?だから、色々と言いたいことがあったけど、もう、何もねえよ!

 

俺は社会からは嫌われ者だろうけど、生き抜いて見せる

 

演奏を終えて最後の挨拶をする山中。多くを語らなかったが、全てが伝わる言葉でもあった。この日一番と言える歓声と拍手が会場に響いた証拠だ。

 

バズターズはしつこいので、まだアンコールを求める。ダブルアンコールに応えて再び登場し、缶ビールを持ってステージ上で乾杯するメンバー。ライブ中ではあるが打ち上げモードだ。先ほどまで熱い話をしていた山中は「今回はツアー長く感じた。『ペナルティーライフ』のギターが難しかったからか?」と冗談を飛ばす。

 

ふざけた話をするって決めてきたのに、君たちが感動的な空気にするせいで話しづらくなった。俺は普段のメンタルは強いのに、ライブ撮影のカメラが入るとメンタルがダメダメになるんだ。でも最近はテクノロジーの進化でDVDのリリース時には都合の悪い部分は修正されるから安心だけどな!

 

今回のツアーが特別なものになった。ライブは映画じゃないから、君たちがあってこそなんだ。君たちがいるからこそ良いライブになる。逆に君たちのせいで悪くなるライブもあるけどな(笑)

 

さらに冗談を言いまくる山中。それでも大切な気持ちもさりげなく混ぜて話しをしている。捻くれつつも熱くて優しい。

 

その後MCの内容は「著名人を肩に乗せられるとしたら誰を乗せるか?」というカオスな話題になる。山中は「何か言われてもイラつかず受け入れられるから」という理由でSHISHAMO の宮崎朝子を乗せたいと言う。有江は「ドラえもんを乗せたい」と言って大山のぶ代バージョンのドラえもんのモノマネをする。おそらくモノマネをしたかっただけだ。それに吊られてか佐藤は「ルパン三世」と応え、「不二子ちゃ〜ん!」と叫びルパン三世のモノマネをする。 

 

中さわお「不二子ちゃんを乗せる発想はなかったんだ?」

佐藤シンイチロウ「ああああああああああああああああああああああ」

 

佐藤はルパン三世と応えたことを叫びながら後悔していた。

 

真鍋は「人生の感動的な場面で『I Will Always Love You』を歌ってもらいたいから」という理由でホイットニー・ヒューストンを乗せたいらしい。山中に「小さくなっても声量がすごいから耳元にいるとうるさいぞ」と言われるものの「最高です」と答えていた。真鍋はドMかもしれない。

 

カオスな話をしていたものの「君たちの肩に小さいthe pillowsが乗っかっていることを祈っているよ」と綺麗に締める山中。音楽だけでなく話のセンスもある。

 

そして「89年に北海道から上京したばかりの頃に作ったロックンロールを聴いてくれ」と言ってから『ぼくはかけら』を演奏した。初期楽曲かつ『ペナルティーライフ』のボーナストラックとして収録されていた楽曲だ。

 

初期の初々しい楽曲も結成30年を超えるバンドが演奏すると、貫禄が加わり重みのあるロックンロールへと進化する。そして初期から変わらず色褪せない楽曲を作っていて、バンドの軸は変わっていないことを実感する。メンバーも楽しそうに演奏しているし、この日あまり「アウイエ!」と言わなかった山中も「アウイエ!」と楽曲中に2回叫んだ。観客も呼応するように「アウイエ!』と叫ぶ。

 

この日一番の「アウイエ!」な盛り上がりを作り出して去っていくthe pillows。しかしバスターズは欲張りだ。さらにアンコールを求める拍手が鳴り響く。the pillowsもなんだかんだでファン想いなので、再び登場した。

 

開口一番「楽しかったー!」と叫ぶ山中。捻くれ者が素直な気持ちを言葉にした時、それは心から本心の時だと思う。

 

ライブハウスは、自分が出る時も観に行く時も、楽しくて仕方がない。でも、ライブハウスから一歩でも外にでると、街には嫌なことが溢れている。シリアスなことも生きていく上で関わって考えていかなければならない。

 

ライブハウスはエンターテイメントとドキュメントの狭間だ。それを繋ぐのが俺たちロックバンドだ。君たちが憂鬱を抱えているなら踏み潰してやりたいよ。

 

だから、いつでも会いに来いよ。いつでも歌ってやる!

 

最後に山中が伝えた言葉は力強くも優しかった。ラストソングは〈憂鬱な世界を踏み潰してくれないか〉という歌詞がある『Blues Drive Monster』。今回のライブで唯一『ペナルティーライフ』とも『GOOD DREAMS』とも関連性がない楽曲だ。しかし「今このタイミングで演奏する意味」があるから演奏したのだと思う。

 

コロナ禍はまだ続いている。少しずつ良い方向に変化しているものの、完全にコロナ禍以前に戻ることは難しいかもしれない。それ以外でも今は憂鬱を感じる出来事がたくさんある世の中だ。そんな憂鬱を踏み潰して少しだけ力をくれるのがロックバンドで、the pillowsは『Blues Drive Monster』を演奏することで、その役割をまっとうしている。

 

そういえば10年以上前にライブのMCで「河原に行って毎日『Blues Drive Monster』を聴いて救われているという内容のファンレターが来た」という話をしていた。その場ではフロアからは笑いが起こっていたが、山中は「笑っちゃうだろ?でも俺はそんな人に向かって歌っているんだ」というニュアンスの話をしていたことを覚えている。

 

the pillowsはいつだって「そういうバンド」であり続けてくれていた。この日の『Blues Drive Monster』を聴いて救われた人はたくさんいると思う。ファンレターを送ったファンと同じように。

 

KT Zepp Yokohamaはライブが行われた約2時間半、まさに「エンターテイメントとドキュメントの狭間」だった。憂鬱なんて忘れてしまうぐらいに楽しさしかない空間だった。でも確かに、ライブハウスの外にはシリアスな現実もある。

 

しかしthe pillowsのライブを観た自分は、そんな現実にも負けずにしばらくは生きていけそうだ。もしも憂鬱が大きくなっても、またthe pilowsの音楽を聴いて憂鬱を踏み潰して貰えば良いし、なんなら自分が必殺チョップで砕いてやればいい。

 

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■the pillows『RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.4 』at KT Zepp Yokohama 2023年1月29日(日) セットリスト

〈ペナルティーライフ 再現〉

01.Dead Stock Paradise
02.Freebee Honey
03.ターミナル・ヘヴンズ・ロック
04.ファントムペイン
05.モールタウンプリズナー
06.スーパートランポリンスクールキッド
07.ロンサムダイヤモンド
08.昇らない太陽
09.ムーンマーガレット
10.I know you
11.傷跡の囁き 誰もいないパラダイス

〈GOOD DREAMS 再現〉

12.Xavier
13.WALKIN’ ON THE SPIRAL
14.フロンティアーズ
15.ローファイボーイ, ファイターガール
16.New Year’s Eve
17.天使みたいにキミは立ってた
18.オレンジ・フィルム・ガーデン
19.BAD DREAMS
20.その未来は今
21.GOOD DREAMS
22.Rosy Head

〈アンコール〉
23.Sick Vibration
24.BOON BOON ROCK

〈ダブルアンコール〉
25.ぼくはかけら

〈トリプルアンコール〉

26.Blues Drive Monster

 

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