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妄想キャリブレーションに不覚にも感動してしまった

Hatena Feedly

きっかけは岡崎体育

先日、岡崎体育のチェキが喉から手が出るほど欲しくなって、渋谷のタワーレコードへ行った。

それは別の記事に書きました。👇

 

渋谷のタワレコと言えば、毎日のようにミュージシャンやアイドルがインストアイベントを行っているのですよ。

”CDの販売促進活動”というやつですね。

 

岡崎体育までの空き時間に、あるアイドルが店内でインストアイベントを行っていたので、暇つぶしの冷やかしぐらいの気持ちで観た。

名前と少しだけ曲は知っていたよ。

これがね、良かったんだよ。

なんかね、不覚にも感動した。

 

それが、妄想キャリブレーションというグループです。

ちょっと、まじで感動したから語らせてくれ。

 

妄想キャリブレーションとは

桜色ダイアリー

 

5人組のアイドルグループ。

何度かメンバーの脱退や加入があり、現在のメンバに落ち着いたらしい。

メンバーは下記の5名。

 

胡桃沢まひる (くるみざわ まひる)

桜野羽咲 (さくらの うさ)

星野にぁ (ほしの にぁ)

雨宮伊織 (あまみや いおり)

水城夢子 (みずき ゆめこ)

 

でんぱ組.incと同じ秋葉原ディアステージに所属し結成された、でんぱ組.incの妹分的なグループらしい。

 

2013年に結成され、2016年にメジャーデビューした。

 

 『BiSとでんぱ組.inc』

少しだけ話がそれるけど、BiSとでんぱ組.incについて。

 

BiSとでんぱ組は、自分がアイドルの曲を聴くようになるきっかけだった。

それまでは殆どロックしか聴いていなかった自分。

 そんな自分にとってBiSは衝撃的だった。

 ロックバンドよりも激しいノリのフロア。

メンバーもフロアに乱入するはダイブもするしでハチャメチャなパフォーマンス。

そして、ハチャメチャなだけではなく完成度の高いロックな曲。

自分の中のアイドルの常識をすべて覆したグループ。

 

そして、でんぱ組.inc。

でんぱれーどJAPANを初めて聞いたとき、曲が面白いなと思ったことと、バックトラックのアレンジが半端ないと思った。

そして、”WWD”という曲。

『マイナスからのスタートなめんな』と叫ぶ姿がかっこよかった。

W.W.D

W.W.D

  • でんぱ組.inc
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

どちらも正統派アイドルとは少しずれた存在ではあったことは共通しているが、方向性も音楽性も全く違った。

 

BiSはアイドルだが、アイドル以外のバンドが歌ったとしても成立するようなロックチューンが多い。

”アイドルなのにこんなにカッコいい曲やってるの?”

”アイドルなのにこんなに激しいライブなの?”

というギャップが魅力の一つだった。

 

そして、でんぱ組は正統派なアイドルソングもあったが、基本的にはいわゆる”でんぱソング”というぶっとんでいて一部の人以外はとっつきにくいような音楽をやっていた。

それを彼女たちのキャラクターや楽曲製作者の力で、多くの人に受け入れられるように味付けされた面白さと、”マイナスからのスタート”という成り上がり物語的な要素が面白かった。

 

この2組は注目された時期も近かったり、なぜかファンもかぶっていたりと、比べられることも多かった。

グループ同士の交流もあり、対バンをやったりでんぱ組のMVにBiSが出演したりとだ。

この2組が新しいシーンを作っているようで、面白い時期でもあったんですよ。

実際、今の地下アイドルはBiSやでんぱ組のフォロワーやモノマネのようなグループも多々ある。

 

そして、BiSは解散し(2016年には再始動した)この二組による”シーンを作る”面白さはなくなってしまった。

 

『BiSHと妄想キャリブレーション』

 BiSをもう一度やるという名目で結成されたBiSHが2016年5月にメジャーデビュー。

そして”でんぱ組の妹分”と注目される妄想キャリブレーションが6月にメジャーデビュー。

 

妄想キャリブレーションはインディーズ時代のこの曲を聴いて、勢いもあるし面白いと思った。

これは売れるんじゃないかと思った。

YOUをちぇっくします!

YOUをちぇっくします!

  • 妄想キャリブレーション
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

BiSHもBiSと同じ松隈ケンタがプロデュースするだけあって、楽曲のクオリティは高い。

BiSH-星が瞬く夜に '16

BiSH-星が瞬く夜に '16

  • BiSH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

メジャーデビューの時期が近いこの2組。

かつてのBiSとでんぱ組のように新しいシーンを作るんじゃないかと期待していたわけです。

 

でもね、ファンじゃない自分が言うことも申し訳ないけど、メジャーに行ってからの妄キャリにはぶっちゃけ失望した。

 

BiSHと妄キャリはファンも被ってなさそうだし、それぞれのグループ同士で交流があるわけでもなさそう。

だから、本来はこの2組を比べること自体が間違っていることかもしれない。

 

でもね、メジャーに行ってからの曲を聴くと、正直妄キャリはメジャーに行ってくすぶっている感じはしたんですよ。

 

BiSHはメンバーの脱退などもあったが、メジャーに行ってからファンをさらに拡大し、2017年7月には幕張メッセでアリーナワンマンライブを行う。

特にオーケストラは多くの人に愛される名曲になった。

オーケストラ

オーケストラ

  • BiSH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

それに対して妄キャリはアリーナどころかライブハウスでもそれほど多くのお客さんを集められていないらしいと、知りあいのオタクから聞いた。

メジャーに行ってからの曲を聴くと、インディーズの頃からかなり方向性が変化したことを感じる。

Bang Bang No.1

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  • 妄想キャリブレーション
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

これって、良いの?

”はっぴーぴーぽー、らっきーぴーぽー”って・・・・・・

 

いや、好きな人には申し訳ないけど、これの良さが全然わからない。

きちんと自分が聴いてないからかもしれないよ。

でも、全然インパクトもないし、楽しくない。

 

実際、メジャーに行ってからそれほど売れてないわけじゃん。

 

妄キャリは今後新しいアイドルシーンを作っていくグループではないのだなと、少しだけがっかりした。

 

妄想キャリブレーションのライブを観た

そして、妄キャリのことは注目することはしなくなって、存在すら忘れかけていた頃。

偶然、渋谷のタワーレコードで妄キャリがリリースイベントをやることを知った。

 

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岡崎体育のチェキお渡し会まで1時間ほど時間がある。

暇つぶしにとライブを観てみることにした。

 

会場は後ろの方まで人がいっぱいだった。

意外と人気あるんだなとか思ったりしていた。

 

定刻を少し過ぎてからメンバーが登場してライブ開始。

 

あれ、思ってたよりも良いぞ。

 

なんか楽しい。

1曲目はインディーズの頃の曲らしいけど、やっぱりインディーズの頃の曲は良いね。

 

そして、2曲目。

あれ、これも良いじゃん。

普通に良い曲。

後で調べたら、新曲のカップリングだった。

なんか、メジャーに行って”はっぴーぴーぽー、らっきーぴーぽー”言ってた頃よりもずっと良いじゃん。

 

2曲歌い終わってから、メンバーの自己紹介とMCがあった。

MCで話していた内容がとても印象的だった。

 

桜色ダイアリーはターニングポイントになるかもしれない

ぶっちゃけ、メンバーの名前覚えてないのよ。

それでもね、MCでメンバーの気持ちがすごい伝わってくる内容だった。

 

新曲の『桜色ダイアリー』がオリコンで9位になり、YouTubeでの再生回数が20万回を超えたという話。

『冴えカノ』というアニメの主題歌になったことで、今まで妄キャリを知らなかった人にも知ってらもらえるきっかけになってうれしいという話。

タワレコの渋谷でリリイベをやってきたけど、後ろまでいっぱいに人がいることは初めてだという話。

 

それをメンバーが涙目で語るんだよ。

 

メンバーの一人は辛くなって辞めたいと思ったこともあったけど、メンバーに話を聞いてもらって、支えてもらって続けて、今日を迎えられて良かったと涙目で語るんだよ。

もらい泣きしそうになるわ。

 

詳しくは知らないけども、きっとメジャーデビューしたのに上手くいかなくて、辛かったりモチベーションが下がることも多かったんじゃないかなと思う。

それが桜色ダイアリーで状況が良い方向に変わり始めているんじゃないかと思う。

なんか、頑張っていたメンバーが報われてきてると思うと、ファンではなくても嬉しかった。

 

「大切な曲です。桜色ダイアリー」

 

そう言って、新曲の桜色ダイアリーのイントロが流れる。

そして、メンバーが歌いだす。

桜色ダイアリー

桜色ダイアリー

  • 妄想キャリブレーション
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

エモい。

とても感情のこもった歌声。

ぐっとくる。

なんかね、泣きそうになった。

 

先日、ハライチの岩井さんが「アイドルの曲はやらさてる感があって可哀そう」とツイートしていた。

でも、この日彼女たちが歌っていた桜色ダイアリーからはやらされてる感は感じなかった。

気持ちがこもっていた。

これは、今まで応援していたファンなら、よりぐっと来たんじゃないかと思った。

 

 

妄キャリはこれからだよ

桜色ダイアリーで妄想キャリブレーションは新しいファン層も獲得できたと思うし、今まで知らなかった人にも知ってもらえたと思う。

でも、まだまだ大ヒットしたとは言えない。

人気アイドルグループになったとは言えない。

 

これからだと思う。

これから、妄キャリの快進撃が始まるのだと思う。

惹きつける力はあると思う。

だって、岡崎体育のチェキお渡し会の空き時間になんとなく観てた自分のような人間も惹きつけてしまったのだから。

 

でもね、まだ足りない。

まだ妄キャリならいけるんじゃないかと思う。

これからだと思う。

 

だって、もっと惹きつけてくれれば、自分は岡崎体育のチェキよりも、妄キャリのチェキを選んだから。

 

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これからの妄想キャリブレーションが楽しみだし、またライブ観たい。