オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

ビバラロックとJAPAN JAMを比較してお互いのクソな部分を洗い出した

春フェスも定番になってきた

 

かつては一部の音楽ファンが楽しんでいたニッチな需要でもあった音楽フェス。今では夏に全国各地で行われる夏フェスは音楽ファンだけでなくレジャーとして一般的になった。

 

それを追うように夏だけでなく春夏秋冬1年中音楽フェスは行われるようになった。ここ数年は4月から5月あたりに行われる「春フェス」も定番になってきている。

 

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その中でも埼玉で行われるVIVA LA ROCKと千葉で行われるJAPAN JAMは特に注目され、関東だからか地方の春フェスよりも集客があるように思う。そして、一部日程が被っていて客の奪い合いにもなっている2つのフェス。

 

自分は5月3日のVAVA LA ROCKと5月4日のJAPAN JAMに参加した。基本的に屋内の音楽フェスのビバラと野外フェスのJAPAN JAM。環境の違いもありそれぞれ違う楽しみ方ができた。

 

しかし、どちらもクソだなと思う部分もあった。それぞれのフェスのクソな部分について洗い出してみた。初めて参加する人は参考にしてもらえたらと思う。

 

ビバラロックのクソな部分

 

さいたまスーパーアリーナという全国でも最大規模の屋内のアリーナ会場で行われたビバラロック。最寄り駅のさいたま新都心駅から徒歩5分ほどでついてしまう会場は、アクセスが抜群で近くにお店もたくさんあり便利だ。

 

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しかし、ビバラロック、クソな部分はたくさんあった。

 

クソな導線

 

建物の構造上仕方がないことかもしれない。さいたまスーパーアリーナの中に複数のステージを作って音楽フェスを行っているのだ。野外フェスや幕張メッセのような広い展示場とは構造が違い狭い。そもそも複数ステージのフェスを開催するには向いていない会場なのだ。

 

そんな会場に2万人以上の来場者が訪れてステージ間や飲食コーナーなどに移動する。通路も広くない。一方通行の通路も多く、移動も大きく回り道が必要なことも多い。そのため、移動距離が少なくても通路が混雑したり無駄に移動距離が増えて時間がかかってしまうのだ。場合によっては数十分移動に時間がかかってしまい、お目当ての出演者が観れないということもある。

 

複数のステージがあるのに移動が困難というクソな導線だ。

 

クソすぎて目当ての出演者を観るときはステージにたどり着いた達成感もあり2割り増しで感動してしまう。Twitterで「導線がクソ」と怒りをツイートして賛同者と仲良くなってしまう。

 

クソなタイムテーブル

 

全てのステージで少しずつ時間が被っているのだ。スムーズに移動したとしても、最初から最後まで観れない出演者がどうしてもいるタイムテーブルだ。

 

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 目当ての出演者が違うステージで続く場合、両方を観る場合はどちらかの出演者は1~2曲は聴くことを諦めなければならない。しかも出演者は時間いっぱいきちんとパフォーマンスをしてくれる。

 

それほど良いパフォーマンスをしているのに途中で移動するのはクソ名残惜しい。しかもクソ素晴らしい出演者をそろえて並べてくるタイムテーブルだ。開催前からどのように回って観るかを考える時間はクソ悩ましいし、クソわくわくする。

 

こんなにクソ最高な出演者を揃えて並べるとかクソ困るタイムテーブルだ。出演者が良すぎて休憩やご飯を食べに行く余裕がないタイムテーブルだからクソ。

 

クソなアリーナスタンディング

 

ビバラロックは昨今の音楽フェスでは当たり前に禁止されている「モッシュ」「ダイブ」などの危険行為が禁止されていない。スタンディングのフロントエリアでは周囲に迷惑をかけないことを前提に自己責任で許されている。

 

しかし、フロントエリア上手と下手は「うっとり♡エリア」という激しいモッシュやダイブは規制されたエリアがある。前方でも落ち着いて楽しみたい客のことをクソ考えて配慮している。

 

来場者全員をクソ自由に楽しませようとしている。あと「うっとり♡エリア」というネーミングはダサくてクソ。

 

また小学生以下の参加者はSTAR STAGEのスタンディングエリアは入場が制限されている。子どものことや家族連れのこともクソ配慮してしている。 

 

JAPANJAMのクソな部分

 

続いて千葉の蘇我スポーツ公園で行われたJAPAN JAMについて。最寄りの蘇我駅から徒歩10分ほどという立地。会場近くにはスーパーや飲食店などもあり便利。

 

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しかし、JAPAN JAMもクソな部分はあるのだ。

 

クソな音

 

会場は野外で海が近い。そのため風が強いのだ。風でステージの音が風で流されてしまう。そして近隣に店舗や飲食店もあるため音量制限があるのだろうか。他の野外フェスと比べても音量が小さいようにも感じる。そのため、エリア後方でライブを観ていると音が聴きづらいこともある。

 

そして、ステージ間の距離が近くて移動がクソ快適な代わりに、違うステージの演奏中の音やリハーサルの音が被ってしまうことがある。それは場合によってはクソみたいな雑音になってしまう。

 

そのためスピーカー近くの前方で楽しむか、風向きできちんと音が聴こえる場所を予想して移動しなければ良い音で聴くことは困難だ。この音のクソさの原因は、多分、風。

 

そして他のステージでの演奏が気になってしまい、演奏中のアーティストには申し訳ないが、客もクソ自由に移動して、クソ自由にフェスを楽しんでしまう。

 

クソ細かい禁止事項

 

ビバラロックと比べるとJAPAN JAMは禁止事項が多い。「モッシュ」や「ダイブ」などの危険行為は禁止だ。ダイブをやりたい客からすると自由が奪われてクソだと思うだろう。ディッキーズのライブキッズどもクソざまあみろ。

 

そのため普段は激しいノリのライブを行う出演者でも客はステージに集中して観ることが増えてしまう。それはそれでクソ楽しい。

 

また、一部ステージは水とお茶以外の飲食物が持ち込み禁止になっている。飲食しながらライブを楽しめないしダイブもできない。自由を奪われてしまうのでステージを集中して観ることになる。

 

そのため、今まで知らなかったアーティストや初めて観たアーティストの魅力もよりわかりやすくなり、「今まで知らなかったけど、このバンド、クソカッコいい!」と新しい音楽に出会うきっかけ作りにもなるのだ。

 

そんなことされたら、今後買うCDも増えるし行きたいライブも増えてしまう。これではお金をクソみたいに多く使ってしまう。

 

インスタ映えするクソな環境

 

野外で天気が良いとインスタ映えする写真が撮れてしまう。

 

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ライブを観た思い出とともに「素敵なシチュエーション」という不随した思い出も作ってしまう。これでは好きなアーティストのステージを後で思い返しても、綺麗な夕日や月が輝く夜空の思い出もくっついてしまう。そんなのクソ素敵。

 

トリのライブが終われば花火も打ち上がる。クソ感動。

 

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そして芝生の上ではインスタ映えする写真を撮りながらカップルが良い雰囲気で音楽を聴きながらいちゃついてる。クソが。

 

インスタ映えするモニュメントの前でおそろいのフェスTシャツを着てキュウソネコカミのタオルを広げて、ブスではないけどかわいくない彼女と髪型だけはきのこ帝国かと思うマッシュルームカットの彼氏が仲良く写真を撮っている。クソ幸せになれよ。クソが。

 

クソが。

 

クソが・・・・・・

 

クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソそそそそそsああああああああああああああああああああああああああ

 

共通するクソな部分

 

ここまで2つのフェスのそれぞれのクソな部分を洗い出してみた。しかし、この2つのフェスにはまだクソな部分がある。

 

今度は共通するクソな部分を紹介しよう。

 

飲食ブースがクソ

 

どちらのフェスも飲食ブースがあり、様々な飲食店が出店している。そして、この飲食店がどれもこれもクソ美味しいのだ。

 

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主食の米や麺類もあったり、お酒のおつまみにしたら最高な料理もある。都内で人気の店舗も出店していたり、フェスなどイベントではいつも人気の飲食店も出店している。

 

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甘いものが食べたくなればクソ美味しいデザートもある。

 

これではライブに来たのに食べ物に夢中になってお金もクソたくさん使ってしまうし、食べ歩きをクソ全力で楽しんでしまう。

 

クソ美味い料理を食べ続け、気づいたら目当ての出演者を見逃してしまうこともあるかもしれない。

 

そのようなことになれば「あのライブも観たかったのにハム焼き食べてビール飲んでたから忘れてた!くっそーーー」となってしまう。

 

クソカッコいい出演者

 

どの出演者もクソカッコいいのだ。少なくとも自分が観たライブはどれもクソ素晴らしかった。

 

例えばビバラロックでスピッツが終わった後は周囲で「スピッツ、クソカッコ良かった!」という声が聴こえたし、JAPAN JAMでは「ストレイテナー、クソやばかった!」という声が聴こえた。

 

クソ素晴らしいライブを観続けると、うっかり褒める意味で「クソ」という言葉を連呼してしまう。語彙力がなくなる。クソと言って喜ぶ小学生並の頭脳になったクソな大人になってしまう。

 

クソ頑張っている主催者

 

なんだかんだで主催者はお客さんのことを考えてクソ頑張っている。

 

ビバラロックの主催の鹿野厚は「運営方法などに不満があれば〝#ビバラお願い〟でツイートすれば全て確認して改善を目指します」とフェス終了のあいさつで話していた。

 

JAPAN JAMも去年苦情が多かった会場の砂埃対策で3000万円以上の費用を出して芝生を張った。

 

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参加者にとってはまだまだ不満点もあるかもしれないが、改善に向けて毎年試行錯誤をしているのだ。まだ結果が出ていない部分もあるかもしれないが、クソ頑張っているとは思う。

 

クソ楽しい

 

最高のアーティストが出演し最高のライブが観れる。それも1日中複数のアーティストをだ。

 

純粋に、クソ楽しい。クソ楽しくて感動してしまう。

 

つまり、ビバラロックもJAPAN JAMもクソ楽しいから、どちらかに行くことをクッソお勧めしたい。

 

唯一のクソじゃない部分

 

この2つのフェスに共通することだが、どちらにも唯一のクソじゃない部分がある。

 

それは、フェスが終わった後に残る思い出だ。

 

散々クソクソ言ってきたが、終わった後は「最高だったな」と思う。その思い出はクソなんて装飾語は付けたくないし、クソみたく楽しめば楽しむほど思い出にはクソな要素はなくなり、「最高の思い出」になるのだ。

 

しかし、それは参加している際の気持ちによっては「クソな思い出」になってしまうこともある。

 

不満はあってもそればかりに注目したら楽しめるものも楽しめなくなる。愚痴を言いながらライブを観ても心から楽しめるだろうか。誰しもがそれぞれのフェスに不満点はあると思う。時には運営に苦情を言うことも必要かもしれない。

 

しかし、それ以上に多くの最高の音楽を聴いて、ライブ中はクソなことを忘れてライブに集中してクソみたく楽しんだ方がいいんじゃないかなと思う。

 

TwitterなどのSNSでは不満ばかりツイートしている参加者もいる。それよりもクソ楽しかったライブの感想をツィートした方が絶対に最高の思い出になるのではないだろうか。

 

不満はあっても、ステージに集中すればクソ楽しめるライブがフェスにはある。運営や環境に不満があっても終わってから愚痴を言い続けたら最高のライブの思い出すらクソな思い出になってしまう。

 

ライブはクソ楽しんで最高の思い出を作ろう。

 

こんなクソみたいな人間が書いたクソ記事を最後まで読んで下さりクソありがとうごさいます。

 

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