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【ライブレポ・セットリスト】sora tob sakana 解散ライブ 『untie』

sora tob sakanaの解散ライブ

 

sora tob sakanaの解散ライブは、いつも通りのライブに感じた。

 

もちろん解散ライブだからこその特別な部分もある。4時間半で全曲を生バンドで披露するライブだったし、VJの映像演出はいつも以上に壮大で凝っていた。それは今までにはなかった。

 

しかし感動を誘うような演出もないし、メンバーが泣いたりすることもない。いつも通りのキレッキレのダンスと美しい歌声。MCのマイペースさも変わらない。

 

アイドルの解散やメンバー卒業ライブだと長いMCで想いを語るグループが多いが、オサカナにはそれがなかった。解散ライブだとしても、いつも通りの良いライブをやっているよに観えた。

 

だからこそ6年間の活動の集大成といえるライブに思う。今まで積み重ねてきたことをベストパフォーマンスで表現するようなライブ。最後までアイドルとしてステージに立ち、最後にふさわしい最高のライブをやり切った。

 

第一部

 

2ndアルバム収録のインスト曲『whale song』をSEにしてライブが始まった。

 

ステージに貼られた白い幕にVJが鯨の映像を映す。VJを使用したライブを頻繁に行ってきたオサカナだが、いつも以上に壮大な映像だ。

 

映像が終わり「sora tob sakana、始めます」の挨拶から演奏が始まる。

 

1曲目は『ribbon』。白い幕が貼られたまま歌い始めるメンバー。メンバーの影がだけが幕に映る中、幻想的な雰囲気で少しづつ盛り上げる。

 

そして2曲目の『夜空を全部』で盛り上がりを爆発させた。ライブの定番曲でありグループにとってのCDデビュー曲。序盤でやることを意外に感じるキラーチューンだ。

 

夜空を全部

夜空を全部

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

『knock!knock!』と、変拍子で疾走感ある『夢の盗賊』と個性的な曲を続ける。他のアイドルでは聴くことができないタイプの楽曲だ。これを自然と歌いこなせることがオサカナの強みに思う。

 

最初のMCで寺口夏花は「ラストライブに来てくださりありがとうございます。ライブビューイングや配信で観てくださっている方もありがとうございます」と話し、神﨑風花は「最後のパフォーマンスになるので目に焼き付けてください」と話した。いつも通り明るい声。

 

簡単に挨拶をしてすぐに演奏を再開。『Lightpool』『FASHION』とクールなロックナンバーを続ける。『鋭角の日常』では赤い照明と炎をイメージしたVJ映像や火花や煙の特効でクールに魅せる。「一緒に!」と踊るように客席を煽っていた。ただただ楽しいライブだ。

 

美しい歌メロが印象的な『flash』『Brand New Blue』をポップに歌い踊り表現する。照明やレーザーも明るくなりメンバーを華やかに照らす。音楽も演出も振れ幅が良い意味で大きい。

 

「鋭角の日常で火花が出たんですけど気づきましたか?」

「1曲目で紗幕がシャって落ちた!」

「新衣装ですけど最初で最後の披露です!」

 

MCでは無邪気に喜びながら話すメンバー。解散だからと悲壮感はない。最後のライブを心から楽しんでいるようだ。

 

『タイムトラベルして』『秘密』『シューティングスター・ランデブー』とポップでアイドルらしい可愛らしいパフォーマンスの楽曲が続く。映像も歌詞の内容や曲の雰囲気に合わせるように変化していく。メンバーも笑顔で楽しそうだ。

 

クールな曲も可愛らしい曲も自然と個性的に表現することもグループの強みである。本当に解散がもったいない。

 

『魔法の言葉』はポップなアイドルソングだが、この日はイントロがシティポップ風の長尺アレンジになっていた。そのため可愛らしさにお洒落さとクールさが加わる。イントロでメンバーがソロダンスを披露し盛り上げる。。最後にして楽曲やパフォーマンスが進化しているのだ。

 

 

魔法の言葉

魔法の言葉

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

『おやすみ』を大人っぽくパフォーマンスしてからミドルテンポで壮大な『アルファルド』へと続ける。ハイレベルな演奏や演出に負けないぐらいにメンバーの歌声は力強い。デビュー当初とは比べものにならないぐらいの歌唱力と表現力だ。

 

「ここまで16曲連続で披露したんですけど、普段ならもう終わって帰ってるぐらいの曲数です」

「もうお疲れって言って帰る準備しているところ」

「ではサクッと次の曲にいきましょう」

 

パフォーマンスで圧倒させても、MCはマイペースで緩い。しかし曲に入ると一瞬で雰囲気が変わる。

 

『乱反射の季節』『嘘つき達に暇はない』『silver』『My notes』とクールな楽曲が続く。これらの曲ではLEDパネルが動きパフォーマンスをしているメンバーの映像が映った。ここまで凝った演出は今回が最初で最後だ。

 

ささやかな祝祭

ささやかな祝祭

  • sora tob sakana
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

音源ではジャジーなアレンジでウッドベースを使ったりとアコースティックなサウンドが印象的だった『ささやかな祝祭』はロックサウンドに近づいた力強いサウンドにアレンジされていた。BPMも速くなり疾走感がある。さっきまでのクールな雰囲気を一瞬で塗り替えるような華やかな雰囲気だ

 

客席に手拍子を求めて客席の手拍子の音が重なる。有観客のライブだからこそ生まれるステージと客席の一体感。これが音源にはないライブの魅力である。

 

間奏ではバンドメンバー紹介をしていた。なぜかプロデューサーで一番偉いはずの照井順政が「てるりん!」と謎のあだ名で紹介される。てるりんは少し照れていた。てれりん。

 

「後ろに大きなLEDがあるですけど、これがめっちゃ動いていたらしいです」と今回のライブだからこその演出や演奏をMCで説明するメンバー。しかし「バンドメンバーとは人狼ゲームをやった記憶しかない」と寺口夏花はシュールな思い出を語っていた。

 

薄暗い照明の中で『発見』『パレードが始まる』と変拍子で複雑な楽曲を続ける。演奏と演出とパフォーマンスによって幻想的な雰囲気が作られていく。

 

そして『World Fragment』になると照明が明るくなる。

 

〈空飛ぶ魚になって境界を超えていくよ〉と歌うメンバーは確実にアイドルファンだけでなく多くの音楽ファンに評価される音楽を作り、境界を超えて様々な場所で評価されるグループになったはずだ。でも、まだまだ歌唱評価で、もっと聴かれるべきグループだったとも思う。

 

夜間飛行

夜間飛行

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
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夜空の映像をバックに壮大な演奏で聴かせた『夜間飛行』では「一緒に!」「踊るよ!」と言って客席を煽る。客席から次々と腕が上がる。

 

ステージの上から金色の紙吹雪が夜空を流れる星のように落ちていく。この曲はインディーズで最後にリリースされたEPのラストに収録された楽曲。グループにとっても区切りを表すような曲かもしれない。

 

この曲を歌い終わり暗転し第一部が終了。15分の休憩を挟み第二部が始まった。

 

 

第二部

 

生演奏による「海に纏わる言葉』をSEにして二部が開始。ステージの幕が上に上がっていきスクリーンに海中の映像が映る。

 

初期の名曲『クラウチングスタート』でライブ再開。明るく華やかな演奏とパフォーマンス。少しづつ雰囲気を作りつつ始まった第一部とは雰囲気が違い最初からフルスロットル。アイドルだからこそ創れる明るく多幸感溢れたステージだ。

 

クラウチングスタート

クラウチングスタート

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
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この後も明るい楽曲が立て続けに披露される。

 

複雑なアンサンブルの『Summer Plan』は明るく歌声とキュートなダンスで表現し、『タイムマシンにさよなら』では腕を上げて客席を煽る。

 

サイケなシンセサイザーのリフが印象的な『新しい朝』では「起きろ!」と間奏でキュートに叫ぶ。魚が渦を巻くように回る映像も印象的だ。

 

「後半戦始まりました!」

「さっき終わった気が満々だった」

 

第二部になってもラストライブとは思えないほどにMCはマイペース。解散に対して感傷的になる暇をファンに一切与えないようなトーク。

 

ここから椅子に座ってアコースティックのコーナーが始まった。

 

最初にアコースティックアレンジで『帰り道のワンダー』を披露。原曲はポップで明るい楽曲だが、今回は温かくて優しい歌声とアレンジ。『蜃気楼の国』はしっとりと大人っぽく歌う。

 

帰り道のワンダー

帰り道のワンダー

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
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ポエトリーリーディングが取り入れられた『ブルー、イエロー、オレンジ、グリーン』はユニゾンの歌声が美しい。オレンジの照明に照らされながらジャジーな編曲になった『燃えない呪文』はしっとりと歌った。

 

いつの間にか”聴かせるライブ”ができるほどに歌唱力は向上していた。初期のあどけなくて不安定な歌声ではなく、歌で魅せるほどの力を5年間の活動で手に入れたのだ。

 

しかし自分たちの成長を知ってか知らずかアコースティックパートが終わると「こんな大きな規模でアコースティックやるのは初めてだから楽しかったよね」と話しつつも「まだアコースティックのこと話す?」と、やはりMCはマイペース。

 

アコースティックパートの余韻を残すように『透明な怪物』を切なく歌う。崎山蒼志がオサカナと対バン時にもカバーしていた名曲だ。

 

透明な怪物

透明な怪物

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥204
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メリーゴーランドの映像をバックに『踊り子たち』を幻想的に踊った後、落ち着いた雰囲気をぶち壊すように歪んだギターから『夏の扉』へと雪崩れ込む。疾走感のあるロックサウンド。花火の映像で演出面でも盛り上げる。

 

マイクスタンドを使って大人っぽく『ありふれた群青』を披露した後、『ケサランパサラン』へ。

 

ケサランパサラン

ケサランパサラン

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
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〈泳ぐサカナに飛ぶサカナ 同じウオなら飛ばなきゃ損損〉と声を揃えて歌う。

 

明るく可愛らしい歌詞だがsora tob sakanaというグループを表しているような歌詞でもある。

 

だから、今日だけは、聴いていて感傷的になってしまった。曲の最後に笑顔で抱き合う3人を見ると、いつも通りの振り付けだとしてもエモーショナルに感じてしまう。

 

そんなファンの気持ちを知ってか知らずか「ありふれた群青でマイクスタンドを使ったんですけど、去年のワンマン以来2回目で今日が最後になっちゃいましたw」と言って笑う。笑うのか。本当に感傷に浸らせてくれない。

 

「なんか急に暇になってきちゃった」「わたしも暇になっちゃった」と茶番なMCを挟み、「ライブでやるつもりはなかったしやったことなかったけど、最後だから全曲披露したいのでやります」と言ってから『暇』を披露。

 

メンバーの声がサンプリングされたサンプラーを出し音楽に合わせてメンバーがサンプラーを押して演奏にも参加。適当にサンプラーのボタンを押しまくってふざけて遊んでるので、曲がなかなか曲が終わらない。

 

無邪気に笑いながらサンプラーのボタンを押して遊んでいる。この関係性もグループの魅力だ。

 

次の曲は『Moon Swimming Weekender』。月の映像が流れるなか幻想的に踊る。『暇』でのまったりとした雰囲気とは真逆のキレッキレのパフォーマンス。そして『tokyosinewave』とクールな楽曲を続ける。

 

広告の街

広告の街

  • sora tob sakana
  • J-Pop
  • ¥255
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静寂を切り裂くように歪んだ音が響く。残響レコード直系といえるオルタナティブロックの『広告の街』だ。

 

この曲は自分がオサカナに興味がなかった頃に偶然対バンライブで聴いて「なんだこれは!?」と衝撃を受けてハマるきっかけになった楽曲。そのため個人的に思い入れが強い。

 

歌詞が次々とバックスクリーンに流れる演出に鳥肌が立つ。そして『流星の行方』へと畳み掛けるようにキラーチューンを連投した。

 

「この場を借りて感謝の気持ちをつたえさせてください」

 

そう言って今までお世話になった関係者にお礼を伝えた。この日の初めて解散することを感じさせるようなMCである。

 

プロデューサーの照井順政には「良い曲を作ってくださって、ここまで来れたのは照井さんのおかげなので、めちゃくちゃ感謝しています」と伝え、VJのTONTONには「6年間VJをやってくださってありがとうございます。もう一人のメンバーのような気持ちでいます。一緒にsora tob sakanaの世界観を作れたと思ういます」と伝える。

 

メンバーは笑顔で話していたが、たぶんTONTONはこの話を聞いて泣いたと思う。

 

ボイストレーナーの杉浦先生には「先生のおかげで歌うことが大好きになりました。私たちは扱いづらい生徒だったかもしれないけど寄り添ってくれてありがたかったですと伝え、振り付けの本田先生には「世界観に合うようにダンスを作ってくれて尊敬しています。踊れなくて振りを変えてもらったりと申し訳ないことをしたのに優しくしてくれて、めっちゃ好きです」と伝えた。

 

レーベルの中西秀樹には「メジャーデビューからお世話になっていて、中西さんがいなければタイアップをもらえなかったし、うちらが好きなアニメイトでリリイベもできなかったので、感謝しても感謝しきれないです」と伝えた。

 

「最後まで見守っていてください。大切な曲をやらせていただきます」とファンに向けても伝えるように語り『信号』を披露した。

 

信号

信号

  • sora tob sakana
  • J-Pop
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この曲は活動の集大成ともいえるラストアルバム『deep blue』のリード曲。様々な想いが詰まった楽曲なのだと思う。

 

青いレーザーが飛び交い、雲を表現するような煙がメンバーの足元に広がる。他のアイドルにはないような、オサカナの独特で幻想的な世界観を最も表している楽曲かもしれない。

 

曲が終わり一瞬静まり返る。その静寂を切り裂くように激しいバンドサウンドが響く。

 

次の曲は『New Stranger』。アニメ主題歌になったこともあり人気のロックナンバーだ。一気にファンのテンションを上げていく。

 

「1、2、3、4」とカウントして『Lighthouse』へ雪崩れ込むように続ける。ライブの重要な場面で使われることが多かった定番曲。メンバーが手を上げると客席も同じように手を上げる。声を出すことはできないが、コロナ前のライブと同じようにステージと客席とで一体感のある空間。

 

Lighthouse

Lighthouse

  • sora tob sakana
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〈物語は続く〉というフレーズがある楽曲。物語を終えるグループが明るく歌う。でもこれからメンバーそれぞれの物語があるのだろう。聴いていて様々な感情が渦巻いてしまう。

 

後半「行くよ!」と叫び飛び跳ねるメンバー。特効で銀テープが飛び出る。多幸感溢れた最高の空気。しかし、このステージはもうすぐ終わってしまう。

 

メンバー3人から、ファンに向けて最後の挨拶がされた。これが最後のMCである。

 

寺口夏花「6年間応援してくださってありがとうございました。このメンバーでよかったとはずっと思っているし、やってきたグループがsora tob sakanaでよかったと思っています。キャピキャピしたことはできないから本当に向いていたし、6年間いろいろあったから、どの大人を信じたらいいかとか色々あったのよ。それも学べたから良かったなと思います。あとラジオが好きだったから、ラジオをできたことが1番の思い出かもしれない。今まで応援してくださってありがとうございました」

 

山崎愛「この6年間、めちゃくちゃ濃くていろいろなことをしてきたんですけど、学生を普通にやっていたら体験できないことをやらせてもらえて本当に貴重な経験ができたかと思います。楽しいことをたくさんやってきたので、今日も楽しく終われたらいいなと思います。だからみなさんも全力で楽しんでもらえたらと思います。応援ありがとうございました

 

神﨑風花「ずっと前から解散のことも話し合ってきて、この時期に終わることになったんですけど、前向きな解散ですが、明日から6年間続けてきたことがなくなってしまうし、この瞬間を思い出すと将来に懐かしいと思うんだろうなと考えると感慨深いです。6年間出会ったすべての人に感謝を伝えたいです。3人は別々の道を歩みますが、それぞれ応援してくださると嬉しいです」

 

「改めて、sora tob sakanaを好きになってくださりありがとうございました」と頭を下げ『WALK』を披露した。この曲は2019年に脱退した風間玲マライカの卒業ライブで最後に歌われた楽曲である。

 

WALK

WALK

  • sora tob sakana
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約束して
すれ違って
喧嘩をして
傷つけて
大好きだよ
さようなら
どこまでも歩いてくだけ

(sora tob sakana / WALK)

 

かつて大切なメンバーを送り出すように歌った曲。今日はファンに向けて贈るように、自分たちに向けて贈るように歌う。

 

歌い終わると、この日、一番長い時間の拍手がメンバーに贈られた。

 

ステージが暗転してピアノの音が聴こえる。ゆっくりとメンバーが歌い始める。

 

この日、最後の曲で、グループにとって最後の曲だ。

 

untie

untie

  • sora tob sakana
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最後に選ばれたのは『untie』ラストアルバムの最後の楽曲。音源としてもライブとしても最後の曲になった。

 

メンバーの重なり合う歌声が美しい。オルタナティブなバンドサウンドが多いグループだったが、この曲は楽器の音は少なく控えめ。歌声が今までで最も前面に出ている楽曲。メンバーの歌の成長を最も感じる楽曲。

 

歌い終わるとステージが暗転し照井順政の歪んだギターが爆音で響く。そして眩しい光と煙でステージが包まれた。

 

音が止まりステージの煙が消えていく。そこにメンバーの姿はなかった。

 

4時間30分のライブで全曲を披露して、sora tob sakanaはステージから消えてしまった。

 

sora tob sakanaの最初のCD作品である『夜空を全部』のジャケットは海で撮影された写真だった。ラストアルバム『deep blue』も海で撮られた写真が使われている。そして『untie』は海を眺めている様子を歌っている。

 

海から始まり、海に戻ってきたのだ。

 

オサカナたちは本来は居るはずのない空で、泳がずに飛び続けていた。このライブによって海にようやく帰ることができたのだと思う。

 

きっと明日は変わらぬまま
続いていくんだとしても
二人は笑う

バカみたいでも
かまわないよ

世界の 夜空を全部
あなたにあげる

(sora tob sakana / 夜空を全部)

 

sora tob sakanaが居なくなってしまったが、明日は変わらず続いている。

 

でも素晴らしい音楽とパフォーマンス、映像は残してくれた。オサカナから夜空を全部もらえたかはわからないけれども、最高の忘れられない思い出はもらうことができた。

 

メンバーはファンに対して「出会ってくれてありがとうございました」と言っていたけれども、こちらこそ出会わせてくれてありがとうございました。

 

 

sora tob sakana last oneman live「untie」 2020年9月6日 日本青年館ホール

■セットリスト

01. whale song
02. ribbon
03. 夜空を全部
04. knock!knock!
05. 夢の盗賊
06. Lightpool
07. FASHION
08. 鋭角な日常
09. flash
10. Brand New Blue
11. タイムトラベルして
12. 秘密
13. シューティングスター・ランデブー
14. 魔法の言葉
15. おやすみ
16. アルファルド
17. 乱反射の季節
18. 嘘つき達に暇はない
19. silver
20. My notes
21. ささやかな祝祭
22. 発見
23. パレードがはじまる
24. World Fragment
25. まぶしい
26. 夜間飛行
27. 海に纏わる言葉
28. クラウチングスタート
29. Summer Plan
30. タイムマシンにさよなら
31. 新しい朝
32. 帰り道のワンダー
33. 蜃気楼の国
34. ブルー、イエロー、オレンジ、グリーン
35. 燃えない呪文
36. 透明な怪物
37. 踊り子たち
38. 夏の扉
39. ありふれた群青
40. ケサランパサラン
41. 暇
42. Moon Swimming Weekender
43. tokyo sinewave
44. 広告の街
45. 流星の行方
46. 信号
47. New Stranger
48. Lighthouse
49. WALK
50. untie

 

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