オトニッチ

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即日配布終了したココイチの日向坂46コースター配布キャンペーンの問題点について

問題点

 

絶望した。

 

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11月1日〜12月26日の間にCoCo壱番屋で800円以上の飲食をすると日向坂46メンバーのオリジナルコースターが貰えるキャンペーン。

 

このキャンペーンの開始を見かけたFriday。土曜の昼に食べれば貰えると思い続けてきたSaturday。

 

しかし手に入らなかった。キャンペーン開始2日目に店舗へ足を運んだのに。元々数が限られているということはアナウンスされていたが、即日終了は予定されていた数が少なかったとしか思えない。終了する速さは風が過ぎるように一瞬だった。

 

数店舗探し回った。6店舗目。ようやく配布を続けている店舗を見つけた。外はすっかり暗くなっていた。ふと気づくと一日中コースターのことを想っている。

 

店員に「日向坂46のコースターはありますか?」と聞く。「残り5セットですね」と答える店員。ギリギリ間に合った。頬にハラハラと涙が溢れそうになる。

 

そもそもココイチがコースターを大量に作っていれば夜まで探し回ることもなかった。

 

きっと欲しくても手に入らなかった日向坂46のファンも沢山いたはずだ。遠方から足を運んで手に入らなかった人もいたかもしれない。その人たちの気持ちを思うとキュンキュンキュン切ない。

 

需要に対してコースターの供給量が少なかったことは問題だ。

 

カレーうどん

 

もう一つこのキャンペーンには問題点がある。

 

今回のキャンペーンでは税込800円以上の注文で2枚1組のコースターを手に入れることができる。しかし税込800円ちょうどの商品がないのだ。これは大問題だ。

 

余談だが自分はココイチよりも上等カレーを推している。できる限りココイチにお金を払いたくない。本当は800円だけ払ってスマートに日向坂46のコースターを手に入れてキュンするつもりだった。

 

それができない。不本意だが税込922円の『カレーうどんプラスきのこ』を注文した。

 

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カレーライスではなくカレーうどんを注文した理由は自分が上等カレーを推しているからだ。ココイチでカレーライスを注文することは推しへの裏切り行為。自分はDDではなく上等カレーに一途なガチ恋なのだ。

 

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上等カレーはカレーライス専門店。うどんは売っていない。そのためカレーうどんなら推しへの裏切りにはならない。

 

注文したカレーうどんプラスきのこ。

 

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余談だが自分は貧乏人だ。丸亀製麺のカレーうどん(税込490円)の2倍近い金額の高級ぼったくりカレーうどんなんて普段食べない。日向坂46のために渋々頼んだのだ。

 

量は丸亀製麺とほとんど変わらないように思う。しかし丸亀製麺の2倍の価値を味から感じることができるのだろうか。

 

カレーライスでは上等カレーにボロ負けのCoCo壱番屋。かれーうどんはどうなのだろうか。丸亀製麺の2倍の金額を搾取するカレーうどんの味を堪能させてもらおうじゃないか。

 

麺について

 

まずは麺から食してみる。

 

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麺の断面の角が立って少しくびれているのがわかるだろうか。これを「エッジが立っている状態」という。この状態のうどんが茹で上がりとして個人的にベストだと思う。

 

元々茹でる前の麺の切り口は正方形だ。お湯で茹でることによって水分が生地に染み渡り膨らむことで「うどん」になる。

 

うどんは外側の角から先に水分が染み込んでいく。染み込んだ部分から膨らむので角が立って麺がくびれるのだ。

 

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↑絵で描くとこんな感じ

 

これをエッジが立っている状態と言う。この状態になることでうどんに下記のようなメリットがある。

 

・水分の多い外側が柔らかくなりモチっとした食感になる。

・水分の少ない内側は外側より固いのでコシを感じる食感になる。

・くびれた部分に出汁が乗るので良い感じに麺と出汁が絡んで美味しい。

 

うどんで求められるモチモチ感とコシとはエッジが立っているかどうかが重要だ。

 

これを実現させるためには仕込み方法や麺のカット方法や茹で方など様々な要因が関わっている。1つでも手抜きをしたらエッジは立たない。

 

おそらくココイチの店舗では納品された麺を茹でるだけだとは思う。しかし店員も気を抜けない。茹で方も大切。自分が行ったCoCo壱番屋吉川高富店は素晴らしい茹で加減だったのでエッジが立ったのだろう。

 

食べてみればその魅力は分かる。

 

ココイチのカレーうどんはモチモチ感ともコシもあった。出汁も麺と良く絡みカレーの魅力も引き立てていた。

 

つまり、ココイチのカレーうどんの麺、CoCo壱番屋吉川高富店の茹で方、最高。

 

出汁について

 

先に書いた通り、自分は上等カレー推しだ。ココイチは推していない。そのためカレーうどんの出汁に期待していなかった。

 

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しかしだ。出汁、美味しい。

 

個性的な味ではない。シンプルで誰にでも馴染む味だと思う。しかし、深く味わってみると簡単に作られたわけではないと感じる。

 

ほんの少し魚介の出汁を感じる。それがカレーのスパイスと相まって、上品さと飲みやすさを創造している。

 

ココイチでは辛さを選択できる。自分の選んだ辛さは「普通」。どの辛さを選択するかによって感じ方は変わるとは思うが、普通の辛さではむしろ甘口に感じるほど辛さは少ない。

 

その代わり、魚介の旨みとスパイスの香りを感じる。「辛さ」ではなく「美味さ」を重要視する出汁だ。

 

それにプラスして余韻を残すコクがある。調べてみるとローストオニオンを使用してコクを出しているらしい。それが隠し味なのだろうか。

 

ただのオニオンではなくローストオニオンであることにこだわりを感じる。ローストすることは大変だ。時間も手間もかかる。

 

きっとローストオニオンがなくとも美味しい出汁は作れたとは思う。一般的にうどんのかけ出汁にローストオニオンは使用しない。それでも一般的なかけ出汁にカレーを溶かしてカレーうどんの出汁を作ることも当然に行われている。

 

しかし「最高のコク」をだすために手間をかける選択をココイチは選んだのだろう。

 

とにかく、この出汁、シンプルながら美味い。

 

卓上調味料について

 

うどんと一緒に七味唐辛子も運ばれてきた。これを入れて味を調整するということだろうか。

 

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試しに七味を少しだけ入れてみる。食べてみる。革命だった。

 

カレーのスパイスによる辛さと七味の辛さは種類が違う。ラーメンとうどんは同じ麺でも種類が違うように。

 

しかしカレー出汁と七味は合わさることでより味に深みを出す。カレーうどんの出汁はかけうどんとしても使える出汁にカレーを合わせたものだと思う。かけうどんと七味は相性バッチリだ。

 

カレーうどんもうどんの一種。カレーライスと七味は相性が悪いかもしれないが、カレーうどんと七味はお互いの魅力を引き立て新しい魅力まで創り出す。

 

カレーうどんと七味は足し算ではない。足し合わせて美味しいわけではない。掛け算だ。掛け合わせて倍以上の魅力を引き出してより美味しくなっている。

 

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店員は福神漬まで持ってきやがった。どれだけ調味料をセルフで入れさせるつもりだろうか。

 

試しに少しだけ福神漬を入れてみる。食べてみる。革命だった。

 

かけうどんに福神漬は入れない。入れたら香川県民はブチ切れる。しかしカレーと福神漬は修二と彰のように2人で1つで地元じゃ負け知らずな関係だ。

 

カレーうどんに福神漬を入れることで修二と彰がうどんも仲間に引き入れてしまった。うどんは堀北真希だった。最高の組み合わせになった。

 

カレーうどんに入れると福神漬の甘みをほんのりと感じるようになる。味に深みが増す。

 

そして何よりもの革命は麺と一緒に福神漬を食べた時だ。

 

先に書いた通りココイチのカレーうどんは「エッジが立っている」状態でモチモチ感とコシがある良い麺だ。その麺を福神漬と一緒に食べることでカリカリした福神漬の食感も加わる。

 

モチモチ。コシコシ。カリカリ。

 

この三拍子の揃ったうどんに進化する。

 

税込922円は少し割高だ。しかしこだわりも感じるし卓上調味料によって味の変化を3回楽しめる。

 

修二を食べた後に彰を食べて最後に堀北真希を食べたと例えて考えるならば、貧乏人の自分でも納得の税込922円だ。

 

きのこについて

 

商品名は『カレーうどんプラスきのこ』だ。麺や出汁も重要ではあるがトッピングされたきのこも忘れてはならない。

 

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美味しそうに茹でられてカレーうどんに乗っかっているきのこ。

 

カレー出汁を絡ませてから食べてみる。その後に麺と一緒にきのこを食べてみる。

 

きのこの味はコメントするような特徴もなく、可もなく不可もなく、普通。

 

 きのこ、普通。てかメニュー写真よりきのこ少ない。

 

ココイチdeもっとHAPPYキャンペーンの最大の問題点について

 

素晴らしいカレーうどんだった。カレーライスは上等カレーを推し続けるがカレーうどんはココイチを推していこうと思う。ゆるく千吉を推していたが、もう推し変だ。

 

さわやかな笑顔で会計をしてくれたCoCo壱番屋吉川高富店の男性定員さん。推せる。さわやか店員さんから日向坂46のコースターを受け取る。すっかり暗くなった店前で開封。

 

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佐々木久美と高瀬愛奈のコースターが出てきた。推しメンの宮田愛萌が出てこなかったことは残念だが、イラストやコメントも可愛らしくて良い。しかしだ。高瀬愛奈のコメントを読み、違和感を感じた。

 

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 「パリパリチキンおすすめです!」

 

このコメントはどういうことだろうか。 ココイチはカレー店だ。パリパリチキンも売っているがカレーをお勧めするべきだ。チキンはケンタッキーに任せておけばいい。可愛い顔なら何を言っても許してもらえると思っているのだろうか。まあ許すけど。

 

高瀬愛奈はカレーを食べずにパリパリチキンだけを食べたのかもしれない。カレーを食べたのならば「パリパリチキンカレーおすすめです!」と言っているはずだ。

 

もしや彼女も上等カレーを推しているのでココイチでカレーを食べることができないのかもしれない。上等カレーへの想いを裏切れないのでパリパリチキンだけを食べたのだ。きっと。

 

つまり自分と高瀬愛奈は上等カレーで推し被りしているということか。気が合いそうだ。これから高瀬愛菜も推そう。

 

しかし上等カレーではカレーうどんを販売していない。カレーうどんを食べるならば推しへの裏切りにはならない。そのことを高瀬愛奈に教えてあげたい。ココイチのカレーうどんの美味しさについて伝えたい。

 

しかし自分は一般人で彼女はアイドル。握手会に行かなければココイチのカレーうどんの素晴らしさを直接伝えることはできない。高瀬愛奈にそのことを伝え、宮田愛萌に釣られるために日向坂46の握手会に行くことを決めた。

 

早速握手会の金額について調べてみた。

 

日向坂46
3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』
*特典:forTUNE music限定
発売記念個別握手会参加券1枚付

2019年10月2日(水)発売
通常盤 (CD1枚)
1,100円(税込)

forTUNE music【抽選応募】日向坂46 3rdシングル発売記念 個別握手会

 

高瀬愛奈と握手するには税込1,100円が必要らしい。税込996円のカレーうどんプラスきのこの大盛りよりも100円以上金額が高い。

 

・・・・・・。

 

握手会に行くならカレーうどん食べたい。

 

ココイチと日向坂46のキャンペーンで最も大きな問題はコースターの配布数が少ないことでもない。商品に税込800円ちょうどの商品が存在しないことでもない。

 

日向坂46目当てでココイチに行った人間が日向坂46からCoCo壱番屋に推し変してしまうことだ。

 

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