2019-10-05 藤原さくらのライブを観たら唾液の分泌量が増えた話 ~ Twilight Tour 2019 ライブレポート・感想・セットリスト ~ ライブのレポート 藤原さくら コレジャナイ感 ※一部ネタバレあり 変な空気だった。みんな動揺しているように思えた。そんな空気感。自分も違和感があった。 バックバンドがあきらかに今までの藤原さくらのライブで聴こえることがないような音を出している。 ベースの低音。エレキギターの尖った音。体に響くドラムの音。語弊があるかもしれないが所謂「王道ロックバンド的な音」。 コレジャナイ感。テンションが上がるはずのライブのオープニング。しかし自分は不安が上回っていた。 今までの藤原さくらがバンド編成で行うライブは音源を忠実に再現した演奏だったり、それを発展させたような演奏が多かった。 実力派ミュージシャンによる安定した演奏。それに藤原さくらのアコースティックギターの音色と歌声が重なる。それが心地よくてたまらないライブ。 今日もそのようなライブかと思っていた。ツアー初日であったので、期待はより大きかったをライブハウスでそのような演奏を楽しめるのかと思っていた。予想を裏切られた。 違和感は藤原さくらが登場して歌い始めてもあった。今までとは違う音で聴こえる藤原さくらの音楽。 だが、ライブが進むにつれ、その違和感に惹きつけられてくる。演奏が刺激的に感じてきた。これは新しい藤原さくらの姿かもしれない。 その刺激と驚きによって、無意識に口をポカンと開けてしまう。 そして、ヨダレを口から垂らした。 ヨダレを垂らした ライブ中にヨダレを垂らすことは基本的にない。できる限り口は閉じてライブを観るようにしているからだ。 しかし、この日の藤原さくらのライブは口を開けざるを得なかった。 ライブで何の曲を演奏しているのか、すぐにはわからなかったのだ。イントロだけでは何の曲かわからない大胆なアレンジがされている。 「なんだこの曲?」と呆気に取られて口を開ける。ヨダレが垂れる。きっと他の客も同じ気持ちだったはずだ。みんなヨダレを垂らしていた。 例えば序盤に演奏された『Sunny Day』。曲の初めのイントロでは新曲かと勘違いするほど違った。歌詞を聴いて何の曲か理解した。 Sunny Day藤原さくらJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes ライブ用にアレンジしたと言うよりも、曲を1から再構築したとすら感じる。コード進行や使われているコードも変えている。全く違う響の音。 その音が新鮮。音源では知ることができない魅力が隠れていた。ほとんどの曲がこのように全く違うアレンジで演奏される。 驚きのあまり口を開ける。そして、ヨダレを垂らす。 ヨダレを垂らす 藤原さくらを含めて4人編成のバンド。ギター、ベース、ドラム。そして藤原さくらのギターとキーボードと歌。 この演奏を聴いた時、過去のライブと違う部分はバンドメンバーや編成だけではないと感じた。そもそも目指している方向が違うのではと感じた。 今までは5日間ぐらいぶっ通しでリハをして仕上げるって感じだったんですけど、今回のバンドとは2ヶ月ぐらいリハスタに通勤するように通っていて。そうやって仕上げていくのは初めてだったので新鮮で。 ライブでこのように話していた藤原さくら。この話を聴いた時、今までのライブとは目指している形が違うのだと思った。 「藤原さくらは自らをフロントマンとしたバンドを組んだ」と思った。 過去のバンドメンバーは藤原さくらを主役として引き立たせるような演奏に思えた。しっかりと丁寧に演奏し、楽曲の魅力や歌の魅力を音源以上のものにして伝えるような演奏。 今回のバンドは藤原さくら以上にバンドメンバーが目立つ場面が沢山あった。 編曲が音源とは全く違うことで自然と演奏にも注目する。4人編成なのでそれぞれの楽器の音も引き立つ。時には衝動的に激しく演奏する。 その演奏にヨダレが垂れる。メンバーもたぶんヨダレを垂らしている。 藤原さくらはそんなバンドの演奏を楽しんでいる。いつも以上にギターを弾き倒しているように思えた。 反応を伺うようにフロア全体を見渡す。ステージ下手側で見ていた自分の方にも目線が来た。 藤原さくらが流し目でこちらを見た。自分と目があった。 その瞬間、喜びのあまりヨダレが垂れた。 またヨダレが垂れた バンドの演奏はバラバラになる時もあった。 音源よりも音数は少ないし編曲も全然違うライブ。新しい挑戦とも言える今回のツアー。そのツアー初日。まだ完成度が低いことは仕方がないかもしれない。 しかし、バンドの演奏が進むにつれ比例して唾液の分泌量が増える。 バラバラだったバンドの演奏がライブが進むにつれ少しづつまとまっていく。ライブ中に進化していくのだ。 『The Moon』も原曲とは違うアレンジ。藤原さくらがギターを置きキーボードを弾きながら歌う。 The Moon藤原さくらJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 音源では壮大さを感じるスローテンポの楽曲。今回のライブでは音数を絞って4人それぞれの音が引き立つ演奏。良い意味で隙がある演奏で、その隙がノリを生み出す。 この4人だからこそ生み出せるノリに思う。演奏がカチッとハマったような瞬間。その瞬間が心地よくて口を開けてしまう。 そして、ヨダレを垂らす。 他のお客さんも、だんだんと演奏に惹き込まれているようだ。フロアの雰囲気は序盤とぜんぜん違うものになっている。みんなヨダレを垂らす。 次はどんな曲をどんな演奏で聴かせてくれるのか、バンドに期待しているかのような雰囲気。みんな集中してステージを観る。 聴きなれないイントロが演奏される。疾走感ある演奏。これは何の曲をアレンジしたのだろうか。集中して聴く。 藤原さくらが歌い始める。歌が始まっても何の曲かはわからない。わかることは、めちゃくちゃカッコイイ曲だということだけ。 新曲だ。前触れもなく新曲が披露された。 今までの藤原さくらにはないタイプの楽曲。このメンバーだからこそ生まれたようなロックチューン。 もちろんヨダレを垂らす。 お客さんの反応も良さそう。新境地とも言える新曲がしっかり受け入れられている。 その反応を感じてか曲終わりに藤原さくらが笑顔を見せる。 その笑顔を見てヨダレが垂れる。 またまたヨダレが垂れた 最初は違和感があったライブ。しかしライブ本編が終わる頃には感動して床はヨダレまみれになっていた。それほど感動していた。 ヨダレを我慢しつつ、アンコールを求める拍手をする。アンコールで藤原さくらとメンバーが出てきた。喜びのあまりヨダレがまた垂れる。 アンコールで藤原さくらがキーボードの前に立つ。聞きなれたメロディを弾く。ビートルズのカバーで『LadyMadonna』だ。 レディ・マドンナビートルズロック¥250provided courtesy of iTunes 予想していなかったカバー曲の披露にまたヨダレを垂らす。ポール・マッカートニーを敬愛している藤原さくら。だからこそのカバーだろう。 それも4人のアレンジで「このメンバーだからできる演奏」して見事にカバーされてるのでヨダレ。 これ以上ヨダレを垂らしたら体内の水分がなくなってしまう。それほど興奮していた。 「次が最後の曲です」 藤原さくらは名残惜しそうに言う。その表情もヨダレ。 最後に演奏された曲は「かわいい」。 代表曲の1つであり人気曲。それだけでもヨダレが垂れるわけだが、このメンバーで演奏する「かわいい」はファンの予想を裏切るヨダレなアレンジ。 「かわいい」藤原さくらJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 疾走感のあるロックアレンジ。ギターの音が全面に出て、ドラムの手数も多いしベースの低音が響く。 そのアレンジは「かわいい」と言うよりも「かっこいい」。当然のごとくヨダレを垂らす。 ライブ開始直後の不安なんて忘れるようなカッコいいライブ。藤原さくらの音楽の素晴らしさを今までとは違う方向から感じることができたライブ。 藤原さくらは演奏を終えてステージを去る時に手を振っていた。その姿にはヨダレがドバドバドバーーーーーー。 まだまだまだヨダレは垂れる よく考えたら藤原さくらを見ているだけでヨダレは垂れてくる。 ヨダレは止まらない ライブ終了後、余韻に浸りながら晩御飯を食べることにした。会場の恵比寿リキッドルームの近くにあるラーメン屋。 九十九ラーメン恵比寿本店。 美味しそう。ヨダレが垂れた。美味しいラーメンによって唾液の分泌量が増えた。 セットリスト 1.I wanna go out2.Dear my dear3.Sunny Day4.We are You are5.Ellie6.sakura7.Cigarette butts8.The Moon9.maybe maybe10.グルグル11.新曲 (疾走感あるロックナンバー)12.新曲(姉の結婚式のために書いた曲)13.Soup14.Lovely Night15.Dance16.bye bye17.Necklace アンコール 18.LadyMadonna19.「かわいい」 ↓関連記事↓