2019-01-26 King Gnuが国民的大ヒット作を出し紅白歌合戦へ出場すると思う理由 コラム・エッセイ King Gnu 最も注目されているバンド 今のうちから予想しておきますが、King Gnuは国民的大ヒット曲を出して紅白歌合戦に出演します。お茶の間のおばあちゃんもKing Gnuを聴いて踊り、小さな子どももKing Gnuを歌う未来がやってきます。 ファンですらそんな未来は予想していないかもしれない。しかし、この予想はきっと当たる。それだけの大衆性とキャッチーさをKing Gnuは持っている。 King Gnuは玄人好みの音楽をやっていると思う人が多いかもしれない。かつてはそのようなバンドだったかもしれないが今は違う。新作アルバムの『Sympa』を聴いて欲しい。 このアルバムを聴いて、玄人好みの作品に聴こえるだろうか。自分はそうは思わない。大衆に向けて開いているアルバムに思える。 ヒットチャートに殴り込みに行くような、J-POPシーンのど真ん中を目指しているようにも感じる。 King Gnuは『Sympa』で日本のヒットチャートの上位の人気楽曲と共通点のある音楽をやっていると思う。 King Gnuの何が凄いのか? 『Sympa』のリードトラックの『Slumberland』。 この楽曲はラジオや有線放送で頻繁に流れたり、繁華街のスピーカーからも流れている。すでに大ヒットを出しているアーティストと同じような聴かれる機会を得ている。 そして、それをキッカケに新しいファンもどんどん拡大している。アルバムを象徴する楽曲でもあり、求心力もある楽曲。新しいKing Gnuの代表曲になりそうだ。 King Gnuの音楽をジャンルで説明することは難しい。そもそもジャンルで語ることが間違っているとすら思わせるような音楽。 『Slumberland』の1曲の中には様々なジャンルの音楽が取り入れられている。生楽器だけでなく打ち込みの音もある。この曲だけでなく、アルバム曲全てがそうだ。 ロックな部分もR&Bの部分もHIPHOPを感じる部分もある。歌のメロディはJ-POP的で日本人に馴染みやすい。 それらは全て自然にミックスされていて、楽曲としてまとまっている。それでいて丁寧に曲が作られているので完成度も高い。「ロックしか聴かない」「ブラックミュージックしか聴かない」という人でもKing Gnuには興味を持つ人が多いかもしれない。 様々なジャンルを上手く取り入れるということは、それだけ様々なジャンルのファンに届くということだ。そして、リスナーが詳しくないジャンルの音を聴くことで、新鮮さや新しさを感じるのだ。 しかし、新鮮さはあってもKing Gnuが「音楽として新しい」わけではないと思う。むしろ、今のヒットチャートを賑わせているJ-POPど真ん中の音楽性に近い。 日本で今売れている音楽とは 今の時代、バンドは売れない。 世界的にはHIPHOPや打ち込みのダンスミュージックなどが人気。日本は世界的にはまだバンドが人気な方かもしれないが、ドームやスタジアムでライブをやるバンドは少ない。 ドームツアーを行ったり、定期的にスタジアムでライブをやるアーティストはジャニーズのアイドルやK-POPグループが中心。 BTS(防弾少年団)は日本でドームやスタジアムでもライブを行って完売させられるK-POPアーティスト。ビルボードでも1位を取ったりと世界的に評価されている。 このグループは打ち込みメインで音源が作られているが、様々なジャンルを取り入れている。取り入れつつも自分たちのものにして表現している。 嵐もアルバムでは様々な音楽をとりいれている。 2017年に発売された『untitled』というアルバムを聴いてもらえば音楽へのこだわりと幅広さを感じると思う。 「untitled」(通常盤) アーティスト: 嵐 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム 発売日: 2017/10/18 メディア: CD この商品を含むブログ (2件) を見る そこにはポップスを中心にしつつも、ロックやR&B、EDMなど様々な音楽を取り入れた音楽が収録されている。外国人作曲家が多く制作に参加していることもあるが、海外のトレンドを取り入れ、いち早くJ-POPとして昇華している。 それらの音楽はKing Gnuの音楽とも通ずるものがある。 King Gnuも様々なジャンルを取り入れている。そして世界の音楽のトレンドや最先端の音楽も上手く取り入れて自分たちの音楽に昇華しクオリティの高い楽曲を作っている。つまり、音楽としてはBTSや嵐と同じぐらいヒットするポテンシャルは秘めているはずだ。 そして、King GnuがBTSや嵐とは全く違う部分がある。その違う部分が強みであり、注目される理由ではと思う。 King Gnuが唯一無二である理由 King Gnuはバンドだ。バンドとしてヒットチャートに殴り込みをしにきた。他のロックバンとは違うやり方で。 多くのバンドファンが求めている音楽性や、音楽フェスに出てくるバンドとは違う音楽性かもしれない。そもそもKing Gnuの音楽性はバンドで表現することが難しい方向性でもある。 しかし、今のKing Gnuは多くのバンドファンやロックファンに注目されている。 様々なジャンルの音楽や最新のトレンドの音を、King Gnuはバンドとして取り入れ、バンドの音楽にしてしまった。 バンドが好きな人ならわかると思うが、バンドにしか出せない雰囲気や、バンドだからこそ出せる音というものがある。それはバンドだけが持っている「専売特許」だと思う。 King Gnuはそんな「専売特許」をしっかりと持っている。それはBTSも嵐も持っていない。 それがKing Gnuの唯一無二の個性であり、他にはない強みだ。 しかし、最大の強みは他にある。それは絶対に真似ができない強みだ。 King Gnuの最大の強みとは King Gnuの最大の強みはメンバーの井口理がツイートした動画を観てもらえばわかる。 pic.twitter.com/Ijyt3EYwWn— 井口理 (@Satoru_191) January 20, 2019 わかってもらえただろう。 バンドのリーダーでありコンポーザーの常田大希は音楽の才能だけでなく動物に好かれるという強みがある。自分はこれほど動物に好かれているアーティストを見たことがない。これは最大の強みだ。 今の日本は少子化だ。人口は年々減っている。しかしペット関連市場は年々拡大している。 ※ペット関連市場規模の推移と内約 つまり、これからは人間以外にも音楽を届けていかなければならない。 もしかしたらKing Gnuは人間以外にも愛される音楽を奏でられるかもしれない。そんなアーティストは今までほとんどいなかっただろう。 井口のツイートした動画を見れば、King Gnuは動物に愛されるバンドのパイオニアになれると期待せずにはいられない。 ペットを飼う人々は、自身の愛犬や愛猫が興味を持つKing Gnuに好感を持ち好きになってしまうだろう。動物をきっかけにKing Gnuが広がる未来もあるかもしれない。 それがKing Gnuの持つ最大の強みであり、これからさらに多くの人と動物に愛され、大ヒットを出して紅白にも出演すると自分が思う理由だ。ペットも紅白歌合戦を観る時代がやってくる。 是非King Gnuを聴いて欲しいし、ペットを飼っている方は、是非愛するペットにKing Gnuを聴かせて欲しい。 Sympa(初回生産限定盤)/CD/BVCL-928 楽天市場 Amazon