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2018年1~6月個人的ベストソング10選

2018年が半分終わります

 

皆さん、2018年も半分が終わりますよ。この間まで寒いと思ってたら気づいたら暑いと思うようになりました。時の進む早さにドン引きです。

 

でも今年発売した曲や発表された曲の数を考えると半分終わったことも納得する。半年の間に新しく自分のお気に入りになった曲がたくさんできた。

 

その中でも個人的に特に良いと思った曲を10曲だけ紹介します。ジャンルも知名度もバラバラですが、どれも良い曲なので是非聴いてみてください。

 

ちなみに、このブログの読者はは邦楽を主に聴く方が多いので邦楽の中から選びました。

 

 崎山蒼志「~samidare~五月雨」

 



まだ15歳の高校生。崎山蒼志くん。若くしてこれだけの才能と実力があることはもちろん凄いとは思う。しかし、彼のさらに凄いところは「若いのに凄い」ではなく若さは関係なく「凄い」ところだ。

 

曲も歌詞も歌い方も声もギターの弾き方もコード進行も個性的。真似しようとしてもできないほどの個性。若さゆえの経験の少なさやキャリアの短さもあり、技術的には若干危うい部分もあるが、しっかり聴かせる演奏ができている。

 

そしてなにより、曲が良い。多くの人に衝撃を与えた「~samidare~五月雨」という曲。崎山くんの他にない唯一無二の個性を感じることはもちろん、曲の持つ力が強くて、純粋に良い曲なのだ。早くきちんとレコーディングしたバージョンも聴いてみたい。

 

これからさらに経験を積んでいったら、さらにとんでもないシンガーソングライターになるのではと思う。

 



 彼のやっている「KIDS'A」というバンドも滅茶苦茶カッコいい。おそらくレディオヘッドのアルバムタイトルをもじったのだと思う。そのセンスも好き。 

 

諭吉佳作/men「水槽のガラスだけだよ」

 

最近、崎山蒼志くんをきっかけに彼が活動拠点としている静岡県浜松市の若いミュージシャンに注目している。

 

すると浜松には若いアマチュアミュージシャンでも才能のある人たちがたくさんいると知ることができた。その中でも崎山蒼志に負けず劣らずの才能があるのではと思ったのが諭吉佳作/men。まだ14歳のシンガーソングライター。 

 


サウンドクラウドで何曲か発表しているのだが、特に「水槽のガラスだけだよ」という曲が素晴らしい。

 

決して複雑な編曲もしていない、突拍子もないことをしているわけではない。むしろ単純な音の組み合わせにも思う。それでもトラックは印象的で新鮮に感じる。これは諭吉佳作のセンスによるものだと感じる。

 

歌のメロディも1度聴けば耳に残るキャッチーさもある。

 

PassCode「Ray」

 

 

こちらは過去に記事にもしたのでそちらも読んでもらいたい。

 

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PassCodeはラウドロックを得意としているグループで、特にピコリーモが多いグループ。新曲の「Ray」はこれまでのパスコの得意としていた傾向とは違う音楽性にも感じる。

 

今までのようなデスボイスも少なく、極端な転調や激しさもない。しかし、今まで培ってきた方向性を活かしつつ多くの人をさらに巻き込む方向に舵を切ったら、求心力もあるカッコいい曲ができた感じ。

 

メロディはキャッチーで演奏はカッコいい。過去作と比べるとシャウトやデスボイスは少ないがしっかり入ってる。盛り上がるツボもしっかり押さえている。

 

パスコの良い部分もしっかり感じることができるのに、新しさや今後への期待も感じる曲。

 

ネクライトーキー「オシャレ大作戦」

 

 

これに関しても過去に記事を書いたのでそちらを読んでください。

 

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全員で音を鳴らす「オーケストラヒット」という演奏法の連発がカッコいい。メロディやボーカルの声はキャッチーで多くの人に受け入れられそうなのに、歌詞はひねくれていたり暗かったりする。

 

純粋に曲も歌詞も演奏も良いことはもちろん、他にはない個性がある。

 

まだ結成して1年の全国流通のCDも出ていないバンド。それでも話題になりつつある。これからもっと凄いバンドになりそうな予感。

 

町あかり&石野卓球「もぐら叩きのような人 2018」

 

もぐらたたきのような人 2018(Dance Mix)

もぐらたたきのような人 2018(Dance Mix)

  • 町あかり&石野卓球
  • エレクトロニック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

町あかりというシンガーソングライターの代表曲を電気グルーヴの石野卓球と組んで再構築した曲。

 

メロディも歌詞も1度聴いたら耳から離れない。歌謡曲テイストで懐かしさもありつつ、石野卓球の編曲によって新しさも感じる不思議な曲。

 

歌だけでなくバックのトラックも印象的で聴きごたえがある。そして繰り返される「もぐらたたき」のフレーズに中毒性と不気味さがあって耳から離れない。

 

原曲は良くも悪くもチープだが、そのチープさも生かしつつ石野卓球の個性も取り入れた上でクオリティを上げた感じ。

 

Maison book girl「教室」

  

教室

教室

  • Maison book girl
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

変拍子のギターの演奏をバックにポエトリーリーディングを行なっている曲。

 

Maison book girlの曲は基本的に変拍子の曲ばかり。その中でも歌物が多いのでポエトリーリーディングは新鮮に感じる。音数は少ないのに物足りなさを感じない。むしろ、それによって音に集中できる。

 

歌詞はストーリー形式になっていて、ポエトリーリーディングとも相性が良い。始まった瞬間に曲の世界観にに入り込んでしまう。聴き終わった後は短い小説を読み終えたような余韻が残る。

 

2018年の上半期で最も聴くことに集中した曲は「教室」かもしれない。

 

MAGiC BOYZ「ハッピーエンドマジック」

 

 

Enjoy Music Clubがプロデュースした楽曲。作り込まれて心地よいトラックにゆるいラップが乗っかる。サビのメロディと歌詞はキャッチーでどことなく切なくてクセになる。

 

この曲の良い部分はラップと歌をやっているMAGiC BOYZが下手くそなところ。声も素人くさいし音域も狭い。ラップなのにリズム感は全然ない。曲のクオリティはかなり高いのにアーティストの技術は低い。

 

ディスっているような説明に思うかもしれないけど、それが味になっていて何度も聞いてしまう。作り込まれた楽曲と危うさも感じる歌唱のギャップが音楽として面白くなっている。

 

そして、終始ハッピーな雰囲気の楽曲なのに最後の音は少し不気味なのが個人的にツボ。

 

それでも世界が続くなら「Re:僕がバンドを辞めない理由」

 

 

今年はキュウソネコカミが「the band」という曲でバンドを続けることの苦悩や喜びや覚悟について歌った。それでも世界が続くならというバンドも「Re:僕がバンドを辞めない理由」という曲で表現方法は違えど近い想いについて歌っている。

 

ただ、キュウソとそれせかでは違う部分がある。それはキュウソはバンドを今後も続けて行くが、それせかは今年で活動休止してしまうことだ。

 

この曲は去年発売されたアルバム収録曲「僕がバンドを辞めない理由」を再構築したもので、歌詞や編曲が変更されている。活動休止が決まり、それが発表したされたのは今年。活動休止することが決まってから再構築されたのだ。

 

休止するバンドが「あえて」バンドを続ける理由や想いを歌う。そこに重みやバンドの物語や切なさを感じる。曲もそれでも世界が続くならの強みである切なく美しいメロディもあり、静寂からの轟音もある。バンドの強みや魅力が詰まっている集大成とも言える曲だ。

 

楽曲が素晴らしいことはもちろん、バンドの歴史や想いも含めての名曲。

 

でんぱ組.inc「おやすみポラリス さよならパラレルワールド」

 

 

こちらは過去に記事にもしたのでそちらに詳しく書いているので読んでもらいたい。

 

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浅野いにおが作詞を行いH ZETT Mが作曲と編曲を行った楽曲。演奏はH ZETTRIO。

 

アイドルソングは音数が多くゴチャゴチャしている曲が多く、それがアイドルソングを聴いていて「楽しい」と感じる理由の1つにもなっていると思う。

 

しかし「おやすみポラリスさよならパラレルワールド」は音数が少なくすっきりしている。これは多くのアイドルソングに対してのカウンターでもあると思う。それをアリーナでもライブをやれる人気アイドルがやることに面白みもある。

 

そして、この楽曲の聞きどころは演奏なのだ。特に歌が終わった後のアウトロのピアノソロは圧巻。インストでも成立する楽曲にアイドルの歌が乗っかり化学反応が起こっている感じ。それが最高。

 

くるり「その線は水平線」

 

 

こちらも過去に記事にしたので、そちらも読んでもらいたい。

 

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この曲の凄いところは第一印象では「王道のくるり」に思ってしまう曲なのに、聴けば聴くほど新しい発見があり、王道ではなく「新しいくるり」に感じる部分。

 

前半はシンプルなバンド演奏かと思いきや段々と音が重なって行く。トランペットやオルガンの音に加えインドの民族楽器も使われているとのこと。また、楽器だけでなく打ち込み音源も使用されている。それにも関わらず生々しいバンドのグルーヴ感もある不思議な曲。

 

楽器だけでなくコーラスワークもかなり工夫していると思う。前半にはコーラスはないが後半はコーラスが入っている。その入るタイミングや音量やバランスも心地よい。

 

歌のメロディも一本調子で変化が少ないようで、よく聴くと1番と2番でも変化している。シンプルなメロディのようで聴いていて全く飽きない。

 

聴けば聴くほど新しい発見もあるし曲の深みを感じる。すごいぞくるり!

 

他にもたくさん名曲は生まれている

 

まだまだ紹介したい曲もたくさんあるが、キリがないので10曲だけ。

 

今の時代はYouTubeやサブスクリプションで気軽に新しい音楽に出会うことができる。今まで興味なかったジャンルにも手を出しやすくなった。今回紹介できてない名曲もたくさん生まれている。自分の知らない名曲もたくさんあると思うので、名曲や良いアーティストが居れば教えてください。

 

ちなみに他の音楽ブログをやっている方々と「2018年上半期のベストソングとベストアルバム」についても語ってSugareさんのブログにて記事になっているのでそちらも読んでいただけたら嬉しいです。