2017-05-27 サマソニの堂本剛はMETROCKの関ジャニ∞ほど受け入れられないと思う 音楽コラム コラム・エッセイ サマソニどうなの? 毎年8月に千葉と大阪で開催されているSUMMER SONIC。 日本最大級の都市型ロックフェスだ。 ロックフェスと言っても今年のヘッドライナーはカルヴィン・ハリスだし、メインステージにピコ太郎も登場しちゃってる。 数年前からそうだったけど、すでにロックフェスではないんですよね。 サマソニに限ったことではないけども。 これは「世の中の全ての出来事、現象がロックなんだ」という、サマソニからのロックなメッセージと思っておきましょう。 そんなSUMMER SONIC2017に、堂本剛がソロで出演するらしい。 METROCKに参加した関ジャニ∞ 先日、METROCKというら野外ロックフェスに関ジャニ∞が出演しました。 関ジャニ∞のMETROCK出演は、フェスのお客さんは開催前から賛否両論でしたよ。 ジャニーズがロックフェスに出るのかと香ばしい感じの意見が沢山ありました。 でも、出演後はなんだかんだで、フェスのお客さんも満足させるステージだったという。 このことについての考察は以前書いたのでそちらのエントリーをどうぞ。 www.ongakunojouhou.com www.ongakunojouhou.com そして、今回SUMMER SONICに出演する堂本剛。 自分が思うに、堂本剛はサマソニに出ても盛り上がらないんじゃないかなと思うわけです。 その理由について考察してみようと思う。 今年のサマソニの客層は? 堂本剛がSUMMER SONICに出演するのは、千葉開場の8月19日(土)と大阪会場の8月20日(日) どちらもメインステージでの出演だ。 この日のヘッドライナーは世界的なDJのカルヴィン・ハリス。 Burnin カルヴィン・ハリス & R3hab ダンス ¥250 provided courtesy of iTunes そして、ヒップホップやミクスチャーのThe Black Eyed Peas。 I Gotta Feeling ブラック・アイド・ピーズ ポップ ¥250 provided courtesy of iTunes 他にはCHARLI XCYやJOSE JAMESもいる。 ここら辺の客層は、パリピな感じの「フッフー」な客層だろう。 5 Seconds of SummerやUVERworldは、暴れたいキッズが集まるだろう。 UVERworldはロキノン系が好きな人やJ-POPが好きな人も見たがるだろう。 Don't Stop ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー ポップ ¥250 provided courtesy of iTunes 一滴の影響 UVERworld ロック ¥250 provided courtesy of iTunes そして、堂本剛。 もちろん、堂本剛のファンも集まるとは思うし、老若男女誰もが知っている芸能人だ。 観れるなら観たい人も沢山居るとは思う。 しかし、このメンツの中に堂本剛が入るとアウェイになるかもしれない。 それはどういう事なのか? 実はMETROCKはホームだった関ジャニ∞ METROCKに出演した関ジャニ∞は多くのお客さんを集めて盛り上がった。 メディアでは“関ジャニ∞がアウェイの中、盛り上げた”という報道がされているが、決してアウェイではなかった。 今の野外フェスはロックファンだけが行く訳では無い。 むしろ、ロックでもロキノン系やJ-POPよりの音楽が好きな人やミーハーな人が多い。 そんな人たちは、関ジャニ∞のヒット曲なら数曲は知っている。 そして、関ジャニ∞はそんな野外フェスに行く人たちが大好きな“ロキノン系アーティスト”が楽曲提供している。 つまり、関ジャニ∞はアウェイな環境でライブを行ったのではなく、普段は出演していなかった需要のあるライブに出演しただけなのだ。 それに対して、堂本剛はどうだろう。 KinKi Kidsのヒット曲なら多くの人が知っているだろう。 しかし、堂本剛のソロの曲をファン以外がどれほど知っているのだろうか。 フェスで盛り上げるには、何だかんだでミーハーな層も楽しませなければいけない。 そのためにはヒット曲があることは重要なポイントの一つだ。 しかし、堂本剛でのヒット曲はいくつかあるが、ライブでやる可能性が少ない。 そして、彼はソロでのプロジェクト名義を数年ごとに変更している。 今の堂本剛のソロ名義がSHAMANIPPON(シャーマニッポン)であることをどれだけの人が知っているのだろうか? 堂本剛は個人について 2002年にソロでデビューした堂本剛。 実はソロでの作詞作曲は本人が行っている。 そして、定期的に活動時の名義を変えている。 2002年~ 堂本剛 2005年~ ENDLICHERI☆ENDLICHERI(エンドリケリー・エンドリケリー) 2008年~ 244 ENDLI-x(ツヨシ・エンドリックス) 2009年~ 〈プロジェクト名〉美 我 空(びがく),〈アーティスト名義〉剛紫(つよし) 2011年~ SHAMANIPPON シャーマニッポン このように定期的にアーティスト名義を変更している。 変更の都度面白い名前になっている。 そして、音楽性も名義が変更するごとに変化している。 ちなみにSHAMANIPPONは共和国であり、「直視力の国」と説明されている。 ? しかし、音楽としては一流ミュージシャンもレコーディングに参加しており、堂本剛もアイドルとは思えないほど歌唱力がある。 音楽的にも、そこらのバンドよりも面白いことをしている。 TU ふつうよし(通常盤) 堂本剛 SHAMANIPPON 2015-05-20 Amazonで購入 楽天市場で購入 そして、2016年、また新たな名義で音楽活動をするらしい。 読み方はREと書いて”り”でいいのかな? 現在のSHAMANIPPONはファンクよりの音楽だ。 もしかしたら”れ”もファンクよりかもしれない。 しかし、サマソニのメインステージにはファンクよりの出演者は他にいない。 そして、ミーハーな人たちや一見さんで堂本剛を観たい層にはファンクは受けが悪いだろう。 もしも”り”が違う音楽性だとしても、プロジェクトを立ち上げてすぐの出演になる。 堂本剛のファンでさえこれからどんな音楽をするのかわからない状態だ。 ファン以外に知られている曲がない状態で、もしも”り”がさらにマニアックな方向の音楽になるとしたら、客席全体が曲にノレずに、まったく盛り上がれないということになるかもしれない。 その状況は、METROCKに出演した関ジャニ∞とは真逆の状態になるかもしれない。 フジロックに出た方がよかった? 今年のサマソニはピコ太郎をメインステージに出演させてしまうような状況だ。 例年以上に、盛り上がりたいだけの客、ミーハーな客、自分の興味のあるアーティスト以外は興味のない客などが多いかもしれない。 その中に堂本剛が出演したら、おそらくお客さんの数は集められるとは思う。 しかし、ヒット曲や有名局もない、堂本剛の新プロジェクトの音楽がフェスの客に受け入れられるには、フェス向けのわかりやすく盛り上がる曲でないと難しいかもしれない。 もしかしたら、堂本剛はフジロックに出演した方が受け入れられたかもしれない。 今のファンクな堂本剛の音楽性に近いアーティストも出演している。 今度の”RE”がどのような音楽性で活動をするのかはわからないが、今まで通り、一流のミュージシャンをバックバンドに従えて出演するのではと思う。 そもそもオファーがフジロックからは来ないのかもしれないが、クオリティの高い演奏と、堂本剛の個性が合わされば、面白い音楽にはなると思う。 それにしても、METROCKでの関ジャニ∞に続き、堂本剛の野外フェスへの出演が発表されたりと、ジャニーズが今までとは違うファン層を獲得しに行っているように感じる。 それにより、フェスのお客さんから様々な意見が出るかもしれないが、今後もジャニーズなど今までフェスに出演することが滅多になかったアーティストが出演するようになれば、音楽シーンは面白くなってくるのではと思う。 ついでに、TOKIOもまたフェスで観たいです。