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【全曲レビュー・視聴】岡崎体育『XXL』おすすめポイントも紹介

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岡崎体育のアルバムが発売された

このブログでも何度か笑いのネタに記事を書いた岡崎体育。

感情のピクセルやNatural Lipsの深い歌詞の意味については以前考察もしたので、そちらをご覧ください。

 


そんな岡崎体育ですが、最新アルバム、『XXL』をリリースしました。

Twitterでは本人も10万枚売りたいと意気込みを語っております。

 

そんでね、このアルバム、普通に良いんですよ。

普通に良い。

世間のイメージではお笑い方面のミュージシャンと思われがちだけど、普通に良い。

ぶっちゃけそこまで笑いに走っていない。

今年発売されたアルバムでも個人的に『良かったアルバムベスト10』に入りそうなぐらい。

 

そこで、『XXL』の何がいいのかを1曲ずつ解説し、最後にこのアルバムの魅力をまとめようかと思います。

 

 

 01.XXL

XXL

XXL

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

一曲目はラップが特徴的なダンスチューン。

普通にかっこいい。

どことなくPOLYSICSみたいな雰囲気も感じる。

でも歌詞には”駄菓子の詰め合わせ”など他のアーティストは使わなそうなワードも入っていて面白い。

アルバムの1曲目にふさわしい印象的な曲。

 

02.感情のピクセル

👇画像をクリックで動画になります。

 

アルバムのリードトラックで”どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい”で話題の曲。

ワンオクなどのラウド寄りのバンドをオマージュした曲とMV。

サビのインパクトで面白曲として扱われがちだが、曲はかなりしっかりできている。

それもそのはずで、日本のラウドロックのパイオニアの1組であり、カリスマでもあるPay money To my PainのPABLOが編曲を担当している。

 

実は歌詞も切なく深い歌詞なので、気になる方は当ブログの”感情のピクセル”の歌詞考察ついての記事を読んでほしい。

 

03.Natural Lips

👇画像をクリックで動画になります。



日本語だけど歌詞を読まなければ英語に聞こえるというネタ曲。

しかし、アシッドジャズのようなアレンジで曲自体も面白い。

こちらも歌詞は当ブログで考察したので気になる人は読んでほしい。

👇

【歌詞の意味を考察】岡崎体育“Natural Lips”は倦怠期の夫婦の歌。~くるりの東京と共通点とは~ - オトニッチ-音楽の情報.com-

 

04. Horoscope

Horoscope

Horoscope

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 岡崎体育的ポエトリーリーディングと言ってもいいのだろうか?

心地よいバックトラックに載せて12星座占いを読み上げる曲。

最初は笑えてくるのに、だんだんと聴いていて心地よくなってくる不思議。

”ラッキーアイテムはたにし”と”ラッキーアイテムは模造紙”がじわじわと笑えてくる。

 

ちなみに、いて座より後の星座はまとめて占われてしまいます。

 

05.まわせPDCAサイクル

まわせPDCAサイクル

まわせPDCAサイクル

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ポップでアップテンポの曲。 

これはライブでも盛り上がりそうな曲。

Bメロのセリフからサビへの流れが気持ちいい。

 

バックの音も作りこまれているので、ボーカル以外にも注目してもらいたい曲。

 

06.電車で聴くと映画の主人公になれる曲

電車で聴くと映画の主人公になれる曲 (Interlude)

電車で聴くと映画の主人公になれる曲 (Interlude)

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ピアノの演奏で最初から最後まで落ち着いた演奏で終わる曲。

言われなければ岡崎体育の曲とわからず、本当に映画に使われていそうなインストナンバー。

 

でも、タイトルのせいで電車の中で聴くと笑えてきてしまうという、不思議な特徴を持つ曲。

是非とも夕暮れ時の電車で座席は空いているのにあえて立って外を眺めながらこの曲を聴いてほしい。

 

07.Open

Snack

Snack

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 ダウナーな雰囲気を感じるラップ。

普通にかっこいいのが、なんかむかつく。

この曲でもわかる通り、岡崎体育は音楽をかなり研究し、音を作りこんでいることがわかる。

 

08.観察日記

観察日記

観察日記

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 普通に良い曲です。

この曲以降の曲はここまでのアルバムの雰囲気と違う雰囲気になってきます。

どういうことかというと、普通に完成度の高い、誰が聴いても良い曲と思うような曲が続きます。

 

個人的にはこのアルバムで一番好きな曲。

歌詞の言葉選びが好き。

”夕日吸い込む換気扇”という表現が独特で良い。

 

09.Snack

Snack

Snack

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 この曲はインディーズの頃からあった曲で、『XXL』収録するためにリメイクされた曲。

切ない歌詞が特徴のラップ。

使われている音や演奏も切なさを感じさせる。

 

世間ではふざけた曲をやっているイメージになってしまった岡崎体育だが、昔から普通に良い曲はやっていたのだ。

 

10.鴨川等間隔

鴨川等間隔

鴨川等間隔

  • 岡崎体育
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

こちらもインディーズから存在した曲で、今回リメイクされて収録された。

少し歪んだギターの音が特徴的なミドルテンポのロックナンバー。

くるりを筆頭とする京都のバンドの泥臭い雰囲気も感じるような切なくもかっこ良い曲。

 

個人的にはこのアルバムのハイライトにもなるであろう曲だと思っている。

 

11.式

👇画像をクリックで動画になります。

 

アルバムのラストの曲。

どことなく初期のくるりの名曲”ラブソング”に近いアレンジを感じる。

タイトルの『式』だが、”四季”や”死期”などの意味もかけているのかと感じさせる歌詞。

バックトラックの少しこもった楽器の音が切ない。

 

岡崎体育の本当の魅力は、”感情のピクセル”や”ミュージックビデオ”のような面白系の曲ではなく、こういった曲にこそ詰まっているのではと感じる。

 

まとめ

今回の岡崎体育のアルバム『XXL』は今までの岡崎体育の集大成的なアルバムともいえるのではと感じる。

”感情のピクセル”などインパクトもあり面白い曲もいれつつ、インディーズ時代の代表曲や新たに作成された”式”などの普通に感動的な名曲も収録されている。

 

11曲とそれほどボリュームがあるわけではないが、最初から最後まで中だるみすることなく聴くことができる。

しかし、この1枚には岡崎体育の魅力が詰まっていて、「岡崎体育で最初にどのCDを聞けばいい?」と聞かれたら、迷わずこのアルバムをおすすめしたい。

 

最近はただ笑いに走っている曲や、コミックバンドじゃないのにコミックバンドみたいな曲をやっているミュージシャンやバンドも多い(誰とは言わないけど)

岡崎体育もそういった、ネタに走る面白ミュージシャン扱いをされがちだが、実は、そういったミュージシャンとは違うことがこのアルバムを聴けばわかると思う。

 

岡崎体育は底知れない才能を持ったミュージシャンだと思う。

このアルバムで岡崎体育の底知れぬ才能を感じてほしい。

 

ちなみに、岡崎体育のチェキ会にも行ってきました。