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【全曲レビュー・感想】Mステにも出演したDragon Ashの新譜『MAJESTIC』昔のファンにもおすすめしたい作品

ミュージックステーションで爪痕を残したDragon Ash

本当にかっこよかった。

デビュー20周年のバンドが若手バンドも顔負けの勢いあるパフォーマンスをした。

ライブのような熱気のパフォーマンス。

 

今の10代や20代のDragon Ashがバカ売れしていた時代を知らない人たちにも衝撃を与えたであろうパフォーマンス。

 

自分は10年ほど前にDragon Ashのライブを観たときの衝撃と、まったく同じ衝撃をくれるライブだった。

その時のことは下のエントリーで書いた。

 

www.ongakunojouhou.com

 

そして、今回発売された新しいアルバム、『MAJESTIC』。

この作品もベテランバンドとは思えないような、勢いを感じる作品だ。

これは今のDragon Ashが好きな人だけでなく、昔好きだった人や、こんかいのMステ出演で興味を持った人たちにも聴いてもらいた。

 

昔からのファンも納得する出来栄えで、新規のファンにとっては入門編にもなるような名盤だ。

1曲ずつ感想とレビューをしようと思う。

 

 

1. MAJESTIC

Majestic

Majestic

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 エレクトロニカとロックが融合したようなインストの曲。

アルバムのイントロダクション的な楽曲。

この曲が1曲目に来ることで、今回はこういう系統のアルバムだということをわかりやすく伝えてくれる。

アルバムへの期待感をいい感じに煽ってくれる。

 

2. STARDUST

Stardust

Stardust

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

シンセサイザーの音が印象的な楽曲。

アップテンポでさわやかさも感じる楽曲。

しかし、そこはDragon Ash.

しっかりと骨太なサウンドも聴かせてくれる。

 

今作はシンセサイザーの音が印象的な楽曲が多いように感じる。

 

3. MIX IT UP

Mix it Up

Mix it Up

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ミュージックステーションでもパフォーマンスした、アルバムのリードトラック。

これはライブでも盛り上がること間違いなしのナンバー。

この曲はDragon Ashの新しいアンセム的な楽曲になるのではないだろうか。

新しい代表曲と言ってもいいような、かっこいい楽曲。

ライトファンが求めている、ミクスチャーロックのドラゴンアッシュの楽曲ではないだろうか。

 

4. ODE TO JOY

Ode to Joy

Ode to Joy

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

こちらもシンセの音が特徴的。

あと、メロディも少しメランコリックな雰囲気で切なさも感じる。

一時期ラテンに傾向していたDragon Ashだが、その時の影響も感じるような楽曲。

 

5. SINGIN’ IN THE RAIN

Singin' in the Rain

Singin' in the Rain

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 やはり今作はシンセの音が印象的な楽曲が多い。

こちらの楽曲もシンセが目立つ。

アレンジが壮大で、大きな会場が似合いそうな楽曲。

 

シンセサイザーが目立つ楽曲が多いが、それが決して邪魔にはなっておらず、むしろ新しいDragon Ashの音楽を作り出せていることが凄い。

 

6. 光りの街

光りの街

光りの街

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 シングル曲でもある『光の街』。

この曲は降谷建志の作詞家としての魅力が詰まったような印象的な言葉が目立つ歌詞。

今までのDragon Ashの楽曲と比べると、綺麗な音や透き通った音が印象的な楽曲。

20年経っても自分たちの音楽をどんどん進化させている。

 

7. HEADBANG

Headbang

Headbang

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 ここで、ゆがんだギターと激しい演奏が印象的なロックチューン。

純粋にかっこいい。

ライブではモッシュにクラウドサーフにと凄いことになりそう。

 

こういったシンプルなギターロックも魅力的。

 

8. FACELESS

Faceless

Faceless

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

7曲目の勢いをそのままつなげるかのようなナンバー。

重めの演奏がかっこいい。

個人的にはドラムが素晴らしいと思っている楽曲。

 

9. JUMP

Jump

Jump

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 タイトル通りぴょんぴょん跳ねたくなるような楽曲化と思ったら、そんな単純ではなかった。

エレクトロニカな演奏が印象的。

ダウナーな雰囲気も漂っていてかっこいい。

ヘッドフォンで聴くとより魅力が伝わるような楽曲。

 

11. A HUNDRED EMOTIONS

A Hundred Emotions

A Hundred Emotions

  • Dragon Ash
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

アルバムの最後に収録されている名曲。

今回のアルバムの方向性としては、エレクトロニカをベースとしたミクスチャーロックを意識していると思う。

この楽曲はアルバムの集大成的な楽曲というか、今までのDragonAshの魅力も、今回のアルバムの魅力も全て詰め込んだような楽曲。

なるべくしてアルバムの最後に収録されたのではと思えるような、アルバムの最後にふさわしい楽曲。

ライブでも最後に演奏されたら感動的だと思う。

 

 全体の感想

今回のアルバムはシンセサイザーの音や、エレクトロニカ的なアプローチを取り入れたアルバムに感じる。

しかし、だからと言って落ち着いたアルバムかというと、そんなことはない。

Mステでも披露したMIX IT UPなど、ライトファンがDragonAshに求めているようなミクスチャーロックも収録されているし、ライブで盛り上がること間違いなしの楽曲も多い。

アルバムの曲順もかなり考えられているので、中だるみすることなく聴けるし、ライブ映えしそうな楽曲も多い。

 

20周年を迎えるDragonAshだが、まだまだ貪欲にロックをやっているように感じる。

だからこそ、このタイミングでミュージックステーションに出演し、爪痕を残す最高のパフォーマンスをした。

今作は新しいことにも挑戦しつつ、新しく興味を持った人たちも聴けば気に入るであろうライトファンにもおすすめできるアルバムだと思う。

昔からのファンも楽しめて、入門アルバムとしてももってこいの作品だ。

 

そして、初回盤にはライブ映像も収録されている。

ぜひ売り切れる前に初回盤を手に入れて、20周年でも貪欲なDragonAshの音を体感してほしい。