オトニッチ

ニッチな音楽情報と捻くれて共感されない音楽コラムと音楽エッセイ

コラム・エッセイ

ロッキンが千葉開催になって失ったものについて

会場を千葉県に移し、3年振りに開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った。 めちゃくちゃ楽しかった。千葉の会場だからこその魅力も感じたし、当然ながら出演アーティストはどれも最高だった。参加者の民度も全体的に高かったと思う。 でも「何か」が足りな…

千葉で初開催したロッキンに行った感想と参加者に知って欲しい注意事項について

千葉県で初開催されたROCK IN JAPAN FESTIVALへ行った感想と、行って感じたひたちなか時代との違いによる問題点と注意点についてまとめました。 今後参加する人で不安がある人は参考にしてもらえたらと思います。 入場について 会場内の移動や混雑について …

リセールを1回しか行わず払い戻しもしないロッキンの対応を自分は全面的に支持する

『王様のレストラン』というドラマが好きだった。ストーリーが面白かったことはもちろんだが、劇中に出てくる台詞が胸にグサッと刺さるほどにインパクトがあって、忘れられないものが多かった。だから自分はこのドラマが好きなのだ。 その中でも特に印象深い…

ライブ終演後の規制退場を無視する客に心底ガッカリする件について

ライブ終演後に「ああ、またか......」と思って、ガッカリする時がある。 それは規制退場を無視し我先にと出口に向かう観客を見た時だ。ルールやマナーのへったくれもない自分勝手な行動に嫌悪感を抱いている。 ドーム以上の規模ではコロナ禍以前から行われる…

加山雄三も中島みゆきも吉田拓郎も音楽活動を縮小させる件について

加山雄三がコンサート活動からの引退を発表した。 ここ数年は脳梗塞などの病気をしている。年齢的にもコンサートを続けるには体力の負担が大きいのかもしれない。引退理由について「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい。最後までいつ…

日向坂46のドキュメンタリー映画『希望と絶望』を観たらモヤモヤした

※映画のネタバレがあります 日向坂46は東京ドーム公演2デイズを即完させるほどの、超人気アイドルになった。 ステージ上の彼女たちは、常に明るく笑顔で最高のパフォーマンスを繰り広げている。そんなプロのアイドルで有り続ける姿によって、多くの人を惹き…

あいみょんはSNSの悪ノリにもっとブチギレて良いと思う

かつてフジテレビで放送されていた『ウケメン』というコント番組が好きだった。その中でも3時のヒロインの福田麻貴が演じる「まいみょん」というネタが印象に残っている。 「あいみょんに憧れた女」が主人公のものまねコントで、あいみょんを意識したであろ…

山下達郎がサブスク解禁しないことを自分が現時点で100%支持する理由について

とても良いネット記事を読んだ。Yahooニュースに掲載された山下達郎のインタビューだ。濃度が高くて発見がたくさんある内容である。 しかしTwitterに投稿された見出しはいただけない。これでは「山下達郎がサブスクを全面的に否定している」と勘違いされてし…

「会いに行けるアイドル」のおかげで日本の音楽業界は救われたのかもしれない

湯川れい子が日本のアイドルのCD販売のシステムについて言及していた。おそらく握手会などで同じCDを1人のファンに大量に買わせる商法についての言及だろう。 このツイートへの反応は賛否が分かれている。日本のアイドルファンは湯川のツイート内容に否定的…

櫻坂46と日向坂46のライブ『W-KEYAKI FES. 2022』のチケット先行の販売方法に重大な問題がある

櫻坂46と日向坂46による合同ライブ『W-KEYAKI FES. 2022』の内容とチケット先行の方法についてSNSが荒れている。 去年も行われた特別なライブだが、今回は日向坂46が木曜日と土曜日に、櫻坂46が金曜日と日曜日にワンマンライブをおこない、各グループ2日間ず…

バンドマンの不倫を自分は絶対に擁護しない

バンドマンやミュージシャンのプライベートについて、ファンが知る必要はない。例えば結婚や出産などおめでたいことだとしても本人が自ら発信しないならば、ファンが詮索することはご法度だろう。 不倫などの不祥事でも同じだ。本来は世間が知る必要がない情…

きのこ帝国は勘違いによって批判された勿体ないバンドだった

2019年5月27日。きのこ帝国が活動休止を発表した。谷口滋昭(Ba.)がバンド結成10周年イヤーを終えたことに達成感を覚え、実家の家業を継ぐ決断をしたからだ。 バンドは谷口以外のメンバーがベースを弾くイメージができないと言うことで、活動休止に踏み切った…

乃木坂46のライブでルールを破りコールをしたり歓声をあげた観客がいたことについて

一生忘れることができないであろう、物凄いライブを観た。日産スタジアムで二日間開催された『乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE』である。 グループのデビュー10周年を記念したライブで、乃木坂46の歴史を振り返るような内容で、自分はその2日目に参加した…

ギターソロを聴かずにスキップすることの何が悪いのかわからない

Twitterで「ギターソロ」がトレンド入りしていた。 「今年のグラミー賞には、ロック・カテゴリーのノミネート曲にギターソロが1曲もない」という内容のツイートが拡散され、高野寛が引用RTで「ギターソロが始まるとスキップする若者が多いみたい」という仮説…

My Hair is Badの広告看板にクレームが入って撤去されたのは当然かもしれない

渋谷駅前に掲示されたMy Hair is Badの広告看板にクレームが入ったらしい。それを理由に看板は撤去された。 【渋谷看板掲示期間変更のお知らせ】各所許可をもらって掲示していましたが、渋谷駅から見て右側の看板の歌詞にクレームが入ったため、当初の予定よ…

CDの複数枚商法とLINE MUSIC再生キャンペーンが嫌い

音楽業界が厳しいことは理解している。 「普通の人はCDなんてもう買わなくなった」と言われてから約10年。定額ストリーミングサービスが普及した影響で、ダウンロード販売すら下火になっている。 近年はライブを軸にする収益構造に変化していったものの、コロ…

レコードよりもサブスクの方が音は良いのかもしれない

10年ほど前、FM802で放送されている『802 RADIO MASTERS』という番組に、ザ・クロマニヨンズがゲスト出演していた。『YETI vs CROMAGNON』というアルバムのプロモーションだったと思う。 甲本ヒロトが最新アルバムのレコードを持参しての出演だった。他のゲ…

レミオロメン『3月9日』はなぜ今でも愛され続けるのか?

レミオロメン『3月9日』は、物凄い楽曲だと思う。 自分は2004年にリリースされた当初からこの楽曲に惹かれていた。ついでにMVの堀北真希にも「物凄い可愛さだ」と思って惹かれていた。 『野ブタをブロデュース』の放送によってクラスの男たちが堀北真希に惚…

川本真琴の初期2作品が名盤である理由を分析した

自分がずっと念願していたことが叶った。 川本真琴のメジャー1stアルバムと2ndアルバムが、ようやくサブスク解禁されたのだ。 川本真琴『桜』は超絶名曲だし、メジャー時代のアルバムは全てJPOP史に残すべき名盤なのに、サブスクにないのは勿体ないよなあと…

back number『クリスマスソング』は洗脳ソング

back number『クリスマスソング』が、12月からずっと自分の脳内にBGMとして流れ続けていた。 それがクリスマスシーズンだけならば構わない。ガンガン流してくれと思う。 しかし2月初旬までずっと脳内に流れ続けていたのだ。とっくにクリスマスシーズンは終わ…

自分が忘れることができないラジオ番組の話

何気ない出来事が妙に印象的で、なぜか忘れられないことが、たまにある。 2020年12月31日にTokyoFMで放送された『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』のオープニングも、そんな「忘れられないこと」の1つだ。時折思い出してしまうほどに、脳裏に焼き付いて…

ROCK IN JAPAN FESTIVALが会場変更することについて想うこと

12月28日に行われたカウントダウンジャパン2122の初日。出演者の1人であるヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやが、ライブ中にこのようなことを話していた。 コロナ禍でフェスやフェスのステージが減ってしまって、枠の取り合いになった。特に若手はライブをや…

さようなら、Zepp Tokyo

2022年1月1日。Zepp Tokyoが閉鎖された。 Zepp Tokyoは自分が人生において、最も足を運んだライハウスだ。ここで様々なアーティストのライブを観た。大好きな音楽をたくさん聴いた。忘れられない思い出が数え切れないほどある。 ライブが楽しみすぎて早めに…

COUNTDOWN JAPANのコロナ禍で変わってしまった部分について

会場最寄りの海浜幕張駅に着いた時点で、コロナ禍以前のCOUNTDOWN JAPANとは違うのだと察した。 駅前や改札付近に居る人の数が、明らかに少ないからだ。駅から会場まで歩いている人の数も、やはり少ない。2019年までならば、道を埋め尽くすほどに人が歩いて…

「BiSH解散、豆柴の大群×AKB48……話題振りまいたWACKの1年 存在感示す新たな動きも」という記事をリアルサウンドに寄稿しました

2021年のWACKグループの活動や、事務所としての取り組みや企画についてまとめた記事を、リアルサウンドに寄稿しました。 ぜひ読んでください。

Sexy Zoneの「Mildも地球の裏側じゃ Wildになるよ」という歌詞の意味を分析してみた

Sexy Zoneのデビュー曲であり、グループ名がそのまま曲名として続けるわれている『Sexy Zone』という楽曲がある。 この楽曲をライブで初めて聴いた時に、心の底から感動した。あれは2019年の横浜アリーナである。 自分にとってSexy Zoneはもちろん、ジャニー…

@onefiveが新曲『underground』で新境地を開拓したことについて

元さくら学院のメンバーにより構成されているガールズグループ@onefiveについての分析記事を、リアルサウンドに寄稿しました。 今作は振り付けをメンバー自らが考案し、曲調や衣装やメイクも今までとはガラッと印象が変わるものになっていて、新境地を開拓し…

常田大希のソングライティング力について

King Gnu及びmillennium paradeのタイアップ曲についての考察記事を、リアルサウンドに寄稿しました。 タイアップの場合は「魂を売った」「セルアウトした」と批判されることも少なくはないですが、常田大希の関わる音楽については、タイアップを受けること…

大規模なライブ会場が続々と建設される事情について思うこと

大規模な音楽用アリーナやホールが、近年続々と建設されている背景についての分析と、本当に必要な規模の会場はどの大きさなのかなど、個人的に思うことをリアルサウンドに寄稿しました。 ぜひ読んでください。

古臭くなった昔の歌に価値はあるのか?

以前Gacktが「歌詞に古くなる表現は使わない。例えばポケベルとか」という話をしていた。 10年以上前にテレビで観た記憶だが、この話が印象的でずっと頭に残っている。「なるほど」と思ったし、このような工夫によって時代にとらわれない普遍的な歌が作られ…